あの動物の意外な生存戦略―「LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方」

文響社より発売されている書籍「LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方」を読みました。

作者は麻生羽呂氏と篠原かをり氏の二人。麻生氏は漫画「今際の国のアリス」の著者で、関西大学工学部生物工学科中退。篠原氏は生物学偏差値105の生物オタクで、数々のクイズ番組でも活躍。本書においてはネタ出しと解説を担当されています。

書籍の帯には「奇才漫画家と生物学の天才が描いたビジネス書」とありますが、さてその中身や如何に。

スポンサーリンク

「LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方」概要

本書は動物や昆虫など1匹につき、扉1P・漫画6P・解説2P・豆知識1Pで取り上げるという構成。

漫画パートでは動物の生き様・生態から人間が学ぶべきところを紹介。解説ではより深くその生物の特徴を掘り下げる。豆知識では漫画・解説で取り上げられなかったトリビアがまとめられています。

登場する生き物は犬・猫といった人間の身近にいる哺乳類から、動物園で見かけるキリン・カピバラ・パンダ、その他ミツバチ・タコといった昆虫・軟体動物、そしてラーテル・ハダカデバネズミといった変わり種まで全20種類です。

感想

とても楽しく読めました。まず漫画。さすが現役プロ漫画家さんの作画ということもあり、絵も読みやすくテンポもいい。オチの付け方もうまい。

解説はあまり漫画とは連動していない感じですが、より詳しくその生き物のことを知ることができます。平易な文体で門外漢にもわかりやすい。

例を挙げると、ペンギンの話。漫画では集団の先頭に立つ人間が「ファースト・ペンギン」と呼ばれる由来などを紹介。解説ではペンギンの求愛から子育てについて。オス同士でもそれをする、という意外な事実。豆知識では「絶滅危惧種であるフンボルトペンギンの約1割が日本にいる」「ペンギンの足は凍らない」といったトリビアが実に興味深い(本書P22より)。

漫画でその生き物の世界に親しみ、解説でより詳しくなり、豆知識でさらにおもしろみが増すという、楽しみながら読める構成です。

他にも一例ではありますが

  • 猫が人間を見つめている時は「こいつには勝てる」と考えている
  • イルカの皮膚は2時間に一度生まれ変わる
  • タコは賢くて繊細

などなど、動物に関する意外な事実が満載。

個人的に特におもしろかったのはカピバラとウシの回。温厚なカピバラに学ぶ生き方・立ち回り、過酷な自然界で「友人関係」を築くウシから振り返る他者の存在、など、「なるほどね~」と思わされる内容でした。自分もガツガツいくタイプではないので、カピバラ型を目指したい。

まとめ

というわけで「LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方」の感想でした。

帯の「ビジネス書」という肩書には過度に期待せず、それよりは動物に関する知識をさらっと楽しみ、自身を振り返って活かせるところは取り入れる、ぐらいのスタンスで読むのが良い本だと思います。

また読みやすく、内容も極度に専門知識に偏っていないので、10代前半ぐらいにもおすすめ。私も息子に見せてみようと思います。多分食いつくな(笑)。合間合間に気楽にパラパラめくって動物の世界に思いを馳せつつ、ついでに自身の糧となればいいな~、ぐらいの気楽な気持ちで読める本です。

なお巻末の「LIFE2」予告ではボノボ・カンガルーネズミといったマニアックな動物、そしてあのティラノサウルス・レックスの姿が!これは期待せざるを得ませんが現状では製作未定、発売は本書の売上にかかっているそうですw。読みたい!と思ったあなたは本書からどうぞ。

漫画データ
タイトル:LIFE<ライフ> 人間が知らない生き方著者:麻生羽呂出版社:文響社発行日:2016-11-22