「さんかく窓の外側は夜」全巻レビュー

ヤマシタトモコさん描くオカルト・ホラー漫画、「さんかく窓の外側は夜」の全巻レビューです。

「さんかく窓の外側は夜」は霊の視える主人公・三角(みかど)くんと、三角くんをスカウトした除霊師・冷川(ひやかわ)、二人がコンビを組んで除霊業を行う、という心霊・怪奇現象を取り扱った漫画。

ややBL要素も混じえつつ(※直接的な表現はほぼ無し)、バツグンのホラー感を楽しませてくれる漫画です。

なお以下では1巻以降のストーリーに触れます。未読の方は下記の紹介ページを先にご覧いただくことをオススメします。

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「さんかく窓の外側は夜」レビュー

1巻

漫画データ
さんかく窓の外側は夜 1 (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2014-02-10

書店員・三角は、死んだ人間が「視えて」しまう体質。それを除霊師・冷川に見抜かれ、彼にスカウトされる。

三角の体を通して「霊をつかんでぶん投げる」冷川。その除霊方法にイヤイヤながらもエクスタシーを感じてしまう三角

そんな二人は刑事・半澤に依頼された案件で、呪術師「非浦英莉可(ひうらえりか)」による呪いに遭遇する―。


「さんかく窓の外側は夜」主役二人のコンビ誕生。そして物語の鍵となる呪術師「非浦英莉可」がかかわる事件に触れる、という第1巻。

ヤマシタトモコさんらしいユーモラスなやり取りに浸っていると、ホラー表現に「ガツン!」と横殴りにされるような。一気に物語の中に引き込まれます。

キャラクター同士の会話・絡みをしっかりと描きつつ、それでいて独特の怖さ・昏さを見せてくれる第1巻。

2巻

漫画データ
さんかく窓の外側は夜 2 (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2015-02-10

調査中に女子校で「非浦英莉可」に遭遇した三角と冷川。そして冷川は三角の体に「仕掛け」を―?


徐々に板についてきた三角・冷川コンビですが、その裏で何を考えているかわからない冷川がちょっと不気味。

そして少しずつあらわになる非浦英莉可の正体

彼女のセリフ、フキダシが一部「黒」になるのですが、あの表現、怖いな…。

3巻

漫画データ
さんかく窓の外側は夜 3 (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2016-03-10

三角と冷川は刑事・半澤の依頼で神隠し案件を調査。

一方、非浦英莉可に「先生」と呼ばれる人物が、街の各所に仕掛ける「貯金箱」

それらは意外なつながりを見せて…。


次第にあらわになっていく悪意が恐ろしい第3巻。

非浦側の怖さはもちろんですが、距離を縮めたと思った冷川と三角の間もまた、冷川の抱える「闇」によって混沌としてきた感じ。

4巻

漫画データ
さんかく窓の外側は夜 4 (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2016-12-10

職場の伝手で、迎と心霊現象の依頼にあたる三角。迎は三角の「ある変化」に気付く

その後、冷川と仕事を続ける三角。ある日、屈強な男に拉致されて豪邸へ。そこで待っていたのは非浦英莉可―。


迎くん再登場。三角・迎コンビが遭遇する「父がおかしい」事件、ほんまにありそうで怖い話。

そして非浦に拉致された三角は、彼女の抱える闇を知る。

そしてそして、三角くんの出生の秘密らしきものも描かれ、ますます混迷を深める第4巻。

怖さも、物語の謎もますます気になります。

5巻

漫画データ
さんかく窓の外側は夜 5 (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2017-08-10

冷川と協力的な関係にありながら、霊的な存在を信じていない刑事・半澤

彼が刑事事件にも関わっているとみられる呪術師・非浦英莉可と遂に邂逅

「信じない人」である半澤に力が通用しない非浦。焦った彼女は―。


これまではサブ的な役回りだった半澤が、物語の重要な部分に関わってくる第5巻。若き半澤と少年・冷川の恐ろしすぎる出会いに戦慄。

やっぱり本当に怖いのは霊でも怪奇現象でもなく、「人間」なのか…?

まとめ

以上、ヤマシタトモコさんの漫画「さんかく窓の外側は夜」の全巻レビューでした。新刊が出たら随時追記いたします。

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