「とんがり帽子のアトリエ」1巻―少女が知った魔法世界の真実とは?

すごい漫画を読みました。白浜鴎(しらはま・かもめ)氏作のファンタジー漫画、「とんがり帽子のアトリエ」です。

モーニングKCより発売の第1巻。タイトル通り「とんがり帽子」をかぶった少女が、空より舞い降りたかのような躍動感を見せる表紙。中身もそれに違わない王道ファンタジー漫画です。

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あらすじ

魔法が生活を豊かにする世界。仕立て屋の母と二人で暮らす少女・ココ。幼き頃、仮面をつけた魔法使いから薄い本と杖を買って以来、魔法への憧れは増すばかり。しかし「魔法をかけられるのは魔法使いだけ」。それが魔法のルール。

そんなココは、ふとしたきっかけから若き魔法使い・キーフリーが魔法をかける瞬間を見てしまう。その方法は「描く」だけだった。

魔法の真実を知ってしまったココ。本と杖を使って魔法の研究をはじめる。しかしやがて禁断の扉を開いてしまい、母に災厄が。彼女を救うためココはキーフリーの弟子となり、魔法使いを目指す―。

「とんがり帽子のアトリエ」感想

村があって、お城があって、羽根馬車があって、魔法使いがいる―。

そんな「魔法があってあたりまえの世界」が舞台のファンタジー漫画。

魔法世界を描いた作品は特段めずらしくもありませんが、この「とんがり帽子のアトリエ」が秀逸なのは、魔法という存在の「理(ことわり)」にひとひねり加えたところ。

従来のファンタジー世界では魔法使いは少し特別な存在。厳しい修行をしたり、魔力を高めたり。

でも「とんがり帽子~」では実は魔法が特別なのではなく(一応秘密ではあるのですが)、それが故に主人公が業を背負ってしまう。図らずも憧れの魔法使いへの道を歩みはじめたココ。しかしその背中に歓びはない、というところに深みが出ます。

そしてもう一つ、この作品の大きな魅力が画力の高さ。

1ページ1ページ、コマの一つひとつにいつまで眺めても飽きないような魅力が詰まっています。作者・白浜氏の描き上げる魔法世界。圧巻です。

1巻後半、ココは魔法使い試験のために「ダダ山脈」に向かうのですが、「山脈」と聞いてあなたはどんな姿を思い描きますか?私はダダ山脈を見て、「そう描くか!」と衝撃を受けました。実際にどんな姿かは…読んでのお楽しみ。

まとめ

以上、白浜鴎「とんがり帽子のアトリエ」1巻の感想でした。

今巻ラストではココを含むキーフリーの弟子たちにとある出来事が起こるのですが、このビジュアルがまたスゴイ。仮面の魔法使いの暗躍も気になるところです。また一つ、続きが楽しみな漫画に出会いました。

漫画データ
タイトル:とんがり帽子のアトリエ(1) (モーニングコミックス)著者:白浜鴎出版社:講談社発行日:2017-01-23