漫画「海が走るエンドロール」1巻ショート・レビュー

たらちねジョンさんの漫画「海が走るエンドロール」1巻のショート・レビュー。

夫と死別、一人暮らしとなった映画好きの”うみ子”(65歳)が、偶然であった美大映画科の青年・海(かい)に刺激を受け、映画を撮る側に回って歩みを進めていく、という老年青春ストーリー。

独身老女の生活感や人と人との距離感など、人間の描写が非常に丁寧。高い表現力と流れるようなストーリー運びもクオリティが高い。懐かしの映画を見ながら、「夫がもういないこと」を実感し涙するうみ子を描くシーンが、最高に良い。(1巻ラストにも良いシーンがあるのだが、ネタバレ防止のため割愛。)

うみ子が第二の人生に求めるものが映画であることの必然性にはもう少しバックグラウンドが欲しいとも思うが、海の存在からうみ子がその心を揺り動かされていく様に感じる静かな迫力、とても良いドラマ感がある。その後の展開も非常に楽しみ。

SNSやAmazonレビューなどでも話題・高評価の一作。ただ個人的には持ち上げるにはまだ早いかなぁ、と思う。本格的に盛り上がるのはまだまだこれからなんじゃないかな?2巻、3巻と巻を重ねて、じわじわと深みを増してきそうな物語。今後も注目。

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