「猫のお寺の知恩さん」4巻―息づかいが聞こえるような夏の海

思春期真っ盛りの高校生男子と年上従姉妹とのスローライフ。季節はついに夏に突入!

ゆるい雰囲気のほんわか田舎生活を描くオジロマコトさんの漫画「猫のお寺の知恩さん」第4巻を読みました。

カバーはお寺でお片づけをする知恩さん。手前には器用にスイカを枕にする猫。

というわけで4巻は夏!の巻です。

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概要

ちょっとだけ「猫のお寺の知恩さん」をおさらい。

本作は犬猫の暮らす田舎のお寺を舞台に、高校一年生・須田源と従姉妹の知恩さんの触れ合いや、源の同級生たちの日々をやさしく描いた漫画。

恋愛とはまた違う、年の差のある従姉妹同士の微妙な空気感や、のどかな田舎の描写がほほえましい作品です。

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「猫のお寺の知恩さん」4巻レビュー

源と知恩、初めての夏

期末テストがあったり、部活の剣道で悔しい思いをしたり、あっという間の1学期。

そして源が田舎暮らしをするようになって初めての夏!夏と言えば海!

知恩さん・源と同級生たちの海水浴が描かれる32話・33話。

海にとびこむ男子たち、日焼けを気にする女子たち。最近行ってないけど海水浴ってこんな感じだったよね。

一つ一つのシーンの丁寧な描写が本作の魅力ですが、4巻にしてますます磨きがかかったような。

潮の香りが今にも漂ってきそうな雰囲気がすばらしい。

「夏の海」を感じる名シーン

そして3巻で買った水着を着て、源としばし海でたわむれる知恩さん。

ひとしきり泳いだあと、二人がビーチボードの上で息を切らせて向かい合うシーン(131・132ページ)。

このコマがスゴイんですよ。

大きなコマ割りで「はあはあ」と見つめ合う二人。

見ていて今にもホントに息づかいが聞こえてきそうな迫力。

夏の海ともあいまって若い二人の「生きてる!」という生命力が伝わってくる、映画のワンシーンのような強烈な迫力があります。

漫画のコマでこんなに感動したのは久しぶりでした。これは漫画好きにはぜひ体験して欲しい感覚です。

そして海水浴が終わったらシャワーで潮を流して、家でお風呂にはいってうつらうつら。

海って楽しいけど、なんであんなに疲れるんでしょうね(笑)。

なんか自分が実際に海水浴に行ったかのような臨場感がある海回でした。

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まとめ

ほかにも源と昼間ちゃんとの、高校生らしい微笑ましいやり取りがあったりして、ほっこりもある第4巻。

「猫のお寺の知恩さん」ってコマ大きめでセリフ少なめ、さらさらーっと読めてしまいます。

ですが、丁寧な風景描写や行間ならぬコマ間の「間(ま)」がすごい印象的で、何度も物語の空気に浸りたくなる魅力があります。

今回は夏でしたが、次は秋~冬あたりが描かれるのでしょうか。次巻も楽しみです。

漫画データ
タイトル:猫のお寺の知恩さん(4) (ビッグコミックス)著者:オジロマコト出版社:小学館発行日:2017-06-30