「あたりのキッチン!」1巻―人の心がおいしい料理で結びつく

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対人コミュニケーションはからっきしだけど、料理への情熱は誰にも負けない!そんなメガネの女子大生が主人公のグルメ&コメディ漫画、「あたりのキッチン!」を読みました。

お玉をもって振り向く女性が、主人公の辺清美(あたり・きよみ)。漫画「あたりのキッチン!」は講談社「アフタヌーン」にて連載。全4巻完結です。

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「あたりのキッチン!」1巻感想

あらすじ

「あたりのキッチン!」がどんな漫画かというのは、作者の白乃雪(しらの・ゆき)さんご本人が紹介漫画をTwitterで描かれていますので、まずはこちらを。

コミュ症(コミュ障)だけど食べ物大好きな女子大生・辺清美が、彼女が近所の定食屋「阿吽(あうん)」でアルバイトをしながら、徐々にその世界を広げていく、というお話。

なんかこう書くとさわやか系のいい話っぽいですが、笑いが満載の楽しい漫画です。

魅力的なキャラクター

これはおもしろい!漫画でした。おもしろいと感じたポイントがいくつかあるのですが、まずキャラクターがいい!

人への接し方が不器用で、触れ合う前にあーでもないこーでもない、と悩んでしまって結局踏み出せない彼女。私もコミュニケーション苦手な方なので、清美の気持ちが実にわかる…。

しかし一口料理を食べれば「酒・しょうゆ 大さじ1、はちみつ・ケチャップ 小さじ1…」と、作り方をビタッと当てる料理力の高さ。そのギャップがいい味だしてます。

エピソードも秀逸

そしてグルメ漫画で大事、「人」+「食べ物」のエピソード。ゲストキャラクターのちょっとした悩みを、温かみのあるご飯で優しく包み込む感じが素敵。

料理マニアとも言える清美と、これまた食に妥協を許さない「阿吽」店主・善次郎のコンビが料理を作るさま。そしてそこから笑顔が生まれていく流れに、ついつい引き込まれます。

何よりご飯がおいしそう!

さらにこれ重要。出て来る料理がみんなうまそう!

街の定食屋さんが舞台ということもあって、メンチカツ・サバの味噌煮・カレーのような庶民的な料理が中心なのですが、おいしくするための「うんちく」が自然に織り込まれている。

子どもでも食べれるようなカレーの辛味の付け方とか、メンチカツの付け合せであるキャベツへの一工夫とか、すぐにでも家庭で実践できそう。

もちろん食べ物漫画のお約束、レシピも付いているから安心!「あ、これちょっとマネしてみたい…」と思う内容です。

料理が人を結ぶ

読後に振り返るとこの漫画、料理が人と人とを結びつける「コミュニケーションツール」として描かれているんですね。4話で清美が善次郎と息子・清正とまかないを囲むシーンがあります。

体調の悪い善次郎のために、気づかいを料理に込めるまかない担当の清美。そしてそれを理解し、受けとめる善次郎。

清美はその善次郎の様子に「すごい。ちゃんと言葉が通じた」と感銘を受けるのですが、まさに料理を通した心のキャッチボール。

コミュニケーションが苦手な清美の世界が広がった瞬間、読み手にも静かにグッと迫るものがあります。料理をおいしく食べて、笑ってこその人間、ですよね。

まとめ

と、そんなキャラクター・ストーリー・料理と三拍子そろった漫画「あたりのキッチン!」。読んで満足、自然とお腹がすいてくるおいしい作品でした。

ちなみに作者の白乃雪さんは、現在ドイツに居住されているそう。地球の反対側で、日本の定食屋さんが舞台の漫画を書かれている。なんか不思議ですね。

遠く離れた人同士を結びつけることができるのも、食べ物と漫画のいいところ、です。

あたりのキッチン!(1) (アフタヌーンコミックス)著者:白乃雪出版社:講談社発行日:2017-04-21

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