シナリオ:吉野弘幸さん、漫画:寺田ケンイチさんのガンダム漫画『機動戦士ガンダム ラストホライズン』第一話(集英社の漫画雑誌「グランドジャンプ むちゃ 2022年5月号」掲載分)のショート・レビュー。
「諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ!何故だ!」
ギレンの演説が響き渡る宇宙世紀0079年。北米・グランドキャニオンで、宇宙より降下する新隊長を迎える予定の連邦部隊。
しかし降下用カプセルが攻撃を受け、ジオンの勢力圏内へ墜落!主人公・ナナオらは現地住民の情報をもとに、新隊長救出へと向かうが…?
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初めて、かどうかはわからないが、「集英社の漫画雑誌」で連載が始まった異色のガンダム漫画。
しかし中身は正統派にして本格的。U.C.0079の北米戦線を舞台に、一年戦争のサイド・ストーリーが展開される。ちなみに『ラストホライズン』の「ラスト」はLASTではなくRUST。直訳すると『錆びついた地平線』という感じだろうか。
漫画担当の寺田ケンイチ氏は、ヤンマガの第477回(2020年1月期) 月間新人漫画賞の佳作受賞者。これまでに単行本等の発表は無いようだが、人物・メカ描写とも非常にクオリティが高い。
その第一話、ベテラン脚本家である吉野弘幸氏のストーリーとも相まって、とても良い仕上がり。状況打開のギミックは正直「そうなん?」と言う部分もあるが、80Pのボリュームをいい意味で感じさせない物語運びで、シンプルに面白かった。
そして終盤では、『機動戦士ガンダム ラストホライズン』の「肝」となるであろう描写が。なるほど、本作では「そこ」をフィーチャーするのね…。テレビ版とは齟齬が生まれそうなので、劇場版ベース?新ガンダムの登場・活躍と併せて、今後の展開が気になるところ。
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