漫画「キリカC.A.T.s」1・2巻―悪の秘密結社に立ち向かう黒猫の爪

以前から気になっていた伊藤伸平さんのマンガ「キリカC.A.T.s」。6月28日に第二巻が発売となったので、それを機に1・2巻を一気読みしました。

こちらは単行本1巻。「キリカC.A.T.s」は1話を収録した分冊版をWEBで発表していくという形式。分冊版は記事作成現在15話まで発売。単行本1巻には第1~5話まで、2巻には第6~11話までが掲載されています。

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あらすじ

ある雨の日、G県O群の駐在所に現れた黒髪の少女(ネコ耳)。居合わせた巡査に彼女は告げる。「君たちに(保護が)必要なのだ―」

それから1年後、東京の湾岸にある倉庫。突入した公安部隊は突如現れた象型怪人のパワーに為す術も無い。

戦いのなか負傷した公安所属の姫野霧香(ひめの・きりか)は、現場に突入した謎の部隊により回収。そこには謎の少女の姿も。

延命のために特殊スーツ「C.A.T.s」のスーツアクターとして登録されるキリカは、無意識のまま怪人との戦いに挑むことに。かくしてここに「キリカC.A.T.s」が誕生する―。

「キリカC.A.T.s」レビュー

伊藤伸平さんの漫画にふれるのは復刻された「はるかリフレイン」以来。

同じ時間の繰り返しが描かれる、タイムトラベルSFの一種「ループもの」。かつて進研ゼミ「高一Challenge」(1997年4月号~1998年...

今度の「キリカC.A.T.s」はアクションヒーロー(ヒロイン)もの。書籍紹介にも「女仮面○○ダー」とあるように、多分に仮面ライダーなどの等身大ヒーローを意識したつくりです(※ちなみに前作「まりかセヴン」はウルトラマン風)。

不慮の出来事によりC.A.T.sアクターとなった女性警察官が、悪の秘密結社(?)「箱舟」の送り出す怪人たちと戦う、というのがその基本ストーリー。加えてネコ耳少女の正体や箱舟の目的とするところの謎などが主な見どころ。ちなみに「C.A.T.s」は「Critical Advanced Tactical suits」の略で、決してキャットと言いたいがためのネーミングではない(1巻P60より)。

さて、私も子どもの頃は仮面ライダー、特に村上弘明さん演じる「スカイライダー」を特に好んで見ていた記憶がありますが、そこまで特撮ヒーローには明るくない。なのでそっち方面からの感想はおいといて、それ以外の観点から。

「キリカC.A.T.s」を読んでまず気に入ったのは、C.A.T.s=キリカのアクション。中の人が女性であること、加えてネコ型ということで、そのしなやかさ・躍動感に目が釘付け。地面に低くひれ伏して「フーッ!」と威嚇する様はまさにネコのそれ。新感覚のヒーローです。

また女性だからといって過度に性的でないスーツのデザインも良い。女性で主人公で、でも露出が少ないって、最近の漫画ではなかなかないのでは。見ている方も邪な気持ちを抱くことがほとんどないので(笑)、それだけにアクションに集中。素直に「カッコイイ!」と思えます。

そしてユニークなのはキリカが警察官(公務員)であること。ヒーローには「戦う理由」があるものですが、彼女の場合は公僕である、というのがそれ。C.A.T.sになったのは成り行きですが、あくまでも「警察官として」怪人たちと対峙するキリカ。その立場が今後の展開にどのような影響を与えるかが気になるところ。

…まあ堅苦しいのは抜きにして漫画「キリカC.A.T.s」、素直な感想は、カッコイイ!おもしろい!です。バイクに乗ってハンドガンを撃ったり、跳躍力を活かして一気にビルの高層階にジャンプしたり、細身の黒猫が躍動する姿から目が離せません。

特に2巻ラストのスピード感あふれる戦闘シーンはこれぞアクションヒーロー!な魅力満載。そして最後のシーンで脱力(笑)。適度にコメディ要素を入れ込んでくるのが伊藤伸平さんらしさ、でしょうか。そんな「キリカC.A.T.s」、徐々に盛り上がりを見せる1巻、そのおもしろさにますます拍車がかかった2巻、といった感じで3巻も期待大な漫画です。

漫画データ
タイトル:キリカC.A.T.s : 1 (アクションコミックス)著者:伊藤伸平出版社:双葉社発行日:2016-10-28

ちなみに先述のように分冊版が単行本に先行して発表されています。少しでも早く続きが読みたい!という方はこちらもチェックどうぞ。

漫画データ
タイトル:キリカC.A.T.s 分冊版 : 1 (アクションコミックス)著者:伊藤伸平出版社:双葉社発行日:2016-04-28