殺し屋の目標は簿記検定2級合格―「バイオレンスアクション」1巻

漫画の世界には数多の「カワイイ殺し屋」が存在していますが、その中でも一風変わった魅力の殺し屋が「バイオレンスアクション」の主人公・ケイです。

原作:沢田新、作画:浅井蓮次のコンビによって描かれる、「バイオレンスアクション」というド直球なタイトルを持つこの漫画。小学館ビッグコミックスピリッツ発のWEBマンガメディア「やわらかスピリッツ」で連載中。

「やわらかスピリッツ」連載作品『バイオレンスアクション』詳細ページです。

一部がサイトで試し読みできます。

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あらすじ

暴力団から非合法な依頼を請け負う「医者」は、ある組幹部の「処置」をめぐり、妻子を殺される。

復讐を決意した彼は、風俗デリバリーの体をした殺し屋派遣サイトに連絡を取る。

派遣されてきた「ケイちゃん」は絶望の匂いを漂わせる医者に言う。

なるべくなら生きましょう。小さい喜びを胸に!

そして組事務所に突入する医者とケイちゃん。

医者は聞く。君の生きる目的はこれ(殺し)なのか?

不敵に笑って彼女は答える。

「日商簿記検定2級合格!」

「バイオレンスアクション」感想

…以上が漫画「バイオレンスアクション」第一話のあらすじ。以降は様々な依頼に派遣されるケイちゃんの活躍が描かれます。

「ケイちゃん」は本名(?)・菊野渓(きくのけい)。普段はビジネススクールに通う女の子で、殺しとは関係ない普通の友人もいる、見た目いたって普通の人。

しかし現場では依頼遂行のために躊躇なく引き金をひく、筋金入りの殺し屋。…かと思えば、依頼者がターゲットの処置を検討している最中に、ターゲットの前で「休憩だから」と模試に備えて簿記の勉強をはじめてしまう、ユニークなキャラクター。

ぶっちゃけて言うと、この漫画にはあまり理屈を求めない方がいい。素直にタイトル通りのバイオレンスなアクションはを楽しみましょう。

そしてケイちゃんがターゲットを前に見せる不敵な表情に、この漫画の醍醐味があります。決して正義の味方ではないけれど、読み手の期待を裏切らないダークヒーロー。各話の最後に「バイオレンスアクション」とタイトルロゴが入るのもドラマっぽくってカッコいい。

「裏社会を跋扈するカワイイ女の子」というといかにも漫画的で(漫画なんだけど)ナンセンスな印象もありますが、この「バイオレンスアクション」が特徴的なのは一見スチャラカな設定の裏に「闇」を感じるところ。明るい絵柄のバックに漂う重苦しい空気。それが感じられれば、あなたももう本作の虜。

なお、若干痛々しい表現も含まれますので、苦手な方は要注意。気になる方は「やわらかスピリッツ」や「ニコニコ静画」で試し読みをどうぞ。

漫画データ
タイトル:バイオレンスアクション(1) (ビッグコミックススペシャル)著者:浅井蓮次出版社:小学館発行日:2017-03-10