おすすめ漫画・伊図透さんの作品より

漫画家・伊図透(いずとおる)さんが発表された漫画の中で、管理人が読んだオススメ漫画です。

コミックビームで「銃座のウルナ」を絶賛連載中の伊図透さん。淡く、優しい線で、しかし濃厚なドラマを描き出す、気鋭の漫画家さんです。講談社やKADOKAWAコミックビーム系列などで、その作品にふれることができます。

スポンサーリンク

銃座のウルナ

狙撃兵として軍に志願した女性兵士・ウルナを軸に、過酷な戦闘とその結果を通して人間を描く「銃座のウルナ」。KADOKAWAビームコミックスより5巻が刊行中で、以下続刊。

舞台や登場人物はロシア風の架空世界。孤児だが愛を持って育てられた女性・ウルナは、北方の蛮族ヅードの侵入を防ぐ最前線に、志願して配置される。ジャンプ台から「蛮躍」と呼ばれる跳躍をしてくる、巨大な歯茎状の姿をした残忍なヅード。しかしヅード、そして軍にはある秘密が…?

伊図透さんならではの美しい線にのせて描かれる、ハードな世界。1~3巻ではウルナと仲間たちの過酷な戦い、4巻以降では故郷へ戻ったウルナのその後が描かれます。愛国心を持って戦ったウルナ。真実を徐々に知っていくウルナ。彼女がどのような生きざまを見せていくのか。今後の展開に注目の人間ドラマです。

漫画データ
銃座のウルナ 1 (ビームコミックス)著者:伊図透出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2016-02-25

エイス

業務の傍ら盗聴を趣味とするシロアリ駆除業者・峠は、なかば脅迫的に世界中の人材発掘を行う団体「TGAスカラシップ」にスカウトされる。TGAの金髪美女・デュアが示した写真には、峠が探す幼馴染・リュウの姿が。一方、ベネズエラでは「虹」に関わる謎の建築物が建造され…。

モーニングコミックスより全3巻で刊行された「エイス」。日本とベネズエラ、二つの国で進行する物語。幼い頃に別れた峠とリュウの人生、そしてTGAを絡めて世界が変化していく様が描かれます。

連載当時のことはわからないのですが、最終3巻のボリュームを見るとどうも打ち切りっぽい作品。ですが深みのある設定やハードな世界観など、伊図透さん「らしさ」を感随所に感じます。読み込めば読み込むほど味の出てくる漫画。

漫画データ
エイス(1) (モーニングコミックス)著者:伊図透出版社:講談社発行日:2013-05-23

辺境で 伊図透作品集

伊図透さんの初短編集「辺境で」全1巻。初期の作品や同人誌で発表された作品など、全6編を収録。

過酷な辺境の地で鉄道敷設をする、訳あり労働者たちを描く表題作「辺境で」。その生命が蚊ほどにも顧みられない男たちの、ささやかなプライドと反抗。寂寥感の中に静かにふつふつと沸く情熱が伝わる秀作。

ほか少年少女の物語や、自己の内面に向き合う女学生など、その他の伊図透漫画のルーツとも言える作品集。卓越した画力と、繊細な心理描写が楽しめる一冊。長編の前に読んでも、後に読んでも趣深い一冊です。

漫画データ
辺境で 伊図透作品集 (ビームコミックス)著者:伊図透出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2016-02-25

ミツバチのキス

「ミツバチのキス」1~2巻。以前にアクションコミックスから刊行されていたものが、ビームコミックスから新装版として再刊行された作品(※管理人は旧版を読みました)。

触れると人の心が見える女性。その能力ゆえ、宗教団体に囲われていた彼女が自らの道を歩き出す様子が、中年国家公務員との交流を通して描かれます。不思議な力を絡めて表現される、繊細な人間ドラマ。

旧版では2巻の最後に「第3巻へつづく」とありますが、続巻は刊行されていません。新板のラストは未確認ですが、おそらく未完のまま終わった作品。しかしそこに描かれている濃厚な物語は一見の価値あり

漫画データ
ミツバチのキス 新装版 1 (ビームコミックス)著者:伊図透出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2018-03-12

コメント