「さよなら私のクラマー」4巻―ワラビーズの「お地蔵さん」がついに動く!

インターハイ埼玉県予選の決勝トーナメントに進出した蕨青南・ワラビーズ

初戦の相手は鉄壁のディフェンスを誇る絶対王者・浦和邦成

ワラビーズの面々は浦和邦成のカテナチオを崩すことができるか?

新ユニフォームゲットのためのフットサルも一段落し、3巻終盤から本格的な試合に突入した「さよなら私のクラマー」

4巻では曽志崎の先輩・チカ率いる浦和邦成VSワラビーズの、雨中の戦いが展開されます。

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「さよなら私のクラマー」4巻レビュー

公式大会突入!

周防すみれ・曽志崎緑・恩田希といった有望新入生を加えた、蕨青南高校女子サッカー部。

強豪・久乃木学園との練習試合、新ユニフォームをゲットするためのフットサルを経て、ついにインターハイ予選に突入

対戦相手は浦和邦成。曽志崎の中学時代の先輩・桐島千花(チカ)、天馬夕、安達太良アリスといった、ひとクセもふたクセもあるプレイヤーを揃えた強豪校です。

強豪相手に輝きを放つのは…

基本フォーメーションは3-4-3ながら、サイドの動きによって5バックにも5トップにもなる浦和邦成のシステム。

そしてその戦術の要となるのが、広大なスペースを足と眼でカバーするボランチ・チカ


[新川直司 著 講談社「さよなら私のクラマー」4巻より引用]

雨でボールキープが困難な中、攻勢をかけてくる浦和邦成。

曽志崎・周防がマークされるワラビーズで輝きを放つのは…地蔵!と化していた恩田希!

というわけで、これまで活躍できなかった彼女がいよいよ動き出します。

中心となるのはやはり恩田希

男子サッカー部でただ一人の女子、という中学時代の恩田希を描く「さよならフットボール」の続編である本作。

恩田希に加えて曽志崎・周防といったユニークなタレントを登場させ、本格的な女子サッカー漫画をスタートさせました

しかしこれまでの、特に3巻のレビューなどでは、「誰が話の中心かわからない」といった意見もチラホラ。

確かに三人がそれぞれ魅力的であるがゆえに、物語全体として焦点がもう一つ定まっていない感がありました。

そんなブレを解消するかのごとく、第4巻ではようやく一人の選手にスポットが。そう、恩田希です。


[新川直司 著 講談社「さよなら私のクラマー」4巻より引用]

勝つために監督から「(チカを)ぶっちぎれ」と指示を受け、持ち前のテクニックで浦和邦成を翻弄する恩田希。

これこれ!これが見たかったんだよ!今までのモヤモヤが晴れるかのような爽快感があります。

アスリートの孤独が解放される時

劇中、曽志崎が「スポーツ選手の孤独」を語ります。

チームにいても、環境の違い、能力の違い、意識の違い、それぞれによってアスリートは孤独を感じる。

恩田希もそんな孤独なアスリートの一人。

しかしピッチにいる22人のうち、彼女だけが異質な存在

男子チームの中で試合に出れずに感じていたのは、彼女にしかわからない「真の孤独」

その孤独ゆえに磨かれたテクニック。


[新川直司 著 講談社「さよなら私のクラマー」4巻より引用]

雨でぬかるむグラウンドでボールを操り、一人躍動する彼女。

そして仲間の存在により孤独を解放された時、恩田希のサッカーが爆発する―

この中盤から後半の流れ、ゾクゾク来ました!

強敵を前にして、ワラビーズの歯車が噛み合うさまに震えます。

まとめ

というわけで女子サッカー漫画「さよなら私のクラマー」第4巻。

これまで感じていたモヤモヤが吹き飛ぶ迫力。おもしろかった!です。

まだまだ終わらぬ浦和邦成戦。ワラビーズの攻勢はこのまま続くのか?そして勝利を掴むのは果たして?次巻も楽しみです。

漫画データ
さよなら私のクラマー(4) (月刊少年マガジンコミックス)著者:新川直司出版社:講談社発行日:2017-10-17

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