漫画「三文小説集 瀬川環作品集」ショート・レビュー

瀬川環さんの漫画「三文小説集 瀬川環作品集」のショート・レビュー。

  • 野犬夜曲 ろくでもない犬の唄
  • 野犬狂想曲
  • 野犬追想曲
  • 僕は兄になりたかった

以上、「野犬夜曲」シリーズ3作と、Twitterでバズった「僕は兄になりたかった」を一冊にまとめた作品集。

「野犬夜曲」シリーズについて。芸人を目指していた父が馬鹿な死に方をしたことをコンプレックスに思っている男と、その話を寝物語に聞いたいきずりの女。後に女がその話を元に大ヒット小説を書いたことを知った男は激怒、女のもとに怒鳴り込むが…?

…から同居する関係になった二人の、奇妙で打算的かつ情熱的な恋愛関係を描く連作。互いの心に欠けている部分を補い合いながらも馴れ合うでなく独特のテンションを保つ彼・彼女が、胸の奥をさらけ出して精神的距離を縮めていく様、見てて照れてしまう(いい意味で)。子供のような大人のような複雑な表情を見せる彼女のミステリアスな造詣が秀逸。

「僕は兄になりたかった」、単行本前に見た時は弟の身代わりになった兄ちゃんの心情がもう一つわからなかったんだけど、今回読んだら色々腑に落ちた。いい兄ちゃんだ。

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