全1巻で完結するおもしろい漫画まとめ・おすすめ25選

全1巻で完結するおもしろい漫画、全25作品のまとめです。

前半がストーリー物、後半が短編集・連作短編集です。

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ストーリー物

志乃ちゃんは自分の名前が言えない

志乃ちゃんは自分の名前が言えない押見 修造:太田出版

押見修造さんの「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」

自分の名前をスムーズに発音できず、意思をうまく伝えられないがために、周囲に馴染むことができない主人公・大島志乃。彼女が高校一年生になって経験する、出会いと友情の物語

作者自身の経験がもとになっているという、どもり・吃音症の表現がリアル。なかなか理解されにくい「話しにくさ」が伝わります。

押見修造「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」
[押見修造 著 太田出版「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」より引用]

素晴らしいのは、劇中メインで描かれる、志乃と友人たちの関係

ちょっと気の強い友人・加代、志乃を傷つけた男子・菊地。三人の高校生らしい不器用さを含んだ繊細な人間関係の描写に、思わず心を寄せてしまいます。

セリフに頼らずに、その表情でキャラクターの心情を伝える、押見修造さんの描き方もお見事。読み手の想像力を掻き立て、読むたびに新しい発見があります。

そして終盤、傷つき、傷つけた志乃の取った行動は…?

心に残る、多くの人に読んで欲しい漫画です。

FLIP-FLAP

FLIP-FLAP (FUNUKE LABEL)とよ田みのる:

いたって普通の青年・深町くんが、ピンボールへの普通じゃない情熱を持つ山田さんに恋をした!そこから始まる、熱血青春恋愛ピンボール漫画。とよ田みのるさんの「FLIP-FLAP」

ピンボールって、ゲーセンにある筐体のサイドのボタンをガチャガチャして遊ぶアレ。ちょっとアンダーグラウンドな感じもするゲーム。しかし「FLIP-FLAP」で描かれるのは、その奥深さ、そして熱さ!

とよ田みのる「FLIP-FLAP」
[とよ田みのる 著 FUNUKE LABEL「FLIP-FLAP」より引用]

深町くんがピンボールにはまっていく様を読み進めていくうちに、読者も彼と一体化。知らず知らずのうちに手に汗を握っていきます。

深町くんのピンボールへの挑戦、そして山田さんとの恋の行方は?シンプルな構成ながら熱くハマれる、全1巻完結漫画。

夜よる傍に

夜よる傍に (ビームコミックス)森泉 岳土:KADOKAWA / エンターブレイン

森泉岳士さんの「夜よる傍に」

夜間だけ視力が上がる少女と、不眠症の青年。夜に出会った二人が、幻の絵本「夜をさがして」を求めて不思議な体験をする、という幻想的なお話。

森泉岳土「夜よる傍に」
[森泉岳土 著 KADOKAWA/エンターブレイン「夜よる傍に」より引用]

森泉岳人さんは、その描画技法が独特。まず水で描いた描線に墨を落とし、爪楊枝・割り箸などで、細部を仕上げていくそうです。

モノクロで描かれる優しい線は「絵」でもあり、「絵本」風でもあり、「絵画」のようでもあり。

読んでいるうちにその世界の虜になってしまう、不思議な作風です。

天国の魚(パラダイス・フィッシュ)

天国の魚(パラダイス・フィッシュ)高山 和雅:青林工藝舎

地球に衝突する巨大彗星から逃れようと、シェルターへ非難した家族5人。大津波の衝撃から目覚めた彼らは、過去の世界に別人として存在していることに気付く。彼らを待ち受ける数奇な運命とは―。

というSF漫画。高山和雅さんの「天国の魚」

静かに、淡々と描かれる家族の流転。そして家族を包む世界には、不思議な秘密が隠されています。

これぞSF!という満足感を得られる面白い漫画。電子書籍は出ていないので、髪書籍でお楽しみください。ボリュームを実感できます。

五色の舟

五色の舟 (ビームコミックス)近藤 ようこ:KADOKAWA / エンターブレイン

2014年の「メディア芸術祭マンガ部門大賞」を受賞した全1巻の漫画「五色の舟」。半人半牛の姿で未来を予言する妖怪「くだん」を探し求める、見世物小屋一座の物語

原作は小説家・津原泰水さんによる同名小説「五色の舟」(単行本「11 eleven」収録)。その幻想的な世界が、漫画家・近藤ようこさんの手によって哀しく、美しく描かれています。

