「彼女がビキニアーマーにきがえたら」―カワイイ新妻が見せる裏の顔とは?

今回ご紹介するのは、花見沢Q太郎さんの「彼女がビキニアーマーにきがえたら」です。連載は少年画報社のアワーズGH。単行本は1巻が刊行中です。

カバーにはリアルな顔でモンスターに剣を突き立てる女性。しかしその横にはなんだか可愛らしい顔が…。

あらすじ

新婚2ヶ月のラブラブカップル、会社員の栗原爽太その妻で主婦の桃

仕事疲れからか、新婚にも関わらず元気の無い爽太。そんな彼を元気づけようとする桃。家事が一段落した午後2時に一言。

「今日は久しぶりに… 狩るか…」

部屋の片隅にある、カワイイうさちゃんのクローゼット。その中には暗く、広大なファンタジーRPG風の世界が。

扉をくぐるとなぜか顔のタッチもリアルに変わる桃。武器屋のオヤジに預けていたコスチュームと大剣を装備した彼女は、実は伝説の「勇者モモ」だった!

獲物を探して火山に向かうモモ。待ち受けるのは巨大なドラゴン。果たしてモモは爽太に精の付く料理を食べさせることができるのか…?

レビュー

奥様は勇者

新婚カップルの妻が持つ秘密が、実はファンタジー世界の勇者だった、というコメディです。

現実世界では見た目も正確もカワイイ奥さんである桃が、異世界ではリアルな風貌に変化。喋り口調も「おやっさんいるかい」「勇者はよせ」みたいに男らしい。

現実世界とは180度異なり、見た目も行動もゴツい桃ですが、その行動原理は全て夫・爽太のため。異世界では勇者として無類の力を発揮し、帰還すると爽太とイチャイチャ。そのギャップが新感覚の笑いを誘います。おもしろい!

世界観はゲームブックから

桃=勇者モモが闊歩する世界はドラゴンあり、オークあり、ガーゴイルありの完全なファンタジー世界。

リアルタッチで描かれるそれ、どこかで見た雰囲気だな…と思ったら、作者・花見沢Q太郎さんは「アドベンチャーゲームブック」をイメージしているそうで。

ああ!見たことあるある!「火吹山の魔法使い」とかね。私は「スーパーブラックオニキス」や「ワルキューレの冒険」などゲーム系のゲームブックをよくプレイしていました。

花見沢Q太郎さんの絵柄は基本カワイイ系ですが、異世界の表現はゲームブックを参考に、黒っぽくて味のある絵を目指したそうです。なるほど、これはオッサンに親和性が高い…!

異世界の謎

そんな勇者モモが生きる世界。いろいろと謎があるようです。

モモを見たオヤジたちが「魔王が復活したりして」と喋ることから、かつていた魔王は今は倒されたよう。今後復活することがあるのか?

またモモと同じように、現実世界で暮らす仲間たちの存在が。一般社会にまぎれて暮らす異世界の住人たち。そこには謎があるのか?それとも別にないのか?なんとなく気になります。

そしてそんな異世界に、それと気付かず時々迷いこんでしまう爽太。1巻終盤では何だか「してはいけないこと」をしてしまったような?続きが気になります。

まとめ

というわけで二つの世界を異なるタッチで描き出すという意欲的な(?)漫画。

花見沢Q太郎さん描くカワイイ女の子と、ファンタジーRPG風味の世界を一冊で同時に味わえる。一粒で二度おいしい、そして何とも言えないおかしみを感じる作品。特にゲーム好きにオススメしたい漫画です。

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