「好奇心は女子高生を殺す」1巻―ポップな愉快なSFストーリー。その基本は『友情』

この記事は約3分で読めます。

あらかじめ断っておくと、この漫画は本記事作成現在、2巻の発売が決まっていません。しかし、このまま埋もれてゆくには惜しい!パワーを持っています。

高橋聖一さんの「好奇心は女子高生を殺す」1巻。JK二人がSFやオカルト系の不思議な事件に、無理くり巻き込まれていくコメディです。

※2巻発売に関して追記あり。

スポンサーリンク

「好奇心は女子高生を殺す」レビュー

あらすじ

成績優秀だが、人付き合いが苦手な新高校一年生・青紫あかね子。入学式の日に、クラスメートとなった柚子原みかんに誘われ、謎の建物へ。

そこは、未体験の出来事を体験するまで出ることのできない「初体験館」。勢いで入館するあかね子と、付き添いのみかん。中に入ると、いきなり絶海の孤島に閉じ込められる。

火起こしなど様々な「初めて」を試してみるが、何時間たっても一向に進展が無い。二人は果たして、この空間から脱出できるのか…?

好奇心は女子高生を殺す(1) (サンデーうぇぶりコミックス)高橋聖一:小学館

SFテイストのショートストーリー

…というのが「好奇心は女子高生を殺す」第一話のあらすじ。以降、「初体験館」の脱出を通じて友人となった二人が、不思議な事件に遭遇していく様が描かれます。

彼女たちが出会うのは、ユーモラスでファンタジックな出来事ばかり。

電車の終着駅が土星だったり、放課後にゼリー人間に襲われたり、いきなり変身ヒーローの代打を頼まれたり…。

とにかく訳のわからない、基本SF、時にオカルトな物語が展開。高橋聖一さんのポップな絵柄と相まった、愉快なノリがおもしろい。

1巻収録の中で特に気に入っているのは、第7話「Re:Re:Re:………テスト」。学校のテストで満点を取った、あかね子とみかん。

成績優秀なあかね子はともかく、勉強が苦手なみかんが100点を取れるのはおかしい。しかもそれを自慢することもなく。

カンニングを疑うあかね子だが、自分が考えた超難解な解法と一字一句違わない解答を見て、とある答えにいたどりつく…。

これこれ!このSF感がおもしろい。短いページ数ながら、奥行きのあるストーリー。読み応えがあります。

二人の紡ぐ友情

ニヤリとするSF感があふれる「好奇心は女子高生を殺す」。しかし各話の根底にあるのは、あかね子とみかんが紡ぐ友情。奇想天外な物語がおもしろいのはもちろん、二人の交流が実に印象的。

人間関係が苦手なあかね子と、人懐っこいみかん。序盤はみかんがあかね子をグイグイと引っ張っていきますが、徐々にあかね子がみかんの性質を理解し、第7話のような信頼関係に基づいた行動を取ったりも。

ひねったSFストーリーのオチにつながるのが「ともだち関係」、というのがすごく良いなぁ、と思うのです。「二人が友達になっていく」感じが、本作の大きな魅力です。

2巻発売は?

豊かな発想がおもしろいSFストーリー、ポップで繰り返し読みたくなるビジュアル、そしてあかね子とみかんの友情など、みどころの多い本作。

しかし単行本の売上が芳しくないのか、2巻の刊行がピンチのようです。

連載媒体であるサンデーのWebメディアでは、2巻発売に足るだけの原稿ストックはあるよう。1巻だけでも充分おもしろいのですが、できれば2巻も楽しみたいところ。続刊の発売を願っています。

追記

「好奇心は女子高生を殺す」について、電子書籍のみですが、2巻の発売が決定したようです。

残念ながら紙書籍での発売とはなりませんでしたが、完結を見届けることはできそうです。2巻の刊行が楽しみです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました