漫画「空飛ぶ馬」ショート・レビュー

漫画「空飛ぶ馬」のショート・レビュー。

北村薫さんの同名小説を、タナカミホさんがコミカライズ。ワトソン役女子大生とホームズ役の落語家が日常のささいな謎を解明する、”誰も死なないミステリ”。「織部の霊」「砂糖合戦」「胡桃の中の鳥」「赤頭巾」「空飛ぶ馬」の5編を収録。

タナカミホさんの漫画が、いい意味で非常に特徴的。淡い筆使いでサラリと流れるように描かれるコマの数々は、他の漫画には無い独特の魅力。またキャラクターの表情がとても良い!主人公たちはもとより、2話「砂糖合戦」のゲストキャラクターである悪役(?)女性の底意地の悪そうな顔と言ったら…!一度見たら忘れられないインパクト。

反面、ストーリー的にはちょっとおとなしめな感じを受ける。自分は原作未読で読んだので、これが原作を忠実に再現したものなのか、または漫画独自の感覚なのかは、どうにも判断できない。

おそらく小説の持つ雰囲気を上手にコミカライズしているのであろう、と推察はできるので、良い漫画なのだろうと思う。が、ひょっとしたら小説から入った方がより楽しめたのかもしれない。個人的には好きな作風なので、今度はタナカミホさんのオリジナルを読んでみたい。

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