その容姿から見世物小屋の一員となり、生活費を稼ぐ主人公たち。近年描きにくいタイプの物語ではあると思います。しかしその難しい内容を、近藤ようこ氏が見事にコミカライズ。不思議な世界観を一つにまとめあげています。

単行本化、そして賞をとったということで、漫画好きならば読んでおきたい一冊。なお津原氏の作品は、小説「蘆屋家の崩壊」「ピカルディの薔薇 」もオススメ。

星のポン子と豆腐屋れい子

星のポン子と豆腐屋れい子 (アフタヌーンコミックス)小原愼司:講談社

「星のポン子と豆腐屋れい子」。これね!何て説明しようか困るなぁ(笑)。全てがネタバレに即つながりそうで。

あえて予備知識を持たずに読んで欲しい漫画

小原愼司/トニーたけざき「星のポン子と豆腐屋れい子」
[小原愼司/トニーたけざき 著 講談社「星のポン子と豆腐屋れい子」より引用]

豆腐屋の姉弟と、宇宙から来た謎の生き物ポン子のふれあいを描いた、ハートフル漫画、ということで紹介とさせていただきます。

いい意味で表紙サギ、と言っておこう。

原作の小原愼司氏は、漫画「二十面相の娘」の作者さん。作画のトニーたけざき氏は、ガンダム・エヴァンゲリオンなどのパロディ漫画で著名な方。

というところから、そのおもしろさ・破天荒ぶりを想像してみてください。

新月を左に旋回

新月を左に旋回 (A.L.C. DX もっと!)衿沢世衣子:秋田書店

消えるように謎の留学をしてしまった、女子中学生ユウコの姉。その姉と入れ替わるようにやってきた、不思議な少女「このは」(このはずく様)。

二人のちょっと不思議な物語を描く、衿沢世衣子さんの「新月を左に旋回」


[衿沢世衣子 著 秋田書店「新月を左に旋回」より引用]

いやー、好きなんですよ、衿沢世衣子さんの漫画。ポップでライトなその世界観。何度読んでも飽きない魅力がある。

そんな衿沢世衣子漫画の中で、この「新月を左に旋回」は、少しダークな雰囲気も感じられるところが新しい。

主人公のもとにちょっと不思議な存在がやってくる、という設定が「オバQ」など藤子作品を彷彿とさせます。

軽い気持ちで読んで、気付くと衿沢世衣子ワールドにハマっている、楽しい漫画です。

霧の中のラプンツェル

霧の中のラプンツェル (アクションコミックス)あらい・まりこ:双葉社

あらい・まりこさんの「霧の中のラプンツェル」

ナチスが政権を握り、ドイツ国内でユダヤ人が迫害されていた時代。ユダヤ人少女・ラケルと彼女の家族の悲劇的な行末が、表題にもある「ラプンツェル」をはじめとしたグリム童話をモチーフに描かれます。

あらい・まりこ「霧の中のラプンツェル」
[あらい・まりこ 著 双葉社「霧の中のラプンツェル」より引用]

逆境にありながら、ユーモアを忘れないラケル。彼女を微笑ましく思いながらも、戦時下の過酷・異常な環境にショックを受けます。

ラストはやや中途半端な印象も受けますが、それがかえって想像力を高めます

作者のあらい・まりこさんはコミカルな作品が多い漫画家さんですが、そのテイストを活かしつつ、真正面から戦争問題に取り組んだ秀作

アンダーカレント

アンダーカレント アフタヌーンKCDX豊田 徹也:講談社

銭湯を営みながら、不可思議な失踪をした夫を待つ主人公・かなえ。そこに銭湯組合の紹介と称し、寡黙な男があらわれて―。

豊田徹也さんの「アンダーカレント」。静かな漫画。とにかく静寂。

が、それゆえにキャラクターの思い・表情が、実に深く読者に迫ってきます。

時にコミカルな表現も交えながら、人と人、男と女の出会いと交錯を描く、大人のドラマ。しっとりした映画を見たような読後感が待っているでしょう。

U[ユー]

