漫画「ゴルゴ13」202巻ショート・レビュー

さいとう・たかをさんの漫画「ゴルゴ13」202巻のショート・レビュー。

  • アデン湾の餓鬼
  • 獣の穴
  • 白団回顧録

の3本を収録。

3本の中では約40Pの掌編「獣の穴」が一番面白い。過去作にも登場した公安刑事が、浜松の高級マンションに一人で暮らす甥っ子を訪問。その彼の隣人は、年に1・2回しか姿を現さないという。職業柄「謎の隣人」が気になる公安刑事は独自に調査を開始。そこには驚くべき真実が…という話。

もちろん隣人はゴルゴ13であるのだが、本編中には全く姿を見せない。それをゴルゴ13以外の人間を通してその凄さ・恐ろしさを表現する、というトリッキーな演出がビタッとハマった一作。長いシリーズの中で時折挟まれる、こういうタイプの作品に出会えるのも、「ゴルゴ13」ならでは。

一方その他の中編「アデン湾の餓鬼」「白団回顧録」、面白いと言えば面白いのだが、もう一つ満足感が薄い。最近200~202巻を続けて読んだが、以前の「ゴルゴ13」に較べて題材(時事的な)・ストーリー・ゴルゴの活躍、そしてオチがイマイチ噛み合っていない気がする。制作体制の問題なのか…。

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