「大上さん、だだ漏れです。」―初めての友達が隠す「ある秘密」とは…?

女子高生から何が「だだ漏れ」してるんだ!

漫画「大上さん、だだ漏れです。」、ちょっと意味深なタイトルてすが…。

作者は吉田丸悠さん。講談社アフタヌーン連載で、2018年3月現在、2巻まで刊行中。

さて何が「だだ漏れ」ているのか…。

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「大上さん、だだ漏れです。」レビュー

イケメン男子の秘密

高校一年生の大上(おおがみ)さん。実は妄想グセが強く、男子のあれこれが気になりすぎる性格。そんな性質がバレるのが怖く、友達ができずにぼっち状態

そんな大上さん、同じクラスの柳沼(やぎぬま)くんにハンカチを借りる機会が発生。イケメンだけど、同じくぼっちの柳沼くん。何だか人との接触を極度に避けているような様子

柳沼くんのことが気になって、男の子のあれやこれやを妄想しつつも、素直にお礼が言えない大上さん。

自分の態度を反省し、意を決して柳沼くんの手を握って発した一言は、


[吉田丸悠 著 講談社「大上さん、だだ漏れです。」1巻より引用]

「ち◯こ見せて」

実は柳沼くんは、触れた人に本音を喋らせてしまうという特異体質の持ち主だった…!

不思議な「友達関係」

…というのが第一話のあらすじ。アフタヌーン公式サイトで試し読みができます。

大上さん、だだ漏れです。 / 吉田丸 悠
「男子のアレって仕組みどうなってんの?」 エロいことに興味しんしんだが、それをひた隠しにしている女子高生・大上(おおがみ)さん。 こんなのバレたら生きてけない……肩身が狭いながらも平和に過ごしていたはずが、クラスの柳沼くんと接したことで、リビドーがモロ出しになってしまう!!

妄想癖や性への興味が強すぎて、人の輪に入れない大上さん。一方、特異体質によるトラブルの経験から、他人との接触を避ける柳沼くん。

二人とも決して人嫌いというわけではなく、むしろ「友達」に憧れてる普通の高校生。そんな二人が秘密の共有をきっかけに、「何を言われても言ってしまっても恨みっこなし」という約束で、友達になります

ちなみに感の良い方は既におわかりかと思いますが、「大上さん=オオカミ」「柳沼くん=ヤギ」です。その他の登場人物の名前も、動物名をもじっています。

不器用な交流に笑いが

その後、ちょっとずつ「友達らしいこと」をしていくの大上さんと柳沼くん。しかし「触れたら本音が出てしまう」体質ゆえに起こるハプニングがおもしろい。

思春期の女の子らしい(?)想像力ゆたかな大上さんの、ちょっとエッチな妄想がダダ漏れになった時…。


[吉田丸悠 著 講談社「大上さん、だだ漏れです。」1巻より引用]

慌てて取り繕う彼女と、対象的に冷静な柳沼くんの対比に、ついつい笑いがこぼれます。

そして二人の周囲には、彼らと同じように不器用な少年少女たちが、自然と集まっていきます。そんな人間たちが繋がって、少しずつ友達の輪が広がっていく様子に、なんだかほっこり。

2巻では関係に変化が…?

1巻で友達になり、いくつかの交流を経て徐々にそれぞれを知っていく、大上さんと柳沼くん。

あくまでも「友達第一号」である二人ですが、そこはそれ、思春期の少年少女。特に大上さんは柳沼くんのことを意識するように。


[吉田丸悠 著 講談社「大上さん、だだ漏れです。」2巻より引用]
大上さん、だだ漏れです。(2) (アフタヌーンコミックス)著者:吉田丸悠出版社:講談社発行日:2017-11-22

少しずつ距離を縮めていき、いい感じじゃないの?と期待の高まる2巻。しかし柳沼くんが交流を経て出した結論は、読者の期待とは真逆の反応で…。

思わず「そっち?」と思ってしまう展開。果たしてどうなる友達関係。

柳沼くんそっくりのお姉ちゃんが登場したり、読者待望の水着回(笑)を通過したり、様々なイベントが目白押しの2巻。1巻以上の盛り上がりを見せてくれます。

不器用な二人を応援したくなる物語

以上、「大上さん、だだ漏れです。」のレビューでした。読んでいると、ついつい二人を応援したくなってくる、不思議な物語です。

特に大上さんの笑顔と柳沼くんの微笑みは、本作の何よりの魅力。不器用な二人が、この先どんな笑顔を見せてくれるのか楽しみです。

本作は1話1話のストーリー展開がうまく、下ネタ成分の織り込み方もやりすぎない程度の絶妙なバランス。何より作者・吉田丸悠さんの絵がバツグンにウマイ!安定のおもしろさ・センスがあります。

現在連載中のラブコメ漫画としては、トップクラスのレベル。笑いに、友達関係に、恋愛に、今後の展開がますます楽しみな「大上さん、だだ漏れです。」。オススメです。

大上さん、だだ漏れです。(1) (アフタヌーンコミックス)著者:吉田丸悠出版社:講談社発行日:2017-06-23

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