「ホラーコミック レザレクション」―愛と勇気と恐怖が結集したCF発のホラーコミック

個人的にホラー漫画は好きなんですが、そんなに耐性の強くない方です。

だから勢い余って注文したあと、「手を出しちゃならん分野に踏み込んでしまったんじゃないか?」と少し後悔してしまいました(笑)。

こちら「ホラーコミック レザレクション」です。妖しく、憂いを帯びた表情を浮かべた少女が目を引く、美麗なカバー。

こちらはなんと!クラウドファンディングによるプロジェクトから刊行されたホラー単行本。一冊のコミック誌がネットから産まれる。熱い想いを感じます。

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ホラーコミック レザレクションとは?

ホラーコミック レザレクション、通称「ホラレザ」について。先述の通り、クラウドファンディングによるプロジェクトが発端の、インディーズ発・本格ホラー漫画専門誌

年々失われつつあるホラー漫画誌を憂慮した、イラストレーターの酒井康彰さんが企画を主催。それに賛同するホラー漫画家・イラストレーター・小説家などのアーティストが終結。見事クラウドファンディングの目標を達成し、発刊となったホラーコミックです。

クラウドファンディングの詳細については下記FUNDIYサイトのプロジェクトページをご覧ください。

収録作品~あらすじ紹介~
総勢17名の新進気鋭のホラー漫画家・イラストレーター・怪談作家・小説家・画家・アーティストが集結!200ページを超える描き下ろし・未公開作品を含めた15作品を収録予定。画像クリックで各執筆陣のTwitterページが開きます未発表作「ハコ生活」…稲垣みさお引きこもり生活二年目の山野走太は、世間のルールに従わない自由な日々...

目標金額80万円に対し、最終、150万円を超える支援金額を達成。2016年11月のクラウドファンディング締め切りより1年を経て、読者の元に届きました。

私はホラレザを今年知ったのでクラウドファンディングは未参加なのですが、主催者様、作家の皆さん、そしてそれを支援したファンの人達の熱意を感じるプロジェクトです。

ホラレザ概要

ホラーコミック レザレクションは税抜定価1,850円。判型はA5サイズで約250ページの大ボリューム30名のアーティストが参加しています(イラスト・原作者含む)。

この圧倒的なボリューム。

「このマンガがすごい!2018」と同じ大きさ。しかし厚みは約2倍!

販売は一部書店、およびネット通販のみ。取扱店については下記をご参照ください。

【取扱店一覧(随時更新)】 『ホラーコミック レザレクション Vol.01』
最新更新(2018年01月11日)取扱情報、随時更新。 【個人販売】・BOOTH…在庫数:150部→20部追加→15部追加→15部追加ネット販売のみ。・ヤフオクネット販売のみ。…Coming Soon…【委託販売】・Amazon…納入在庫数:60部(売切につき、一時取り扱い停止中。)...

ホラレザに参加されている作家さんは下記の通りです。(敬称略・掲載順。◯が付いている方は漫画作品執筆)。

  • GENk
  • 呪みちる
  • 西塚em
  • 五ノ井愛
  • 星レン
  • 里見有
  • 界賀邑里(◯)
  • 稲垣みさお(◯)
  • 川勝徳重(◯)
  • 金風呂タロウ(◯)
  • ナチミサト(◯)
  • 崇山祟(◯、カバー裏イラストも担当)
  • 谷口世麿(◯)
  • 生熊奈央(◯)
  • 鯛夢×戸神重明(◯)
  • 黒川じょん
  • 高橋秀武
  • 晴風野田
  • 財賀アカネ
  • Charmal
  • 高港基資
  • 鍋島真麻(◯)
  • 駕籠真太郎(◯)
  • オガツカヅオ(◯)
  • 酒井康彰×黒実操
  • 鯖玉弓(◯)
  • 高野美香(◯)
  • 雨がっぱ少女群(◯)

感想

いやー…。

おもしろかったです!そして怖かった!

頭から終わりまで、終始ドキドキしながらページをめくりました。こういう感覚は久しぶり。

ホントにね、読む前から「怖そうだな…」と思って緊張してたんですよ。これはGENkさんのカバーイラストの影響がものすごく大きい。

しかし漫画作品の一作目、界賀邑里さんの「オーディション」を読んだあとは、「あ、ラストがこういうタイプの漫画を先頭に持ってくるんだ」と驚くと共に、一気に気持ちがリラックスしました(笑)。こういう作品、好きです。

その後はじっくりと、しかしノンストップでラストまで。正統派のホラー・怪奇漫画から実話ベース、幻想的な物語など、バラエティ豊か。いろいろな作家さんの作風を楽しむことができ、満足の読後感でした。

その中から印象的だった漫画をいくつか。

川勝徳重さんの「実録怪談 お葬式」。ちょっとコミカルに描かれる実話怪談。ラストの一文を読むとじわじわきます。他の作品よりコミカル色が強いのに、怖い

生熊奈央さんの「蛾獲首」幻想的な独特のタッチで描かれる恐怖世界。

オガツカヅオさんの「かぐやひこ」。トリッキーな構成で、徐々にラストの恐怖へ収束していく感じがたまらない。

駕籠真太郎さんの「部屋 -THE ROOM-」。固定されたコマ割りで淡々と展開される、ある部屋での出来事。そのテンポに引き込まれます。

雨がっぱ少女群さんの「人魚になりたかったお姫さま」。同氏の漫画には「麻衣の虫ぐらし」で初めて触れたのですが、タッチの違いに驚きました。もっとホラー作品を読んでみたい。

…以上が個人的に印象だった作品の感想ですが、もちろんそのほかも粒ぞろい。絵を見て、文章を読み、ストーリーを楽しむ。そして恐怖にブルったのに、何故かまたページをめくりたくなる。そんなおもしろい作品たちが詰まっています。

まとめ

以上、「ホラーコミック レザレクション」の感想でした。とにかく圧倒的なボリュームとクオリティをもつホラー漫画誌です。最初の後悔はどこへやら。楽しく読めました。

主催者の酒井康彰さんや漫画関係者の皆様、そしてクラウドファンディングに協力された方々の力が集まり、そしてその結果が今、自分の手元に存在していることを思うと、漫画ファンとして不思議な気持ちになります。スゴイ。

ホラレザ公式Twitterでは土壇場になってトラブルに見舞われた様子もつづられており、本当に苦労されたことと思います。お疲れ様でした。そして巻末には「SEE YOU NEXT TIME」の文字。というわけでまたホラレザに再会できることを期待して。

SEE YOU NEXT TIME!

(全然ホラー漫画の感想っぽくない…。)

ホラレザKindle版発売

2018年3月、ホラーコミックレザレクション待望の電子版が刊行されました!Amazon等で購入できるので、より手に入りやすくなりました。

ホラーコミック レザレクション Vol.01著者:Chaos Machina出版社:Chaos Machina発行日:2018-03-30

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