消えた人間さがします―漫画「あしあと探偵」1巻

「人は けっこう 消えている」

あらゆる人捜しを請け負う探偵がいる。園田ゆり氏描くミステリー漫画、「あしあと探偵」を読みました。

地べたに顔をすり寄せて人の行方を探らんとするメガネの男性。足跡の先には…?

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あらすじ

寺崎と名乗る探偵が調査対象者を探し当てた瞬間。それを偶然みかけた失職中の麦野は「人の人生が動く瞬間」に感動。人捜し・所在調査・行方調査に力を入れている犬養探偵社の求人に応募する。そして見習い採用された麦野の教育係になったのはあの寺崎だった。

早速クライアント宅へ向かう二人。一年前に行方不明になった認知症老人の捜索を依頼される。家族の話を聴く寺崎は冷静にたずねる。「つかぬことをお伺いしますが、故意に殺してたりしませんか?」激昂する依頼者。寺崎の真意は?

「あしあと探偵」感想

…というのが「あしあと探偵」第一話のあらすじ。以降、寺崎と麦野はパートナーとなり、数々の失踪人調査や素性調査を手がけます。

この探偵・寺崎のキャラクターがおもしろいですね。小柄でメガネ、地味なスーツで無表情。冷静な観察眼と明晰な思考で確実にターゲットを見つける。「物語の探偵」としての魅力があふれています。

扱う事件も「人捜し」に特化しているのがユニーク。1巻ではそこまで血なまぐさい事件は発生せず、というよりは地味な依頼が多いのですが、こういう路線は嫌いじゃない。4・5話でシェアハウス住人の一人が実は身分を偽っていた、なんてのはさもありそうな話です。

それだけにもう少しリアリティーが欲しかったかな?というところもチラホラ。探偵が依頼者の家族の所有物を勝手に壊したり(2話)、依頼人への報告義務を無視して第三者に条件を出したり(5話)。青年誌に連載している探偵ミステリーなので、その辺の体裁を大事にして欲しいところです。

というわけで「あしあと探偵」第1巻の感想でした。こういうマニアックな依頼に特化した探偵ものって好きなほうなので、今後の展開に期待。

漫画データ
タイトル:あしあと探偵(1) (アフタヌーンコミックス)著者:園田ゆり出版社:講談社発行日:2017-02-23