2018年に1巻が発売された漫画 おもしろかった作品まとめ

この記事は約10分で読めます。

2018年を振り返り、2018年に紙書籍または電子書籍の第一巻が発売された漫画の中から、読んでおもしろかったものをピックアップ。

そのおもしろさが2019年にも続くことを期待して。

スポンサーリンク

2018年第一巻発売のおもしろい漫画

サマータイムレンダ

サマータイムレンダ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)田中靖規:集英社

田中靖規さんの「サマータイムレンダ」。2018年2月に1巻刊行、既刊4巻で以下続刊。

和歌山の離島を舞台に、人と入れ替わる「影」の恐怖を、主人公のタイム・ループ能力と絡めて描くオカルト・ホラー・サスペンス・SF漫画(ゴージャス)。

田中靖規「サマータイムレンダ」1巻
[田中靖規 著 集英社「サマータイムレンダ」1巻より引用]

4巻をもって未だ衰えぬ質と勢いが素晴らしい。誰が敵か味方かわからぬドキドキ感と、魅力的なキャラクター(女の子は特にカワイイ)で、今後も楽しみな作品。

メタモルフォーゼの縁側

メタモルフォーゼの縁側(1) (カドカワデジタルコミックス)鶴谷 香央理:KADOKAWA / 角川書店

鶴谷香央理さんの「メタモルフォーゼの縁側」。2018年5月に1巻発売。既刊2巻で以下続刊。

書店でバイトをする女子高生と、一人暮らしの老女。一見接点の無い二人が、BL漫画を通じて交流を深めていくという人間ドラマ。

鶴谷香央理「メタモルフォーゼの縁側」1巻
[鶴谷香央理 著 KADOKAWA/角川書店「メタモルフォーゼの縁側」1巻より引用]

BL漫画のキャラクターをおじいさん(夫)に例えるおばあさん(笑)。でもこういう何気ない、淡々とした描写が物語を形作っていく様。静かなんだけど、ぐいぐい惹き込まれていきます。主人公・うららの世界が徐々に広がっていく様にも注目。

なお「メタモルフォーゼの縁側」は、「このマンガがすごい!2019」オンナ編の1位になりました。これは納得。

天国大魔境

天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)石黒正数:講談社

石黒正数さんの「天国大魔境」。2018年1月に1巻発売。以下続刊。

謎の能力を持った少年少女たちが暮らす怪しげな施設と、文明が崩壊した後の世界を旅する不思議な姉弟、二つを軸にポストアポカリプスを描くSFサスペンス漫画。

石黒正数「天国大魔境」
[石黒正数 著 講談社「天国大魔境」1巻より引用]

「それでも町は廻っている」終了後の長編第一作として注目を浴びましたが、期待を裏切らないおもしろさ。1巻ではまだまだ謎だらけなのですが、それが俄然、今後の展開・謎解きを期待させます。

こちらは「このマンガがすごい!2019」オトコ編の1位。1位は時期尚早では?とも思いますが、おもしろいことに間違いはありません。

乙女文藝ハッカソン

乙女文藝ハッカソン(1) (コミックDAYSコミックス)山田しいた:講談社

山田しいたさんの「乙女文藝ハッカソン」。2018年11月に1巻発売。以下続刊。

大学の文芸学科に入学した執筆処女(※小説を書いたことが無い)の新入生が、寮の先輩や作家デビューをしている同級生に巻き込まれ、文芸沼にハマっていくという文系コメディ。

山田しいた「乙女文藝ハッカソン」
[山田しいた 著 講談社「乙女文藝ハッカソン」1巻より引用]

出し惜しみせず、トントントーンと展開する物語が小気味良い。なお主人公は後ろにいる小さい人。笑いを交えながら、しかし創作のコツやポイントが適度に織り込まれているところがウマイ。物語を作りたい人にもオススメ。

玉キック

玉キック(1) (ヤングキングコミックス)永康則:少年画報社

光永康則さん・いのまるさんの「王キック」。2018年1月に1巻発売。既刊2巻で以下続刊。

金に汚い女探偵が、相棒のWebカメラ・謎の巫女少女とともにオカルト案件を解決していくという、ちょいエロ・サスペンス・コメディ。

光永康則/いのまる「玉キック」2巻
[光永康則/いのまる 著 少年画報社「玉キック」2巻より引用]

不思議な力を持った足でキック一閃!無理やり事件を解決する女探偵・綾音ほか、キャラクターが立っていて気持ちよく読める漫画。ぶっちゃけ、本記事で紹介している中ではネタ枠なんですが、いい意味の「アホっぽさ」があって良し。

