漫画『となりの代理人-フットボール・エージェント-』感想:サッカー代理人ビジネスの最前線!

華々しいプロの世界で輝くサッカー選手たち。しかしその活躍も、代理人の苦労なくしては始まらない?

能田達規さんの『となりの代理人-フットボール・エージェント-』。プロフットボール業界を陰日向に支える代理人視点で描く、異色のスポーツ・ビジネス漫画です。

連載はヒーローズ運営のWEBメディア「コミプレ」で、全4巻完結済み。

『となりの代理人』感想・レビュー

概要

近年、スポーツの世界でもその名を耳にすることが多くなった「代理人」。

選手が競技に専念できるよう、契約や移籍に関連する業務をサポートするのが、その主な役割。野球やサッカーなど、日本のプロスポーツ業界においても重要な存在となっています。

漫画『となりの代理人-フットボール・エージェント-』は、そんな「スポーツ代理人(スポーツエージェント)」が主役。

とある代理人事務所を舞台に、新人スポーツ代理人・安田透と先輩・立石が、サッカー・ビジネスとそこで起こるドラマに関わっていく様が、明るくリアルに描かれます。

代理人の本質と矜持

「代理人の仕事」とは「サッカー選手の社会的地位を上げること」。そのための分かりやすい目安として、代理人は「選手のためのお金」にこだわります(※『CASE:1 エージェントの才能』より)。

では、選手の契約金をひたすらアップするだけが仕事なのか?もちろんそれも重要ですが、広い視野で選手のメリットを模索するのもまた、代理人の役割。

  • 海外移籍を望む選手。しかし婚約者の両親が娘の海外移住に反対。どうやって説得する?
  • プロ契約を目指す社会人選手は、会社を辞めて二部リーグ・三部リーグと契約すべきか?
  • クラブを構想外になったベテラン選手が取る道は、下部リーグへの転身か、引退か…

…など、様々なシチュエーションにある選手たち。そのサッカー人生のより良い方向を目指し、代理人は奔走します。

その過程で「代理人の本質と矜持」が作り上げるドラマが、漫画『となりの代理人-フットボール・エージェント-』の大きな面白み。

最大限の幸福を!

また代理人たちがエージェント契約をするのは、選手だけにあらず。監督もまた、マネジメントの対象

そんな監督のマネジメントを描いた興味深いエピソードが、『CASE:4 監督代理人』(1巻収録)。

一部降格圏に入ったとあるクラブが、監督の交代を検討。そこにエージェント契約をしている監督を売り込むチャンス!

しかし主人公・安田がリストアップした監督は、意外な人物で…?というストーリー。チーム事情を勘案し最適な人物を売り込む、代理人ビジネスの醍醐味が味わえます。

さらにこのエピソードには、『CASE:6 置き土産』『CASE:7 思い出アルバム』(2巻収録)という続きが。

監督を売り込んだクラブは結局、二部に降格。社長は監督の続投を希望するが、二部に落ちたクラブは再編が必須。そこで現日本代表の中心選手の処遇をどうするか?が課題に。

クラブの思惑、選手本人の希望、サポーターの願い…。残留か、それとも放出か。関係者の「最大限の幸福」を求めて動く、代理人の行動が面白い!

降格したクラブで選手が出入りするのは良くある話ですが、その裏側が描かれる興味深いストーリー

ほかにもサッカーファンが気になるエピソードが目白押し!な『となりの代理人-フットボール・エージェント-』。

実際のゲームを見ているだけではわからない、「サッカー界全体の大きな動き」への理解が進む物語です。

『となりの代理人』まとめ

以上、能田達規さんの漫画『となりの代理人-フットボール・エージェント-』感想・レビューでした。

スポーツ・ビジネスを代理人視点で描く物語。本作を読むと、何気に流れてくるスポーツ・ニュースの裏側がわかってしまう!かも(笑)。

読むものに新鮮な視点を与えてくれる、異色のスポーツ・ビジネス漫画です。

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