漫画『一級建築士矩子の設計思考』1巻ショート・レビュー

鬼ノ仁(きのひとし)さんの漫画『一級建築士矩子の設計思考』1巻のショート・レビュー。

青森出身、20歳で上京し建築設計事務所に就職した古川矩子(こがわかなこ)。のちに一級建築士として独立、東京・亀戸で立ち呑み併設の設計事務所を切り盛りする彼女。その建築&酒飲みライフを描く物語。

作者は実際に「一級建築士」「1級建築施工管理技士」資格を有しており、また成人漫画家としても長いキャリアを持つという異色の人(本作は成人向け要素は無し)。

各話のストーリーは建築薀蓄、建築トラブル、成長物語、街歩き・飲み歩きなど様々。バリエーション豊か、かつそのどれもに本格的な建築知識が自然に織り込まれているのが面白み。だが逆に固定のパターンが無いため、やや散漫な印象も受ける。

「建築」「設計」要素を物語に組み込むため、相当試行錯誤されている様子が窺えるが、1巻中盤~後半ではそれも落ち着いてきた感じ。物語の安定感と主人公・矩子の魅力的な造詣が、良い相乗効果を生み出している。

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何より「実際に一級建築士の資格を持つ作者本人が描く漫画」というのは、本作の唯一無二の魅力。半端無い建築関連の描写や、それがハイクオリティな絵で綴られる、というのは他の漫画では味わえないもの。

鬼ノ仁さんはエロ漫画業界でも大変著名で、昔はよくお世話に…ゲフンゲフン。現在の絵柄はその頃の面影を残しつつも、洗練されてより美麗に。多彩・多芸な人だなぁ。スゴイ。

なお『一級建築士矩子の設計思考』は1巻とナンバリングされているが、現在連載はとりあえず終了しているよう。作者ツイッターによると連載継続は1巻の売れ行きに拠るそうなので、興味のある方はチェックされたし。

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