U[ユー]今日 マチ子:太田出版

女性研究者が作った自身の「コピー」。それはやがて「オリジナル」に殺意を抱き…

というSFサスペンス漫画。今日マチ子さんの「U[ユー]」

今日マチ子さんは「みかこさん」など、独特のやわらか・淡々とした線が印象的な漫画家さん。その作風に、いつもはほっこりするのですが、怖い系の漫画で見るとうっすらとした肌寒さを感じます。

同氏の他の全1巻完結作品としては、「COCOON」も読み応えあり。

アオとハル

アオとハル (ヤングキングコミックス)しおやてるこ:少年画報社

高3でボッチになった男子・アオ。彼が図書館で一目惚れした少女・ハルは、アオのことを知っている様子。

しかしハルには、なにやら暴力の影が見え隠れして…。という、しおやてるこさんの「アオとハル」

いろいろと救われない設定もあるけど、基本的には高校生の純な、本当に純粋な恋愛ストーリー

頭も腕力もないけれど、ハルのために真剣に怒り、戦い、そして泣いたアオの姿に心打たれます。

タイトルは「アオとハル」だけど、青臭くない青春漫画です。

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短編集・連作短編集

彼女のカーブ

彼女のカーブウラモト ユウコ:太田出版

「マンガ・エロティクス・エフ」に掲載されていた漫画をまとめた短編集、ウラモトユウコさんの「彼女のカーブ」

掲載誌のタイトルからそっち系な話が多いのかと思いきや、ほっこりいい話・笑える話が多くて楽しかった。これまたいい意味で表紙サギ。

ウラモトユウコ「彼女のカーブ」
[ウラモトユウコ 著 太田出版「彼女のカーブ」より引用]

姉を亡くした少年と姉の恋人とのやりとりを描いた「姉の薬指」

エレベーターガールのうなじにある、魅力的な黒子を押してしまった男の、奇妙な顛末「エレガのほくろ」

ネイリストを目指す女性が、苦手な義姉を試験のパートナーとして選ぶが…「兄嫁のつめ」

などなど。短いながらもクスッと笑ってほっこりする、心に残る作品多め

ウラモト氏の漫画を初めて読んだのですが、日常の風景をユーモアに転化するのが実に上手な作家さんですね。

あ、エッチなのはほとんど無いです。

祈りと署名

祈りと署名 (ビームコミックス)森泉 岳土:KADOKAWA / エンターブレイン

「[イリーナ]シリーズ」と題された連作「祈りと署名」「惜しまず与えよ」「灯は消えてイリーナは」3編、及びその他作品を収録した、全1巻完結の短編集。森泉岳土さんの「祈りと署名」

森泉氏独自の墨を使用した描法が、セクシャルかつミステリアスな内容とマッチ。魅力的な世界観を形成しています。

上でご紹介した「夜よる傍に」もそうですが、森泉氏の絵は馴染んでくると、クセになってしまう魅力があります。

ドミトリーともきんす

ドミトリーともきんす高野文子:中央公論新社

「科学者たちの言葉」を伝える読書案内漫画、高野文子さんの「ドミトリーともきんす」

朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹がもし、「ドミトリーともきんす」に下宿していたら…?というifもの。ドミトリーを管理する母娘との掛け合いが、実に楽しい。

科学者、と聞くと身構えてしまうような方でも、高野文子さんのポップで柔らかな線、そしてテンポの良いストーリー運びに乗って、ライトに読むことができる漫画です。

これでおわりです。

これでおわりです。 (バンブーコミックス)小坂俊史:竹書房

ユニークなタイトルのオムニバス・コメディ、小坂俊史さんの「これでおわりです。」「おわり」をテーマにした全16編を収録。

小坂俊史「これでおわりです。」
[小坂俊史 著 竹書房「これでおわりです。」より引用]