いそあそび

いそあそび(1) (アフタヌーンコミックス)佐藤宏海:講談社

佐藤宏海さんの「いそあそび」。2018年4月に1巻発売。既刊2巻で以下続刊。

海辺の町のはずれで自給自足の一人暮らしをする、没落した大企業の娘。彼女のことが気になって(心配で)、海の食べ物の捕り方・調理法を教える男子。二人の朴訥とした交流が描かれます。

佐藤宏海「いそあそび」1巻
[佐藤宏海 著 講談社「いそあそび」1巻より引用]

丁寧に描かれた海辺の風景が、いい意味で「さびれた田舎町感」を演出。日本の原風景を見ているような感じで妙に落ち着く漫画。その中で超地味な海産物を食べて、だけど最高の笑顔を見せる少年少女たちの様子に、思わずほっこり。

ほしとんで

ほしとんで01 (ジーンLINEコミックス)本田:KADOKAWA / メディアファクトリー

本田さんの「ほしとんで」。2018年10月に1巻発売。以下続刊。

芸術学部の俳句ゼミに入った新・大学一年生が、ちょっと変わった講師・個性豊かな仲間たちとともに、俳句の世界を学んでいく文芸コメディ。

本田「ほしとんで」
[本田 著 KADOKAWA/メディアファクトリー「ほしとんで」1巻より引用]

コメディということで笑いを絡めながら、しかし作中で描かれる俳句の世界は想像以上に本格的。まるで自分が俳句の授業を受けているかのような臨場感があります。講師・坂本先生の「(俳句の世界を)知ると結構楽しいよ」の言葉、響きました。

AUTOMATON

AUTOMATON(1) (モーニングコミックス)倉薗紀彦:講談社

倉薗紀彦さんの「AUTOMATON」。2018年5月に1巻発売。既刊2巻で以下続刊。

ロボットやAI分野に興味を持つも苦しい生活を送る少年が、ある因果から天才科学者の下で、装甲戦闘機体「オートマトン」のパイロットになる、というSFアクション・ストーリー。

倉薗紀彦「AUTOMATON」
[倉薗紀彦 著 講談社「AUTOMATON」1巻より引用]

アメコミ風ヒーローコミック的な要素も持ちながら、序盤で「トロッコ問題」を持ってくるなど、随所に興味深い仕掛けが。死んだ両親と博士の関係、徐々に顕になってくる敵勢力の姿など、アクション・サスペンス的にも見どころの多い作品。

大阪環状結界都市

大阪環状結界都市 1 (ボニータ・コミックス)白井弓子:秋田書店

白井弓子さんの「大阪環状結界都市」。2018年10月に1巻発売。以下続刊。

SF漫画の名手・白井弓子さんの新作は、ちょっと未来の大阪を舞台に描くオカルト・SF。大阪環状線の電車内で起きたことを記録する「Oシステム」。しかしそれは仮の姿で、実は見えざる怪異を映し出すもの。

白井弓子「大阪環状結界都市」
[白井弓子 著 秋田書店「大阪環状結界都市」1巻より引用]

映像にしか映らないそれに対処する「O課」に配属された女性警官が、バケモノに対峙すると共に、幼い頃に行方不明となった妹の謎に関わっていく、というストーリー。

SFとオカルトを融合し、なおかつその舞台が大阪、というのは関西人には見過ごせない話。白井弓子さんならではの淡い線と独特の世界観が魅力の一作。

ながたんと青と-いちかの料理帖-

ながたんと青と-いちかの料理帖-(1) (Kissコミックス)磯谷友紀:講談社

磯谷友紀さんの「ながたんと青と-いちかの料理帖-」。2018年7月に1巻発売。12月13日に2巻が発売予定。

舞台は戦後数年経った京都。大手ホテルの若き次男坊と再婚した料亭の娘(夫とは死別)。料亭を吸収するための政略結婚だったはずが、しかし次男坊は苦しい料亭の経営を立て直す、と宣言して―?というストーリー。

磯谷友紀「ながたんと青と-いちかの料理帖-」
[磯谷友紀 著 講談社「ながたんと青と-いちかの料理帖-」1巻より引用]

次男坊の思惑の謎、ホテルの厨房でも働く主人公が立ち向かうグルメ問題、そして逆・年の差婚の行方など、しっとりとした雰囲気の中に見どころが詰まった作品。そしてただ一つ確実に言えるのは、読むとお腹がすいてくる!

