漫画「舞妓さんちのまかないさん」1巻―まかないが紡ぐ温かな人間模様

「舞妓(まいこ)さん」。舞妓さん、という言葉やその外見は多くの人が知っていると思いますが、その舞妓さんたちがどのような生活を送っているか、というのは知らない方も多いのでは。私もその一人。

そんな舞妓さんの普通の毎日を、「まかない」という視点から丹念に描いた漫画が、「舞妓さんちのまかないさん」。

作者は小山愛子さん。連載は…少年サンデー!本記事作成現在は1巻が発売中です。

赤いエプロンを付けて台所でまかないを作るのは主人公・キヨ。16歳の女の子ですが、なぜに彼女は舞妓さんちでまかないを作っているのか…?

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概要

「舞妓さん」とは芸妓・芸子(げいぎ・げいこ)さんの見習い修行段階にいる女性のこと。唄や踊り・三味線の演奏などで宴席に興を添えるのがお仕事です。

参考サイト:舞妓 – Wikipedia芸妓 – Wikipedia

舞妓さんたちは京都の花街(かがい)で仕事を終えたのち、「屋形(やかた)」と呼ばれる共同で生活を送る住まいに帰宅。

そんな花街のとある屋形で、舞妓さんたちの毎日の食事を作る「まかないさん」として働くのが弱冠16歳のキヨ。

彼女のまかないさんとしての働きぶり、生み出されるごはんを通して、舞妓さんの生きる世界を独特の視点から丁寧に描いた漫画が、この「舞妓さんちのまかないさん」です。

「舞妓さんちのまかないさん」1巻感想

第1話・冒頭8ページで描かれる、華やかな夜の舞妓さんの姿。今にも三味線が聞こえてきそう。雰囲気があります。

そして10ページで夜の姿を解いた舞妓さんが発した一言は…

「うちのプリン食べたん誰!?」

そのギャップに思わず笑みがこぼれます。

そして朝方、目が覚めた舞妓さんはふらふらと台所へ。

そこでまめまめと朝食の準備をしているのは主人公・キヨ。

ごはんもの中心のメニューに対し、「パンが食べたい」とわがままを言う舞妓さんにキヨが作ったものは…。なるほど!そう来たか。キヨの人柄が一瞬で伝わります。

と、そんな第一話は少年サンデー公式サイトで試し読みができるのでそちらをどうぞ。

週刊少年サンデーにて大人気連載中!!

まずキャラクターの悩み事があって、それを解決する料理がドーン!みんなホクホク♪というのがグルメ漫画の王道パターン。

ですがこの「舞妓さんちのまかないさん」はちょっと趣が違います。舞妓さんたちのために甲斐甲斐しく料理を作るキヨの姿を通して、舞妓さんたちの「普通」が浮かび上がってくる。

帰宅は深夜1時~2時。結った髪が崩れないように寝る時は箱枕。紅が取れないようにおにぎりは一口サイズで…。一般人が知る由の無い日常が丁寧に描かれ、実に興味深い。

そしてそんな日常を追っていくと、読者はキヨの存在が気になってしょうがなくなる。彼女は決して多くを語らないキャラクターなのですが、人柄が実に魅力的。故郷から遠く離れた京都で一人、まかないの「プロ」として働くキヨ。読み進めるとその立ち振舞から目が離せなくなります。不思議!

静かな京都を舞台に描かれる「舞妓さんちのまかないさん」。とても雰囲気がある良い漫画。何度も繰り返し読みたくなる魅力がありますね。小山愛子さんの漫画は初めて読みましたが、その丁寧な作風に惚れました。

ところで第7話、キヨは知人のうちでカレーを作ります。彼女はそのカレーをとても楽しみにしていたのですが、それはなぜか?そこにもまた花街ならではの理由があるのですが、気になった方はぜひ本書をどうぞ!

漫画データ
タイトル:舞妓さんちのまかないさん(1) (少年サンデーコミックス)著者:小山愛子出版社:小学館発行日:2017-04-12
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