「最後の卒業生」「最後の一杯」「最後の曲」など、様々なシチュエーションの「最後」がコミカルに描かれます。

各話とも「そう来たか」とくるオチにニヤリ。特に最終話「最後の回」(ダブルミーニングね)のラストが、実にウマイ。漫画のテーマと絡めて、メッセージが心に残ります。

おとろし

おとろし (チャンピオンREDコミックス)カラスヤサトシ:秋田書店

カラスヤサトシさんの「おとろし」。時代物と現代物を織り交ぜた、各話6Pの短編を24編収録したホラー漫画集

ホラーだけどちょっといい話・悲しい話も含む…なんて、短編集にありがちな展開は一切ありません。

どの漫画もちゃんと、「怖さ」を追求しているところが素晴らしい。

カラスヤサトシ「おとろし」
[カラスヤサトシ 著 秋田書店「おとろし」より引用]

ねっとり、後味良くない系の話を楽しみたい方におすすめ。こわ面白いです。

スキエンティア

スキエンティア (ビッグコミックススペシャル)戸田誠二:小学館

「世にも奇妙な物語」で映像化もされた、「ボディレンタル」を含む短編集、戸田誠二さんの「スキエンティア」。日常にちょっとSF風味をプラスし、そして「生きること」を考えさせてくれます。

戸田誠二「スキエンティア」
[戸田誠二 著 小学館「スキエンティア」より引用]

ごく普通の人々の生活に、柔らかな光が射すような瞬間が描かれ、静かな感動が広がる作品ばかり。

「覚醒機」に登場する主人公の友人が、ラストに発する言葉は熱い。なんだか「人生」を感じました。

奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~

奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~ (フラワーコミックスα)奈知未佐子:小学館

童話・昔話風の創作漫画を全15編収録した短編集、奈知未佐子さんの「奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~」

奈知未佐子「奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~」
[奈知未佐子 著 小学館「奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~」より引用]

心温まってホロリとくる話が優しい絵柄で描かれて、子どもの頃の読み聞かせを思い出すような、なんだかなつかしい気持ちになります。

電子版も出ていますが、お子様のいる方は紙書籍を買うと親子で楽しめるでしょう。オススメ。

説得ゲーム

説得ゲーム (Next comics)戸田誠二:宙出版

戸田誠二作品もう一本、「説得ゲーム」

「自殺志願者を説得したらクリア」というゲームの開発者を探す表題作「説得ゲーム」、脳だけ生き残った女性と相対する研究者達を描いた「キオリ」など、書き下ろし二編を含む全5編の短編を収録。

戸田誠二「説得ゲーム」
[戸田誠二 著 宙出版「説得ゲーム」より引用]

「スキエンティア」同様ライトなSF要素を絡めつつ、人間の在り方を描いたヒューマンドラマ

男性が妊娠できる世界を描いた「クバード・シンドローム」は、全男性に一度読んで欲しい漫画。これを読むと妊娠・出産に対する見方が変わるはず。名作。

フロイトシュテインの双子

フロイトシュテインの双子 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)うぐいす祥子:集英社

「死人の声をきくがよい」のひよどり祥子氏が、うぐいす祥子名義で書いたホラー漫画、「フロイトシュテインの双子」

美しい双子の家庭教師をすることになった、ひ弱な男子大学生が出会った恐怖…。

うぐいす祥子「フロイトシュテインの双子」
[うぐいす祥子 著 集英社「フロイトシュテインの双子」より引用]

っていうか実質ギャグ漫画だと思います(笑)。

ホラーも突き抜ければ笑いになる。いやむしろ、作者さんは狙ってやってると思いますが。実に面白い。シャレのわかる方に読んでいただきたい

表題作「フロイトシュテインの双子」は全3編で、他に短編を数篇収録しています。どの作品もちょっと笑える?ホラー漫画です。

地上の記憶

地上の記憶 (アクションコミックス)白山宣之:双葉社

2012年に病没された白山宣之氏。その遺作集となった短編漫画集「地上の記憶」

現代劇「陽子のいる風景」「ちひろ」、時代劇「Picnic」「大力伝」、冒険譚「Tropico(前・後編)」の計5編を収録しています。

ある日の女性たちの日常を、写実的に淡々と描写した「陽子のいる風景」「ちひろ」はじめ、その緻密な描写に驚きと感銘を受けました。

白山宣之「地上の記憶」
[白山宣之 著 双葉社「地上の記憶」より引用]

