漫画『AIの遺電子 Blue Age』4巻レビュー:AIが創る未来で医師たちが見るもの

山田胡瓜さんの漫画『AIの遺電子 Blue Age』4巻コミックス・レビュー。

人型AI「ヒューマノイド」や産業用AI・ロボットなどが人間と共存している2175年を舞台に、医師・須堂光や同僚が遭遇する出来事をオムニバス的に描く「未来の医療系ヒューマンドラマ」4巻。

毎巻毎回、様々なシチュエーションで起こる倫理的な諸問題。そこに現代社会では考えられない、高度に発達したAIが介在。さて主人公たちは問題解決のためにどのような思考を経て、そして結論を出すのか?が見どころ。

そこで個性的な各キャラクターの思考の違いもストーリーに反映されているのが、『Blue Age』編ならでは。特にちょっと危険な?思考を持つ同僚女性・浜崎さんが取る行動、マジメな須堂とは対照的でユニーク。物語の幅広さを演出していて面白い。

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そんな4巻でインパクトがある一話が、第17話『更生・支援プログラム』。高度な心理分析能力を持つ矯正用AIが、凶悪犯罪を起こした加害者やその家族を支援する。ややもすると「洗脳的」であるそのアプローチが引き起こすものは…?あえて「露骨にヤバめ」に描いてあるという内容に、薄ら寒さを感ぜずにはいられない。

そして『AIの遺電子 Blue Age』は、4巻ラストに収録の第20話『ナイルの賜物』より新章へ。

巨大テック企業「ナイル」が管理する会員制の特区、通称「新世界」の病院へ出向することになった須堂。労働が無い代わりにAIの24時間監視が付く特殊な街で、彼が見るものは…?

同様の設定を持つSF作品として、小川哲さんの小説『ユートロニカのこちら側』を思い出したが、その「ユートピア/ディストピア」的題材の中で須堂は何を感じ、行動していくのか。『AIの遺電子 Blue Age』ならではの調理に期待。

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