漫画「ORIGIN」1・2巻―生きるために。闇の世界の孤独な戦い

本格ハードSF漫画「ORIGIN」1~2巻を読みました。「ORIGIN」はヤングマガジン誌に連載中で、作者はBoichi(ぼういち)さん。Boichiさんの漫画は初挑戦です。

顔の全面に刀を構え、片目で見つめるその先には―。SF世界への期待が否が応でも高まるリアルなカバー絵です。

スポンサーリンク

あらすじ

ユーラシア大陸から続く大陸横断鉄道の終着駅となった西暦2048年の日本。首都・東京ではテロと犯罪が急増していた。そして「人の姿をしているが、人ではない何か」が跋扈しているという噂も。

そんな東京の片隅。半グレ集団「上海組」は高価な先端材料を奪うべく、欣太(ゴンタ)の情報で巨大企業・AEEの倉庫に潜入。しかしそれは罠だった。

「人ではない何か」=ロボットに襲われ、次々と惨殺される上海組。血の海から立ち上がったのは欣太。彼はロボットのプロトタイプ「オリジン」だった。生きるためにオリジンの戦いが始まる―。

「ORIGIN」1~2巻感想

ヤンマガ系列の雑誌に「攻殻機動隊」が連載された時も驚きましたが、ヤングマガジン誌でこんなハードなSF漫画が連載されているとは…。

Boichi氏は韓国出身の漫画家さん。有名な作品では「サンケンロック」などがありますが、めちゃくちゃリアルな書き込みですね!SF好きにはたまりません。

戦闘シーンもスピーディでカッコイイ!1~2巻にかけて仁(オリジンの表の姿。会社勤め)と2体のロボットとの戦いが描かれるのですが、スピード感を保ちつつオリジンの思考をたどる描き方が非常にユニーク。絵の迫力に引き込まれつつ、次第にオリジンに感情移入してしまう。

そんな「ORIGIN」、主人公オリジンの目的は開発者である父の遺志に従い「ちゃんと生きること」。しかし東京には他にも「兄弟」であるロボットが7体存在しており、彼らと敵対してしまうオリジン。

というわけで「ORIGIN」は基本、ロボットVSロボットの戦いなのですが、オリジン始め「兄弟」の思考がおもしろい。オリジンは実は感情を持たず、行動は全て論理的思考の帰結によるもの。しかし敵対する兄弟のリーダー・乾(ケン)には「感情」がある。

劇中、彼らが自己の進化を目指すシーンがあるのですが、その「違い」により目指す方向が変わる。また他の兄弟も独自の思考により、それぞれの道を模索。兄弟でありながら決して画一的ではないロボットたちの個性が、物語に先の見えない奥行きを産み出していて、続きが気になる!

リアルでハードなSFアクション漫画「ORIGIN」。ハードなだけではなく、人間社会に溶け込もうとするオリジンの滑稽さから笑いもあり。感情が無いのに人間臭く見えるオリジンから目が離せません。「生きる」ために「生き延びる」オリジンはどこへ行くのか―。3巻も楽しみです。

漫画データ
タイトル:ORIGIN(1) (ヤングマガジンコミックス)著者:Boichi出版社:講談社発行日:2017-01-06
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする