漫画「将棋めし」1巻―棋士の戦いはまず食事から!

中学生棋士・藤井聡太四段の快進撃が続いていますが、その活躍がクローズアップされるに伴って、「棋士のご飯」にも注目が集まってきました。

そんな「将棋とご飯」にスポットをあてた漫画がこちら。月刊「コミックフラッパー」連載の漫画「将棋めし」です。

うな重をバックに、ほっぺに米粒を付けて今まさに飛車を指さんとする女性棋士が表紙。いい顔してますね。おいしいご飯たべた!って感じです。

作者は松本渚さん。1ヶ月ごとに記憶がリセットされる女流棋士を主人公にした将棋漫画、「盤上の詰みと罰」の作者さんです。

漫画データ
タイトル:盤上の詰みと罰 : 1 (アクションコミックス)著者:松本渚出版社:双葉社発行日:2014-11-10

松本渚さんは兵庫出身の女性漫画家で、ご自身も将棋愛好家。一貫して将棋をテーマにした漫画を書かれている作家さんです。

松本渚 – Wikipedia

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概要

基本、1話完結形式。主人公は女性プロ棋士・峠なゆた六段。

「ノーカロリー、ノー将棋!」長時間座り続け、思考し続ける将棋の対局は見た目とは違ってかなりの体力勝負。「めしで勝敗が決まる」と言っても過言ではない。

そんな将棋の世界で主人公・なゆたが選ぶ食事や、そこに至るまでの過程を楽しむ異色の将棋グルメ漫画です(一応「グルメ漫画」としておきましょう)。

漫画「将棋めし」1巻感想

先述の通り、棋士の方たちもご飯を食べます。

特に長時間に及ぶ対局では、勝負の合間合間で食事やおやつをとることもしばしば。

棋士ってずっと座ってるけど、お腹すくの?って想いますよね。

でも長時間、頭をつかう仕事・作業をした方ならば経験があると想いますが、人間、考えるだけでもお腹がすきます!

「将棋めし」第1食(第1話)冒頭によれば、座ったまま長時間思考することにはかなりの体力を必要とし、よって対局において食事が重要なエネルギー補給となる、との説明があります。

10の220乗もの選択肢から最善手を選び続ける棋士たちならなおさら、お腹がすかないわけがありません。

そこで食事が勝負の重要なファクターとなるわけですが、主人公・なゆたはそんな対局中の食事にもこだわりをみせるタイプ。

自分が食べたいものを注文する前に、対局者がそれを先に頼んでしまった時、「えらい盤外戦術(将棋盤の外での駆け引き)やな!」と憤慨したり。

うな重の等級を「梅」で頼んだ時、対戦相手や同室の棋士たちが一斉に「竹」を頼みはじめたことに我慢ができず、「松にします!」と一人意地を貼ったり。

普通、自分が梅、相手が松だからといって、「(相手を指して)自分の方が(実力が)上やっちゅうことか…」なんて考えませんよね(笑)。しかし勝負は盤上だけではない!という貪欲な姿勢がまたプロ棋士ならでは、なのかもしれません。

食べ物へのこだわり、ひいてはそれが勝負へのこだわりとなっている「将棋めし」。グルメ漫画としても、棋士の食文化から将棋にアプローチする将棋漫画としても、他の漫画とは一線を画すおもしろさがあります。

将棋が大好きな方はもちろん、将棋のことは良くわからないという方も気楽に手に取っていただきたい異色のグルメ漫画「将棋めし」。登場する食事の描写も魅力的で、またなゆたがそれをあまりにもおいしそうにほおばるので、読んでいる方もお腹がすいてきますよ。続きが楽しみです。

ところで人気の藤井四段も、今は彼が「対局中に何を頼んだか」が話題になりますが、真剣な顔の中で「ハラ減ったな…」とか考えることもあるんでしょうか(笑)。

(本記事は2017年6月に一部内容を改訂しました。)

漫画データ
タイトル:将棋めし 1 (コミックフラッパー)著者:松本 渚出版社:KADOKAWA / メディアファクトリー発行日:2017-01-23
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