「書店員 波山個間子」1巻―こんなブックアドバイザーに出会えたら

先日、文学感あふれる漫画短編集「幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい」を読みました

その中に収録されていた「書店員 波山個間子」がCOMIC itに連載。

1冊の単行本となったのが、同名タイトルの漫画「書店員 波山個間子」です。

喫茶店で、お茶とケーキを前に幸せそうに文庫本を嗜むメガネの女性。

こちらが噂のブックアドバイザー・波山個間子(はやま・こまこ)さん。

作者の黒谷知也さんも文学好きとのこと。

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概要

「青ひげブックス」に勤める書店員・波山個間子さんは、部屋が本で埋め尽くされているために押し入れで寝るほどの本好き。

店長に店舗唯一のブックアドバイザーとして任命された彼女は、今日も本を探すお客様のために苦手ながらも懸命に接客をする。

そんな個間子さんが本の紹介や思い出を語るうちに、漫画の読者も本のことを知ることができる。

というのが「書店員 波山個間子」ならではの特徴であり、おもしろさです。

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「書店員 波山個間子」感想

魅力的なキャラクター・個間子さん

本も書店員の仕事も好きだけど接客はちょっと苦手。

読書をして感動するとすぐ涙がでる泣き上戸。

でも意外と頑固な一面もあり、という個間子さんのキャラクターがいいですね。

本書を読むと、個間子さんがいかに本が好きか、ということがひしひしと伝わってきます。

でも必ずしも感動する場面があって泣くんじゃないんだよ

技術力の高さとか想像力の豊かさにスゴイ作者だ!って感動して泣くんだよ

(P15より)

第一話、喫茶店で本を読んで感動する個間子さんのモノローグ。

うんうん、本好きならば共感できる気持ちです。

しかしこのあと…

この気持ちを繋いだままもう一冊読みたいな

と図書館に向かう個間子さん。どんだけ本好きやねん(笑)。

夜は夜でお酒を飲みながら読書。筋金入りの活字中毒です。

ブックアドバイザーとして際立つ有能さ

そんな個間子さん、書店に入ればブックアドバイザーモード。

お客さんから本探しを頼まれた新人・時岡くんが探せなかった本を、少ない情報(しかも間違っている)から一発で見つけ出します。

その話は教科書に載っていた有名作家の1編なのですが、ありますよね。

遠い昔に読んでぼんやり記憶が残っているけど、タイトルや作者がわからない小説や随筆が読みたくなること。

今はネットがあるので以前よりも見つけやすくなりましたが、基本情報が間違っていたらお手上げ。

モヤモヤがだけが残ります。

そんな時、行きつけの書店に豊富な知識を持つ、個間子さんのようなブックアドバイザーが居てくれたら…!

本をいっぱい読む人、本の知識をいっぱい持っている人、本好きならば憧れる存在です。

ちなみに第一話で紹介される小説は、私もなんとなく読んだ記憶があるような。

本書でその内容を知ってあらためて興味がわきました。

漫画として読むだけではなく、本との新しい出会いを導いてくれる。

本好きも漫画好きも楽しめる一冊です。

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まとめ

「書店員 波山個間子」の第一話ほかは、COMIC itサイトで試し読みができます。

個間子さんのブックアドバイザーぶりを見てみたい!という方はまたのぞいてみてください。

書店員 波山個間子 - 「COMIC it」公式サイト | “it”こそが今、読みたいもの。
お探しの本は、ありますか? 本との出会い、お手伝いします。 「青ひげブックス」で、ブックアドバイザーとして働く書店員・波山個間子。接客はすこし苦手だけど、読書量と本の知識ならこの店随一。お客様と本との出会いをとりもつために、本棚の間に広がる世界を彼女は今日も歩きまわる。
漫画データ
タイトル:書店員 波山個間子(1) (it COMICS)著者:黒谷 知也出版社:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発行日:2017-02-15