おすすめ漫画・ヤマシタトモコさんの作品より

漫画家・ヤマシタトモコさんが発表された漫画の中で、管理人が読んだオススメ漫画です。

女性誌・男性誌問わず、短編から長編まで、BL・人間ドラマ・SF・ホラーと、幅広いジャンルの漫画を発表されているヤマシタトモコさん。独特の間、表情、そしてセリフ回しで、読むものの心を捉えて離しません。

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違国日記

身内の不幸をきっかけに共同生活を送ることになった、35歳女性小説家とその姪を描く「違国日記」。タイトルの「違国」は姪の世界が変わったこと、「日記」は彼女がそれを記録することを指します。

親戚、という以外につながりのなかった二人が同居し、その距離を縮めていく様が、丁寧に描かれます。1巻では小説家・槙生が勢いで姪と暮らし、しかし一人で生きてきたために戸惑う様子が印象的。二人の女性の心の交流が、ヤマシタトモコさんらしい表情とセリフで展開されます。オススメ。

違国日記(1) (FEEL COMICS swing)著者:ヤマシタトモコ出版社:祥伝社発行日:2017-11-08

さんかく窓の外側は夜

ちょっとBL要素も入ったオカルト・ホラーもの「さんかく窓の外側は夜」。既刊5巻が刊行中。主人公は霊感のある三角(みかど)と除霊師・冷川(ひやかわ)。冷川の除霊方法にエクスタシーを感じてしまうという三角くん。そんな二人が除霊業をしながら、恐ろしげな事件に巻き込まれていく、というオカルト・ホラー漫画。

ヤマシタトモコさんの漫画の中でもバツグンの怖さを誇る作品。とにかく心霊表現が怖い!コメディやしっとりした人間関係を多く描かれている印象ですが、ホラーでもその表現力を遺憾なく発揮されています。巻数も5巻を数え、ますます恐ろしく深みにはまっていく物語。BL要素はそこまでキツくないので、苦手な方にもチャレンジして欲しい漫画です。

さんかく窓の外側は夜 1 (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2014-02-10

WHITE NOTE PAD

17歳の女子高生と、38歳の自動車工。年齢差のある二人の男女の精神が入れ替わり、1年後に再会。片や読モとして花開き、片や記憶喪失扱いでみじめな生活をしていた二人。再会を機に互いに協力を誓うが―、という爽やかではない入れ替わりもの

SF漫画ではなく、また入れ替わりの原因を探るものでもありません。描かれるのは入れ替わりによって浮き彫りになる、アイデンティティの在り方。「わたし」とは何なのか。読み終わったあとにそんなことを考えずにはいられない、ドラマ性のある作品です。

WHITE NOTE PAD(1) (FEEL COMICS swing)著者:ヤマシタトモコ出版社:祥伝社発行日:2015-12-04

花井沢町公民館便り

2055年にシェルター技術の事故に巻き込まれ、有機生命体を通さない(生物が通れない)見えない壁によって囲まれた町。そこで生き、滅びてゆくことが確定した人々を描いた群像劇

いい話・笑える話もありますが、基本的には悲壮な話が多め。「もし、自分が外界と隔絶された世界に生きるとしたら…」そんな恐ろしさと、悲しさ・せつなさを感じずにはいられない。SF設定を活かした人間ドラマです

花井沢町公民館便り(1) (アフタヌーンコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:講談社発行日:2015-03-23

運命の女の子

連続殺人を起こした疑いのある少女と、それに向き合う女性刑事を描いたサイコホラー「無敵」。演劇に真摯に向き合う不器用な高校生の恋愛を綴った「きみはスター」。日本中の人間が眠りに落ちていく中、それを救える可能性を持つ女子高生の冒険を描いた「不呪姫と檻の塔」

以上、まったく毛色の異なる3つの中編を収録した「運命の女の子」。短編とは少し違う読み応えがあり、またヤマシタトモコさんの引き出しの多さ・深さを感じることのできる作品集。ヤマシタトモコ初心者にオススメしたいのですが、「無敵」はちょっと怖いかも

運命の女の子 (アフタヌーンコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:講談社発行日:2014-08-22

HER

6人の女性の「本音」を描いたオムニバス(最終話のみ男性)。各話の主人公たちが訥々とその心情をモノローグで語る形式。自分は男なので「女の人の考えることって深いな…!」と変な感動をしてしまったのを覚えています。

シリアスに描かれるストーリー。そして最後に必ず笑いでオチを付ける「HER」。ヤマシタトモコさんらしい観察眼とユーモアにあふれた一作。おもしろいです。

HER (FEEL COMICS)著者:ヤマシタトモコ出版社:祥伝社発行日:2010-07-01

Love, Hate, Love.

28歳で処女のバレエダンサーと、マンションの隣の部屋に住む52歳の大学教授の恋愛を描いた「Love, Hate, Love.」全1巻完結。

大人だけど、大人じゃない。ちょっと風変わりな大人たちの恋愛を描いたドラマ。しっとりと流れる良い空気がたまりません。

Love,Hate,Love. (FEEL COMICS)著者:ヤマシタトモコ出版社:祥伝社発行日:2009-09-01

ドントクライ、ガール

「家庭の事情」によりある日突然、全裸男との共同生活を余儀なくされた女子高生を描く悲劇ならぬ喜劇。視点の先にある局部の隠し方が芸術的(?)。

その他、一人の少女と少し訳ありな二人の女性、彼女たちの出会いと別れを描いた中編「3322」を収録しています。

ドントクライ、ガール (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2010-07-09

ミラーボール・フラッシング・マジック

夜空を飛んできたミラーボールが起こした3つの奇跡をコミカルに描いた表題作「ミラーボール・フラッシング・マジック」ほか、時にシリアスに、時にユーモアを交えながら描く男と女のあれこれ全10編

どの短編もおもしろく読み応えがあるのですが、やはり「ミラーボール・フラッシング・マジック」のトントントーン!と畳み掛けるようなテンポの良さ、笑えます。

ミラーボール・フラッシング・マジック (FEEL COMICS)著者:ヤマシタトモコ出版社:祥伝社発行日:2011-04-15

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