「1518!(イチゴーイチハチ!)」全巻レビュー

生徒会の爽やかな青春を描く、相田裕(あいだ・ゆう)さんの漫画「1518!(イチゴーイチハチ!)」の全巻レビューです。

極力ネタバレは避けていますが、内容に触れる部分がありますのでご注意ください。また下記記事で「1518!(イチゴーイチハチ!)」の概要を紹介しておりますので、未読の方はこちらを先にご覧ください。

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「1518!(イチゴーイチハチ!)」全巻レビュー

1巻

漫画データ
1518! イチゴーイチハチ!(1) (ビッグコミックス)著者:相田裕出版社:小学館発行日:2015-03-30

私立松栢(しょうはく)学院大学附属武蔵第一高校、通称「松武(しょうぶ)」に、新高校一年生・丸山幸烏谷公志郎が入学。

先輩が会長をしている生徒会に入会した幸。一方、怪我により野球を断念、目標を失っていた公志郎も、会長との勝負を経てもその一員となる前半。

後半はかつてあったアイス自販機を復活させる活動「アイス大作戦」が描かれます。

ただ単に先生にお願いしにいくだけではダメ。

生徒たちが自主性を見せて自販機設置の許可を取ろうとする、という姿勢が少年から青年へ移行する時期の「高校生」らしくていいですね。ちょっと感心。

ケガで野球を諦めた公志郎と、目標を見出せずにいた幸。

二人がこれから生徒会で歩んでいく道のりがゆるやかに示されるスタート巻。

2巻

漫画データ
1518! イチゴーイチハチ!(2) (ビッグコミックス)著者:相田裕出版社:小学館発行日:2015-11-30

新入生歓迎マラソン、通称「歓マラ」をメインに描かれる第2巻。

公志郎は新入生代表として旗手(旗を持ってマラソンを走る)を務めることになるが、それが会長の嫌がらせだと誤解を?

それを知った幸は会長にあるお願いをするため、彼女にマラソンで勝負を挑む―。

体育会系進学校らしい松武ならではのイベント・歓マラ。

それぞれ思いを抱いて走るその先に見えるものは?みんなマラソンやる気マンマンなのがすごい(笑)。

旗手を務める公志郎の頑張り、そして会長と幸の勝負は見応えがあります。

2巻でポイントとなるのが、初登場となる公志郎の兄・公一。

公志郎がケガをして夢を断念した、ということもあるのだけれど、公一はじめ、烏谷家がやさしく彼を見守っている様にジン!と来ます。

3巻

漫画データ
1518! イチゴーイチハチ!(3) (ビッグコミックス)著者:相田裕出版社:小学館発行日:2016-11-30

生徒総会の準備におおわらわの執行部メンバーたち。

そこで上映するために作った執行部紹介ムービーだが、トラブルが発生?

多くの方が経験したであろう「生徒総会」。その裏側で尽力する生徒たちの様子がよくわかる良エピソード。

学生の時はダルいだけでしたが(笑)、でも3巻を読んだあとはそんな気持ちは吹っ飛びました。

生徒会の2年生メンバー、東と三春が生徒会に入るまでのエピソード、そして生徒会に抱く気持ちが描かれるのも興味深い。

生徒総会が終わったあと、3巻ラストで描かれるのは公志郎の…。

これはマジでホロリと来ました。いい話やなぁ…。

4巻

漫画データ
1518! イチゴーイチハチ!(4) (ビッグコミックス)著者:相田裕出版社:小学館発行日:2017-08-30

夏に突入し、生徒会は高校野球の応援部会をバックアップ。中学野球でエースだったが野球を諦めた公志郎の心中や如何に?

そして、かつて公志郎と同じく野球の道を諦めた会長。しかし進路を前にして新たな思いが―。

15歳と18歳。形は違えど共に野球の道から外れた二人。その内に秘めた思いが発露する時、そこには限りない輝きが。

公志郎がとにかくかっこよすぎ!

高校野球の応援に携わる生徒会活動を興味深く読んだあとは、震えるような感動が待っています。

一方、公志郎の旧友に嫉妬してしまったり、公志郎の迫力にドキッとしてしまう幸がカワイイ(笑)。

5巻

漫画データ
1518! イチゴーイチハチ!(5) (ビッグコミックス)著者:相田裕出版社:小学館発行日:2018-03-30

野球部県予選のラストからスタートの5巻。これまで生徒会の活動をメインに描いてきた「1518! イチゴーイチハチ!」ですが、本巻ではついに幸と公志郎、二人の関係にスポットが。

公志郎のクラスメートで吹奏楽部の女子・仲里なつみ、通称「ナカナツ」が登場。元気でカラッとした性格、それでいて自分をしっかりもっているナカナツ。彼女が公志郎と幸の仲を大きく進展させるキューピッドに。

男女4人でのプール、からの2人だけの花火大会。4巻あたりから明確に公志郎を意識するようになった幸。その気持ちになんとなく気づいている公志郎。二人の仲はどうなる…?

生徒会活動とそこに関わる生徒たちを丹念に描いてきた「1518!」。しかし5巻は趣きを大きく変え、完全に幸と公志郎、二人の恋愛をクローズアップ。甘酸っぱい(笑)。

しかしそこは「1518!」らしさが随所に。野球を断念した公志郎のこれまでなどを踏まえた、丁寧な人間描写が魅力。先輩・三春が幸に対して語る冷静なセリフ「ナカナツは危険だよ。あれは」がクールw。

まとめ

以上、相田裕さんの漫画「1518!(イチゴーイチハチ!)」の全巻レビューでした。新刊が出たら随時追記します。

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