Op-オプ-夜明至の色のない日々

Op-オプ-夜明至の色のない日々(1) (イブニングコミックス)ヨネダコウ:講談社

ヨネダコウさんの「Op-オプ-夜明至の色のない日々」。2018年1月に1巻発売。以下続刊。

保険会社の依頼を受けるフリーの調査員(オプ)と、「共感覚」により人の感情が色で見える少年。二人が保険金にまつわる事件に関わっていくという、社会派サスペンス。


[ヨネダコウ 著 講談社「Op-オプ-夜明至の色のない日々」1巻より引用]

ヨネダコウさんの描くスタイリッシュなキャラクターと洒脱な会話に、リアルな事件がマッチして良い雰囲気。保険にまつわるサスペンス、というのはシンプルにドラマの題材としておもしろい。

八百森のエリー

八百森のエリー(1) (モーニングコミックス)仔鹿リナ:講談社

仔鹿リナさんの「八百森のエリー」。2018年1月に1巻発売。既刊4巻で以下続刊。

野菜大好き青年・エリーは、宇都宮の青果仲卸業者「八百森青果」に入社。過酷な労働環境にもめげず、「野菜に人生捧げられますか!?」を合言葉に同僚ののりたま(金髪リーゼント)と仲卸人生に邁進する、というストーリー。

仔鹿リナ「八百森のエリー」1巻
[仔鹿リナ 著 講談社「八百森のエリー」1巻より引用]

コミカルな描写もたくさんあるのですが、基本はびっくりするぐらい真面目なお仕事漫画。作る人、運ぶ人、売る人、買って食べる人…。野菜や果物に関わるすべてを熱く語るその内容、読んでいるとたぎってきます(何が)。

猫で人魚を釣る話

猫で人魚を釣る話(1) (ビッグコミックス)菅原亮きん:小学館

菅原亮きんさんの「猫で人魚を釣る話」。2018年6月に1巻発売。以下続刊。

真面目だが感情の表現が下手な医師と、白血病の女性が、拾った猫を通じて徐々にその関係性を変化させていく、ハートフルな物語。

菅原亮きん「猫で人魚を釣る話」
[菅原亮きん 著 小学館「猫で人魚を釣る話」1巻より引用]

ぎこちない二人の距離感を微笑ましく眺めながら、気になるのは本作の漫画的描写。普通の漫画とは少し異なる、アーティスティックな絵、コマの使い方がとても印象的。作者・菅原亮きんさんのセンスを感じます。

寄生獣リバーシ

寄生獣リバーシ(1) (コミックDAYSコミックス)岩明均:講談社

岩明均さん原作・太田モアレさん作の「寄生獣リバーシ」。2018年8月に1巻発売。以下続刊。

「寄生獣」のストーリーの裏側を描く公式スピンオフ。主人公はあの広川市長の息子・タツキ(オリジナルには未登場)。作者の太田モアレさんは、寄生獣アンソロジーでも原作への愛があふれる作品を描いており、違和感のない作画。

太田モアレ「寄生獣リバーシ」
[太田モアレ 著 講談社「寄生獣リバーシ」1巻より引用]

最強生物・後藤の創造を作り上げようとする田村玲子など、オリジナルの裏側で進行するもう一つの「寄生獣」。リバーシ(オセロ)のように表裏一体となった物語、これからの展開が楽しみです。

邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん

邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん (マーガレットコミックスDIGITAL)服部昇大:集英社

服部昇大さんの「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」。2018年に発売。厳密に言えば1巻ではないのですが、Season2が始まったということで1巻扱いで。

「邦画プレゼン女子高生」という訳のわからないタイトルですが、その名の通り映画大好き女子高生が映画を語り倒す、という内容。しかし主人公である映子さんは、邦画しか知らない、というのがミソ。映研部長である先輩との徹底的な会話のすれ違いが笑いを誘います。

服部昇大「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」
[服部昇大 著 集英社「邦画プレゼン女子高生 邦キチ! 映子さん」より引用]

「6代目 日ペンの美子ちゃん」の作者である服部昇大さんが、その少女漫画テイスト(のパロディ)を遺憾なく発揮した作画も、読んでいるとニヤニヤが止まらない。ちなみに途中からインド映画も参戦します。

まとめ

以上、「2018年に1巻が発売された漫画 おもしろかった作品まとめ」でした。2019年も引き続き注目です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました