「モンキーピーク」全巻レビュー

志名坂高次さん原作、粂田晃宏さん作画のパニックホラー漫画「モンキーピーク」の全巻レビューです。

極力ネタバレは避けていますが、内容に触れる部分がありますのでご注意ください。また下記記事で「モンキーピーク」の概要を紹介しておりますので、未読の方はこちらを先にご覧ください。

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「モンキーピーク」全巻レビュー

1巻

モンキーピーク 1著者:志名坂高次出版社:日本文芸社発行日:2017-02-09

山岳レクリエーションで、群馬県の谷川岳・しらび山に訪れた「藤谷製薬」社員一行。不祥事を起こしギスギスしている社内を変えようと、新社長ほか数十名が山に臨む。

山登りに不慣れなものもいる中で、なんとか山頂に到着した一行。そこで夜を明かすことに。

猿らしき鳴き声を聞いた営業担当の早乙女。テントを出ると、そこにはミノをかぶりナタをもった不気味な「猿」の姿が。

立ちすくみ猿を見送ると、悲鳴が上がる。駆けつけるとそこでは惨殺された社員数名の姿が…。

しらび山の先、岩砕山は別名「鬼猿岳」。そこは鬼の猿が住むと言われる「魔の山」だった。

…という「モンキーピーク」の序盤。大自然の中、一見開放的なようでいて、実はもろもろの条件が重なって閉鎖的となっている舞台。そこで一人、また一人と謎の猿に襲われていくのが恐ろしい!

登場人物たちが社会人、そして一つの会社に所属しているという設定もユニーク。彼らの行動にリアル感が生まれています。

主人公・早乙女は過去に何やら抱えている風ですが…?山岳パニックホラーの開幕。逃れられない恐怖に震えます。

2巻

モンキーピーク 2著者:志名坂高次出版社:日本文芸社発行日:2017-05-10

追い詰められた生存者たちが前岳の山頂、そしてそこから一本道で続く中岳の山小屋を目指す、というところから。

猿に襲われたとおぼしき被害者が、実は人間によって殺されたのではないか、という疑惑。

その中で猿の襲撃を警戒しながら脱出口を探る一同。そして濡れ衣を着せられて立場の悪くなっていく主人公・早乙女

1巻のクオリティはそのまま、引き続き緊張感のある展開。おもしろいです。「猿がどこから襲ってくるかわからない」という恐怖。日中の描写なのになんでこんなに怖いのか…。

人間同士の争いにも注目。とうとう暴走し始めた「ヤツ」。

対象的に徐々に、一人悪者に仕立てあげられる早乙女。分裂する生存者たち。

そして忘れてならないのは猿の存在…。恐怖も期待もますます盛り上がってきました。

3巻

モンキーピーク 3著者:志名坂高次出版社:日本文芸社発行日:2017-08-09

猿の仲間が内部にいる?と疑心暗鬼になる一行。暴走する安斎に暴行を受けるも友人・宮田により助けられ、単身、中岳小屋を離れる早乙女

一夜明け、中岳小屋に現れたのは登山者の兄妹。生き残った社員たちから猿の話を聞き、かつて見た「猿神」との類似性を示唆します。

しかし彼らにも何やら怪しげな雰囲気が…?

そして安斎派と宮田派に分裂する藤谷製薬社員たち。宮田派は小屋を出て下山を目指すが…。

3巻を経てなおテンションを維持する「モンキーピーク」。そしてまさかの新キャラクター登場!一人、また一人と登場人物が減っていく中、新たな緊張感が生まれます。

そしてその驚異的な生命力で猿への反撃をうかがう早乙女は、その正体に近づけるか。

「開放された閉鎖空間」である山の脅威と、人知を超えたモンスターの恐怖。加えて人間同士の腹の探り合い。最初から最後まで、まったく気の抜けない緊張感でヒリヒリします。

4巻

モンキーピーク 4著者:志名坂高次出版社:日本文芸社発行日:2017-11-09

山小屋に残るもの、そして活路を求め山小屋を出るもの。生き残り社員たちの道が別れる。

小屋を出た宮田たちは、横歩きしか出来ない鎖場で猿に襲われる。助けに現れた早乙女は、猿との決死の戦いに挑む。果たして鎖の下にぶら下がる岡島を救うことができるのか?

一方、山小屋を完全に支配する安斎。食料管理によるトラブルから仲間の一人を吊し上げるが、猿の脅威はそこにも及び…。

山小屋の外と中で、それぞれ緊迫した展開が繰り広げられる「モンキーピーク」第4巻。前半、鎖場での戦いは手に汗握る緊迫感。早乙女・宮田コンビの必死さに、読み手もつい力が入ります。

そして敵は猿だけではない。大自然の脅威も、再び早乙女たちを襲います。裸足状態が長く続く早乙女と、猿との戦いで消耗した宮田。二人の限界は近いのか…?

山小屋ではまさかの人物が絶命。それにより狂気へと駆り立てられる生存者たち。まだまだ恐怖は終わらない…。

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まとめ

以上、志名坂高次さん原作、粂田晃宏さん作画の漫画「モンキーピーク」の全巻レビューでした。新刊が出たら随時追記します。

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