「魔法自家発電」―ファンタジックなやさしさあふれる短編漫画集

谷和野(たに・かずの)さんの短編集、「魔法自家発電」を読みました。

谷和野さんは2016年11月現在、「いちばんいいスカート」「魔法自家発電」「はてなデパート」、以上三冊の単行本を出されている漫画家さん。

まずはセーラー服を来た天使と、モコモコのモンスターが印象的な本作を読んでみました。

スポンサーリンク

「魔法自家発電」収録作

この「魔法自家発電」の収録作は下記の通り。

魔法自家発電

自分を見にくいけだものと信じ込んでいる少年。彼はある日、自分を明るく変化させてくれる「天使」に出会う。

ソファベッド・ツアー

ソファベッドで一人さびしく眠る少年。気づくとソファベッドは窓を飛び出し天高く舞い、夜空に待っていたのはベランダに乗った少女。

Whoにつける名前

オキル博士に作られた女性型ロボット・フー。オキルの心を満たしたいが、冷たい体では温められない。彼女は彼のために仲間のディリーと共に「魔女」のもとへ向かう。(3部作)

おてんきはんばい

人生さんざんな男の前にあらわれたのは「お天気販売」の少年。どしゃぶり1平方メートルあたり50円でいかが?

2人時間

少年が目覚めた時、床には一面の水、壁には自力で開けられない巨大なドア。傍らには眠り続ける見知らぬ女性-。

[PR]

漫画のまとめ買いならeBookJapan
公式:マンガ全巻まとめ買い!

「魔法自家発電」感想

どの作品もおもしろかったのですが、表題作「魔法自家発電」、いいですね!

全30ページの短編ながら、少年と少女の爽やかな出会いと交流が描かれます。

少年が自分は「けだもの」であり(実は美形)、周囲から蔑まれていると思い込んでいる背景には、ちょっと笑えぬ事情もあり。

ですが自身が傷つくことを恐れずに、彼にかけられた呪縛を解こうとする少女の決意。その心の葛藤が心に染みました。

もう一つのお気に入りは「2人時間」。

序盤を読んで、話の仕掛けはおおよそ想像できましたが、それを踏まえてなお、優しい気持ちになる読後感。愛情は偉大なり。

というわけで谷和野さんの漫画を初体験。「魔法自家発電」、ファンタジックな要素にあふれた作品集でした。

最近の作家さんだと思うのですが、どこか懐かしい雰囲気を持った漫画を描かれますね。

特に「Whoにつける名前」は、昔読んだ少女漫画の読み切りのようなイメージ。

その他の話も優しさにあふれていて、実社会でささくれだった心を癒やしてくれます(※個人的事情)。「おてんきはんばい」もカワイイです。

短編集好きなので、「いちばんいいスカート」「はてなデパート」もまた読んでみようと思います。

【追記】
「はてなデパート」読みました!

漫画データ
タイトル:魔法自家発電 (フラワーコミックスα)著者:谷和野出版社:小学館発行日:2015-08-10