2017年に完結した、おすすめ漫画の一覧です。
面白い作品は果てしなく続いて欲しいものではありますが、無事に完結するということもまた嬉しいこと。
そして2017年に完結したということは…年末年始にまとめて読めるということだ!
なお都合上、全1巻完結の漫画もまとめてご紹介しています。
漫画リスト
魔法使いの娘ニ非ズ
那州雪絵さんの「魔法使いの娘二非ズ」、第7巻をもって完結。前作「魔法使いの娘」全8巻から数えると合計15巻。オカルト・ホラー漫画の秀作です。陰陽師である主人公・初音と相棒・兵吾、その他準レギュラーも含め、キャラクターがきっちり立っているのが魅力。えげつない表現はほぼ無いのでホラー漫画が苦手な人にもオススメ。そして怖いところはしっかり怖い。那州雪絵さんの手腕が光ります。
IPPO
えすとえむさんの「IPPO」。全5巻で完結。イタリア人である祖父から技術を仕込まれた革靴職人・一条歩。彼が「ビスポークシューズ」(オーダーメイドの注文靴)の制作を通して人とふれあい、成長していく姿を描きます。作者・えすとえむさんの洗練された作画が素晴らしい。ヒロイン・結との交流も素敵。大人の職人マンガです。
我らコンタクティ
森田るいさんの全1巻完結漫画「我らコンタクティ」。人生うまくいかないOLと、兄の工場で働く風変わりな青年。小学校の同級生だった二人が再会し、宇宙を目指す手製のロケットを打ち上げようとする、というストーリー。しっかりとキャラクターを描き、そしてスッタモンダを交えながらラストへと向かって突っ走る、全1巻ながら読み応えのある漫画。ヒロイン・カナエの表情が面白い。
報いは報い、罰は罰
森泉岳土さんの独特な描画スタイルによって紡ぎ出されるゴシック・ホラー「報いは報い、罰は罰」上下巻。訳あって山奥の洋館を訪れた女性を襲う恐怖の数々。とにかく他に類を見ない作風がホラー作品にマッチ。恐ろしくも美麗な漫画、繰り返しページをめくりたくなる魅力にあふれています。
謎のあの店
松本英子さんが入りにくいけどちょっと気になる「あの店」を実際に体験する、実録レポ漫画「謎のあの店」。全3巻で完結となりました。「あの店」は飲食店だけにあらず、多種多様な業種が登場します。松本英子さんの味のある作画と絶妙な間、そして何より実際に自分が「あの店」を体験しているかのようなヴァーチャル感がたまりません。
舟を編む
三浦しをんさんの小説「舟を編む」を雲田はるこさんがコミカライズした上下巻。辞書作りに関わる人々の想いを優しく、美しいタッチで描いた作品。雲田はるこさんは小説連載時のイラストから関わっていた方で、それだけに世界観への理解が感じられます。主人公・馬締くんと共に注目したいのが同僚の西岡。作中、一番人間くさい人間だと思います。
7SEEDS
田村由美さんのSF大作「7SEEDS」も35巻で完結。少女コミック誌掲載で35巻も続いたSF漫画、というのは他に類を見ないのでは。人類のほとんどが滅亡した世界。日本各地に芽吹いた7つの種がついに終結した佐渡編、そして大団円。SF史・少女漫画史に残る作品となりました。2018年には外伝が出るそうです。
雑草たちよ 大志を抱け
池辺葵さんの全1巻完結漫画「雑草たちよ 大志を抱け」。地方都市の高校に通う、どちらかというと目立たない女子高生たち。彼女たちの持つやさしい心が、池辺葵さんのやわらかなタッチで描かれる連作短編集です。読んだあと、ちょっと人に優しくしたくなるような、そんな気持ちになります。
メガロポリス・ノックダウン
田澤類さんの「メガロポリス・ノックダウン」全2巻。18歳未満お断りのオンライン・クライム・アクションゲームにはまった小学生女子と、図らずも彼女とフレンドになった青年を描くゲーム・コメディ。オンラインでは今風のゲーム世界、そしてオフラインではそれぞれの現実が描かれ、そのギャップがユニークな物語を生み出しています。
マリーマリーマリー
「マツコの知らない世界」でも話題になった、勝田文さんの「マリーマリーマリー」全6巻。鍼灸師のリタとギタリストの森田さん。リタの愛車・ミニとともに気ままに生きる、二人のハッピー・マリッジ・ライフがコミカルに描かれます。勝田文さんのポップなイラストに身をまかせてページをめくると、なんということでしょう。不思議と心が軽くなる!そんな楽しい漫画です。
おとうふ次元
原作・森繁拓真さん、作画・カミムラ晋作さんの「おとうふ次元」全3巻。現代で「遭難」した未来人ジン・トライが、歴史を改変しないよう極力おとなしく過ごそうとするSFコメディ。彼の涙ぐましい努力が笑いを誘うのですが、ジンの目を通して現代社会の「滑稽さ」が描かれ、意外と深い漫画です。
インベスターZ
三田紀房さんの「インベスターZ」全21巻。名門学園の全運転資金を影で捻出する「投資部」に入部した天才少年。彼が株・FX・不動産などありとあらゆる投資活動に関わっていく様を描く経済漫画。漫画としての完成度は決して高くありませんが、お金や投資の本質を鋭くついている作品。学生必読。
地底旅行
ジュール・ヴェルヌの同名作を意欲的にコミカライズした倉薗紀彦さんの「地底旅行」全4巻。「センター・オブ・ジ・アース」と言えばわかる人もいるかも。男三人がひたすら地底世界を探検する空想冒険小説の世界。イケメンもカワイイ女の子も出てこないという男らしい作りも実に冒険的(笑)。しかし全4巻、見事にその世界を貫き通してくれました。
AIの遺電子
山田胡瓜さんの「AIの遺電子」全8巻。人間とAIの頭脳を持つヒューマノイドが共存する世界。人間医師・須堂光を軸に、技術が発達したがゆえに生まれる出来事を、オムニバス形式で描くSF漫画。今はSFでもそう遠くない未来に現実となりそうな「もしも」の描き方がウマイ。須堂個人にスポットを当てた続編「AIの遺電子 RED QUEEN」が連載中。
のぼる小寺さん
珈琲さんの「のぼる小寺さん」全4巻。ボルダリングに情熱をかける金髪少女・小寺さんの活躍…というよりは、彼女が頑張る姿を見て影響を受ける周囲の人間を描く青春スポーツ漫画。不思議と周囲をひきつけてしまう小寺さんに、気づけば読者も恋してる…?頑張る、頑張りたい人に読んで欲しい作品です。
甘木唯子のツノと愛
アニメーション作家でもある久野遥子さんの初漫画単行本「甘木唯子のツノと愛」。全4編を収録した作品集です。目を引くのはその独特な構図。アニメに関わっていらっしゃるからでしょうか。通常の漫画作品とはまた違う「絵の魅力」があります。それぞれの作品でタッチが変わっているのも面白い。もちろん各作品とも読み応えあり。
アイアンバディ
佐藤真道さんの「アイアンバディ」全4巻。二足歩行ロボットの開発に情熱をかけるロボットベンチャーを描いた漫画。フィクションだけど、限りなくリアルなその世界。終盤はちょっと駆け足ですが、全4巻と読みやすい作品です。ところで最近の二足歩行ロボットはスゴイですね。現実がフィクションを追い越した感があります。
まとめ
以上、2017年に完結したおすすめの漫画まとめ、でした。1冊ずつ読むも良し、まとめて一気読みするも良し。完結作品のラストを存分に楽しんでください。
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