勝手に選ぶ!個人的「このマンガがすごい!2017」10作

少し前ではありますが、今年も宝島社の「このマンガがすごい!」が発表されましたね。

公式で発表されているので書きますが、オトコ編の一位は「中間管理職トネガワ」、オンナ編の一位は「金の国 水の国」でした。

っていうか表紙でちゃんと一位が発表されていますね。

私も「このマンガがすごい!2017」本誌を手に入れてオトコ編・オンナ編の各1~50位を読みましたが…。

いや~、知らん漫画多いわ(笑)。マンガは結構読んでる方だと思うのですが、単行本派なのでなかなか追いきれないですね。

そんな「このマンガがすごい!2017」にあやかって、個人的に「このマンガがすごい!」と感じた面白いマンガを紹介します。

選出基準は「今年発売になったコミック(シリーズの一作でも)」。個人の守備範囲ではありますが、どうぞ。

全10作品リスト

「恋は雨上がりのように」眉月じゅん

怪我で陸上をあきらめた女子高生と、彼女のバイト先であるファミレスの中年店長の恋物語。

いや、すごいわ。1巻が発売された時から注目してましたが、まさか6巻まで続くとは…。そしてクオリティが全然落ちていない。

連載が青年誌(ビッグコミックスピリッツ)ということもあって大人の展開も期待しがちですが、いいところで「向こう側」に転ばない、絶妙なバランスでいつもドキドキさせてくれます。

主人公・あきらとその周囲の高校生、そしてバツイチ子持ち中年である店長も含め、みずみずしいんですよね。続きが毎回楽しみな作品。

「ゴールデンゴールド」堀尾省太

離島の中学生・琉花が蘇らせた「フクノカミ」が呼び寄せるのは、幸福か災いか。

離島という限定された空間で、得体の知れない空気が日常を徐々に侵食していく恐怖、ジワジワきます。

前作「刻々」もそうですが世界観の描き方が丁寧なので、一度ハマると抜け出せないおもしろさがありますね。

まだ1巻のみの発売ですが、強烈なラストに今後の期待大です。

「さんかく窓の外側は夜」ヤマシタトモコ

「見える人」である書店員・三角は、成り行きで除霊師・冷川の下で助手をすることに…。

直接的な表現はありません(今のところ)が、BLっぽい要素もあるので読む人を選ぶかも。でも読まないと損!な怖いマンガ。

ヤマシタ氏の描く心霊表現、ゾクゾク来ます。霊障?に取り憑かれた人の顔がねじれていたり、大きな穴が空いていたり。

ヤマシタトモコ作品に共通のユーモアと、容赦のない恐怖がクセになる、オススメのホラーマンガです。

「響~小説家になる方法~」柳本光晴

15歳の天才文学少女が描いた作品が、純文学界に旋風を巻き起こす。しかし彼女の直情的な性格が方方で問題を…。

2016年の「このマンガがすごい!」オトコ編12位の作品。「小説家になる方法」とありますが、方法は特に描かれません。主人公・響の破天荒な活躍を楽しむマンガです。

「『すごい』小説の中身が描かれないのでイマイチ」のようなレビューもよく見かけますが、別にそれはマンガの中でしなくてもいいんじゃないかなぁ。それを描くことはこのマンガの本筋じゃない。

批判的な評価も目立つ作品ですし、ツッコミどころもありますが、それを踏まえてなお、魅力のあるマンガだと思います。随所で描かれる文学界の様子もまた興味深い。

「兄の嫁と暮らしています。」くずしろ

兄を亡くした妹と、その義姉である女性が一つ屋根の下で暮らすお話。

結びつけていたものが無くなり、共に暮らす必然性のない二人の女性。意外とユーモラスな日常風景にニヤニヤ。

しかしその背景には常に悲しみが密やかに漂い、その巧みな描写にガツンとやられます。うまいなぁ。

絵柄は今風なんで好き嫌いはあるかもしれませんが、一度読むとハマること請け合い。妹と義姉。二人の日常と、その心の奥に思いを馳せずには居られないマンガです。

「地底旅行」倉薗紀彦

19世紀。主人公・アクセルとその叔父のリーデンブロック教授、そして案内人・ハンスは。16世紀の錬金術師・サクヌッセンムの暗号を元に、三人は地底へとその足を踏み入れる。

ジュール・ヴェルヌの同名小説を大胆にコミカライズした作品。

ただひたすら、下へ、下へと降りていく主人公たち。暗闇の恐怖と絶望、地底に広がる広大な空間、そして謎。

地味!(笑)でもおもしろい!たとえそれが空想の世界とわかっていても。誰しもが少年の頃に思いを馳せた冒険の世界をその目に。

「マリーマリーマリー」勝田文

鍼灸師のリタは、風変わりなギタリスト・森田に口説かれ、あれよあれよと結婚することに。

現代のファンタジー。考えるな!感じろ!ひたすらハッピーエンドハッピーな勝田文ワールドに身を委ねろ!

リタと森田、二人の新婚カップルが織りなすハッピーなマリッジライフが心地よい、ポップなマンガ。

普段殺伐としたマンガばかり読んでる人は、たまにはこんな作品もいいんじゃない?ミニクーパーでマリーマリーマリーの世界へ。

「レッドシンブル」やまじえびね

額縁職人・省吾の買い物袋に入っていた見慣れぬシンブル。後日、職場にも「DO YOU REMEMBER ME?」と覚えのない手紙が届く。そして妻・翠の下にも謎の写真が…。

やまじえびね氏描くサイコ・サスペンス。こういう作品は完結してから評価するべきだとは思うのですが、ダークな雰囲気が好きなのでチョイス。

氏の描くシンプルで流麗なラインにより、ブラックな空気が際立ちます。省吾の過去、翠に迫る悪意、謎の超能力少女、脅迫者の正体…。完結が気になるマンガです。

なお「シンブル」は「シンプル」ではなく、裁縫に使う指ぬきのこと。

「涙雨とセレナーデ」河内遙

女子高生・陽菜は授業中に気を失ってしまう。目覚めた時、彼女は見知らぬ庭に、そしてそばには青年が。誰かと勘違いされている陽菜は、やがて自分にそっくりな「雛子」に出会い-。

河内遙氏描くタイムスリップ+ロマンスもの。明治40年というレトロモダンな舞台がロマンスに拍車をかけます。

現代へと戻る鍵は「ひいおばあちゃんのネックレス」なのですが、やがてそのネックレスをめぐる一悶着が起きて…。陽菜の運命と、陽菜と雛子、それぞれの恋の結末が気になる漫画です。

それにしても河内遙さんの描く二重の女性は魅力がありますね。大きな瞳で誰かを見つめる時の顔が好き。

「BOX」諸星大二郎

公園に集った年齢も性別もバラバラな8人。いずれも手元に届いた謎のパズルを持つ彼らは、導かれるように「箱」の中へ。そこにいた少女は、出口を開けるためにはすべてのパズルを解く必要あると彼らに告げる-。

ここ近年、限定空間でのサバイバルや脱出をテーマにした作品が増えていますが、よもや諸星御大の手によるそれが読めるとは。

そして「妖怪ハンター」や「栞と紙魚子」シリーズを描く諸星氏、おもしろさは折り紙付き。不条理の中にも条理がある、その描き方は流石です。

謎が謎を呼ぶ展開。果たして彼らは箱から脱出できるのか?諸星氏自身が作成している「パズル」も遊び心満載で見逃せません。

まとめ

以上、勝手に選ぶ個人的な「このマンガがすごい!」10作品の紹介でした。気になったマンガは見つかりましたでしょうか。

本家「このマンガがすごい!2017」もチェックしていますが、まだまだおもしろそうなマンガが世の中には溢れていますね。

来年も引き続き好き勝手にチェックしていく所存です。

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