ドラマのワンシーンを丁寧に切り取って描いたようなコマ、何度見ても飽きません。漫画の魅力・可能性を見せてくれる短編集です。

スノウホワイト グリムのような物語

スノウホワイト グリムのような物語諸星 大二郎:東京創元社

諸星大二郎さんによってアレンジ・漫画化された、グリム童話の数々「スノウホワイト グリムのような物語」

私は諸星ファンなので楽しく読みましたが、諸星漫画初心者にはおすすめしにくいかも…。でも氏の作品に触れたことのある方ならば、読めば読むほど味の出る、スルメのような面白さがあります。

本書収録の「ラプンツェル」は、同じくグリム童話を題材にした「グリムのような物語 トゥルーデおばさん」にも別の内容で描かれています。同じテーマながら味付けが全く異なるので、読み比べてみると面白いでしょう。

諸星大二郎「スノウホワイト グリムのような物語」
[諸星大二郎 著 東京創元社「スノウホワイト グリムのような物語」より引用]

他に「奇妙なおよばれ」「コルベス様」が程よくブラックで好み。この漫画を読んで、「グリム童話」について意外と知らなかったことを認識しました。

伊藤潤二自選傑作集

伊藤潤二自選傑作集 (朝日コミックス)伊藤潤二:朝日新聞出版

ホラー漫画家・伊藤潤二さんが自選した短編集「伊藤潤二自選傑作集」

伊藤氏は数多くの短編を描かれているので、どれを読んだらいいか迷う!という時にオススメしたい一冊。名作「首吊り気球」はじめ、濃密な恐怖を楽しめます。

伊藤潤二「伊藤潤二自選傑作集」
[伊藤潤二 著 朝日新聞出版「伊藤潤二自選傑作集」より引用]

一歩間違えればギャグにもなりかねない内容を、ホラーの領域にとどまらせる手腕はさすが。そして伊藤氏の発想の豊かさに感心すること必至です。

運命の女の子

運命の女の子 (アフタヌーンコミックス)ヤマシタトモコ:講談社

「無敵」「きみはスター」「不呪姫と檻の塔(のろわれずひめとおりのとう)」の三編を収録した短編集、ヤマシタトモコさんの「運命の女の子」

サイコホラー・青春・ファンタジーと、それぞれ毛色の違った漫画を収録。どの作品も物語に「芯」があり、ジャンルが異なるのに満足感があります。

これを書きながら「無敵」を再読しましたが、怖いね…。ジワジワきます。ヤマシタ トモコさんのこういう漫画をもっともっと読みたい。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝

瓜子姫の夜・シンデレラの朝 (Nemuki+コミックス)諸星大二郎:朝日新聞出版

諸星大二郎さんの「瓜子姫の夜・シンデレラの朝」

再び登場、諸星御大。こちらも「スノウホワイト」同様、昔話を下敷きに諸星氏が独自のアレンジを加えた作品集です。和物・洋物・中華物を取り混ぜているところがおもしろい。

「瓜子姫~」は「妖怪ハンター」でも取り上げられた題材ですが、同作とは関係なく、本単行本独自の内容。

農民が美しい女房の秘密に触れる「見るなの座敷」、少女が地獄の釜を垣間見る「悪魔の煤(すす)けた相棒」、そして中華な雰囲気たっぷりの「竹青」など、諸星ワールドが堪能できます。

まとめ

以上、全1巻で完結する面白い漫画・25作品でした。

ここに挙げた漫画以外でも、九井諒子「ひきだしにテラリウム」、朱戸アオ「ネメシスの杖」、有永イネ「さらば、やさしいゆうづる」、庄司創「三文未来の家庭訪問 庄司創短編集」、豊田徹也「珈琲時間」などなども、全1巻完結としてオススメの面白い漫画です。

少数巻で完結する漫画はいいですね。ちょっと漫画が読みたい時に気軽に手を出せるし、読んだことのない作家さんの作風を知るのにも役立ちます。

これからも未知の単巻・全1巻の漫画にたくさん手を出していきたいと思います。

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