「双亡亭壊すべし」藤田和日郎 感想(1~3巻)

週刊少年サンデーで絶賛連載中、藤田和日郎先生の「双亡亭壊すべし(そうぼうていこわすべし)」を読みました。

まずタイトルからして異彩を放っているこの「双亡亭壊すべし」。藤田氏のサンデー連載としては「月光条例」以来です。今度はどのような冒険が繰り広げられるのでしょうか。ちなみに私は藤田氏の作品では「からくりサーカス」が一押しです。

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第1巻感想

以下、第1巻の感想です。めっちゃ満足!しました。まずテンポが実にいいですね。序盤から息つく間もないアクションの連続。物語の核となる双亡亭の謎とはなんなのか、気になってページをめくる手が止まりません。

首相と防衛大臣が「壊さねばならない」という都内の謎の屋敷「双亡亭」は、自衛隊初の国内空爆でも破壊ができない謎の建造物。二人の私的な因縁もあるようですが、その真相や如何に。

キャラクターの造詣は実に藤田和日郎作品らしくて安心。謎の力を持ち、双亡亭と何やら因縁を持つ青一、修行により霊力?を持つ美少女・紅、そしてごく普通、しかし内には熱い心を秘める青年・凧葉(たこは)といった面々。

青一は「うしお+とら」、紅は「しろがね」、凧葉は「鳴海」(強いて言えば)をどことなく想起させ、「ああ、またあの熱き藤田和日郎節にひたれるんだ!」という期待を否が応でも持たざるを得ません。

そして物語はまだ序盤ではありますが、「うしおととら」や「からくりサーカス」が物語の進行と共に外へ外へ、とその舞台を広げていったのに対し、この「双亡亭壊すべし」。物語の中心が日本の中心へと向かっている構図がおもしろい。

1巻を読んだ限りでは屋敷や青一の謎はまだまだ解き明かされないのですが、読者を物語へ引き込む「引力」をぐいぐい感じます。藤田作品ならではの、ちょっと夢に出てきそうなおどろおどろしさも健在。久しぶりに続きが気になる少年漫画。これからも要チェックです。

漫画データ
タイトル:双亡亭壊すべし(1) (少年サンデーコミックス)著者:藤田和日郎出版社:小学館発行日:2016-07-12

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続刊感想

ここからは続刊の感想を追記していきます。未読の方はご注意を。

第2巻

漫画データ
タイトル:双亡亭壊すべし(2) (少年サンデーコミックス)著者:藤田和日郎出版社:小学館発行日:2016-10-18

表紙は二刀を手に背を向ける紅。特殊災害対策室主催の「<双亡亭>破壊実行委員会」。説明会が終わったあとに残るは、一癖も二癖もある対超常現象のプロばかり。外道の修験者、アメリカの超自然現象研究協会、占い三姉妹、超能力夫妻など、造詣・設定ともこれからの活躍(?)が楽しみな面々登場。そして徐々にあきらかになる双亡亭の内部。おどろおどろしくていいですね~。読んでて引きずり込まれていく怖さがあります。

第3巻

漫画データ
タイトル:双亡亭壊すべし(3) (少年サンデーコミックス)著者:藤田和日郎出版社:小学館発行日:2017-01-18

表紙は双亡亭に腰掛けてスケッチをする凧葉。双亡亭へ侵入した突入部隊と紅たち民間の能力者達。一人、またひとりと「絵」の中に取り込まれた人々の運命は?凧葉という青年は双亡亭突入者のうちでただ一人、何の能力も持たない人間。そんな彼がこの物語に無くてはならない存在(読者にとっても)であることが今巻ではっきりわかります。藤田和日郎作品の主人公はこうでなくては。そして双亡亭とは別の場所ではじまる青一・緑朗の戦いも気になるところ。