漫画「宙に参る」2巻ショート・レビュー

肋骨凹介さんの漫画「宙に参る(そらにまいる)」2巻のショート・レビュー。

息子とともに夫の遺骨を地球の義母のもとへ届ける、科学的「魔女」ソラの旅を描く、超本格的SF漫画、待望の2巻が一年半ぶりに刊行。

「将棋」や「おでん」といったSFらしからぬ要素から巧みに「SF」を創り出していく本作(詳しくは作品感想を参照)。その手法は2巻でも健在。SF小咄的なパーツを積み上げて、大きなSF世界が構築されていく。個別の話と全体、2つの観点から物語を眺めるのが非常に楽しい。

今巻では「音楽(ロック)」「ゲーム」といった文化的要素を大きくフィーチャー。新キャラを混じえながら、既存のSF作品には無いアプローチで「SF」を感じさせてくれる、その表現力にニヤリ。その中に織り込まれる、(比喩的な意味での)魔女・ソラと、彼女の技術を盗もうとする人々との駆け引きも、静かな緊張感があって益々面白い。

「宙に参る」、最近主流の漫画と比較すると大変ひねった構造で、人によってはわかりにくさを感じるかもしれないが、そこをじっくり読み解いていくのが、本作の醍醐味の一つ。絵・ストーリーとも極上の旨味を持つSF漫画、オススメ。

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