意外な読み応えが面白い!味わい深い全1巻完結漫画まとめ

全1巻で完結するストーリー漫画のまとめです。

漫画リスト

新月を左に旋回

衿沢世衣子さんの「新月を左に旋回」。謎の留学をした姉と入れ替わるように、中学生のユウコのもとに現れた不思議な少女・このは。そんな二人のゆるふわな日常を描く、衿沢世衣子版「オバ◯」的な漫画。

普通の女の子と少し不思議な存在の組み合わせから生まれる、優しい冒険。衿沢世衣子作品には珍しく、少しダークな雰囲気も漂わせていて、なかなか新鮮な読み心地。全1巻完結ですが、続きを読んでみたい!

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夢中さ、きみに。

美形で独特の色気をうかがわせるが、行動が少し特殊な林くんを、同級生の目を通して描く「林くん」全4話

見た目は伊藤○二ホラー漫画風で「関わると不幸になる」と噂の二階堂くんと、成り行きで彼と親交を深めていく目高くん。二人の奇妙な関係を描く「二階堂くんと目高くん」全4話

以上の二部構成となっている和山やまさんの初単行本「夢中さ、きみに。」。これ、非常に説明のしにくい漫画なんですが、読むうちに少し変わった高校生たちからなぜか目が話せなくなってくる、不思議な作品。

Final Phase

朱戸アオさんの「Final Phase」。湾岸地区を襲う原因不明の病気と、それに立ち向かう医師たちを描いた、本格医療サスペンス漫画。実際に起こってもおかしくないパンデミックが、リアルな筆致で描かれます。

謎の感染症の前に人々は次々と倒れ、悪化の一途をたどる事態。その緊迫感が読者に容赦のない恐ろしさを与える、朱戸アオ医療サスペンスの原点的な作品。後に描かれる「リウーを待ちながら」全3巻の原型ともなった全1巻漫画です。

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天国の魚(パラダイス・フィッシュ)

高山和雅さんの「天国の魚(パラダイス・フィッシュ)」。地球に衝突する巨大彗星から逃れるために、シェルターへ非難した5人の家族。大津波の衝撃から目覚めた時、家族は過去の世界へ。彼らの数奇な運命を描くSF漫画

淡々と、静かに描かれる家族の流転と、彼らを包む世界に隠された秘密。その全てが明らかになる時、きっと衝撃を受けるでしょう。正統派の全1巻SF漫画です。

雪の峠・剣の舞

ボリュームのある中編二つを収録した、岩明均さんの「雪の峠・剣の舞」。戦国時代の後、領内の築城をめぐる老家臣たちと若者の静かな戦いを描く「雪の峠」。竹刀発明のエピソードを、復讐を目指す少女と剣豪を絡めて描く「剣の舞」。

いずれも実在の人物が登場する二編。岩明均さんならではの練りに練られたエピソード、読み応えがあります。文句なしのおもしろさを持つ一作。

Love, Hate, Love.

ヤマシタトモコさんの「Love, Hate, Love.」。28歳にしてバージンのバレエダンサーと、二回り年上の大学教授。マンションの隣同士である二人の、ぎこちない恋愛を描くストーリー。

ヤマシタトモコさんらしいアンニュイな雰囲気の漂う、大人のドラマ。安易に肉体関係に依らずに、二人の絶妙な距離感を表現しているのはさすが。

あの子の家

クマザワミキコさんの「あの子の家」。母と二人で暮らす少女。楽しいけれど、「自分のどっかが死んでる」という気持ちが拭えない。快適とは、楽しいとは、そうゆうものなんだ、と理解している彼女が、あるきっかけで家を出て…。

「子どもの自立」がファンタジー風味で描かれるのですが、ほんわかした絵柄とは裏腹に、読み手の精神をジワジワと抉るような内容。ホラーじゃないのに、ほんのり恐ろしさを感じる漫画です。

ブレイン・トラッカー リピート・ユーフォリア

多田乃伸明さんの「ブレイン・トラッカー リピート・ユーフォリア」。電脳化した人間たちが住む街で、異常をきたした脳を回収する「ブレイン・トラッカー(脳探し屋)」。その一人である主人公が、かつて愛した人の影を追いながら、真実に迫る姿を描くハードボイルドSF

ブレードランナー的な退廃した世界観と、よく練られたセリフ回し。漫画でありながらハードボイルド小説を読んでいるかのような、不思議な雰囲気を感じるストーリー漫画です。

アンダーカレント

豊田徹也さんの「アンダーカレント」。銭湯を営む女性のもとから、突然失踪した夫。茫然自失のなか営業を再開した銭湯に、組合から紹介されたという寡黙な男が現れて―という、大人のドラマ。

時折、豊田徹也さんらしいジョークを挟みながらも、しっとりと男と女の心の通い合いが描かれる。一本の映画を見終わったかのような読後感のある、ストーリー漫画です。

Silent Blue

安堂維子里さんの「Silent Blue」。隕石が落下してできた湖。そこに眠る「街」と自身の失われた記憶を求めて、湖の底にダイブする女性を描くソフトなSF漫画。

主人公・あおこが潜水する際のファンタジックな表現が素晴らしい。モノクロ漫画なのに、不思議と蒼い景色が目に浮かぶような、そんな美しさがあります。全編に「みずみずしさ」が漂い、読後に爽やかな気持ちになる作品です。

don’t like this

鶴谷香央理さんの「don’t like this」。「これ好きじゃない!」というタイトルとは裏腹に、ふとしたきっかけから釣りを始め、そこからいろいろな「好き」に目覚めていく主人公女性の姿が、各話4Pのショートストーリーで描かれます。

初めて釣り竿を持った時。初めて魚を釣った時。釣った魚をおいしく調理できた時。彼女の好き、そして世界が広がっていく様が、1巻を通じてじっくりと描かれていく様が心地よい。作者の代表作「メタモルフォーゼの縁側」とは異なる作画法にも注目。

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ポジティブなゆり子さん

平澤枝里子さんの「ポジティブなゆり子さん」。仕事ができる後輩社員に片思いをしていたが、彼の結婚により失恋した27歳OL・ゆり子さん。しかしいつも笑顔、前向きな気持ちで前に進む彼女を、優しい筆致で描く物語。

タイトルから「底抜けにポジティブシンキングな女性」の話を想像していましたが、さにあらず。夜空に浮かぶ月に照らし出される、彼女の不安な心が印象的。後輩くんを思う気持ちを、心の中で静かにするシーンが、泣ける。

兄帰る

近藤ようこさんの「兄帰る」。婚約者と親兄弟を残して突如失踪した男性は、三年後に事故死、遺骨となって家族のもとへ。その遺品から彼の足跡をたどる婚約者たちは、どのような真実に行き着くのか―。

モヤモヤを抱えながら生きてきた婚約者たちが、男性が失踪後に出会った人々から話を聞くうちに、胸のつかえを下ろしていく。そんな「精神的な再生」が描かれる物語。各話を読み進めていくと、やがて「兄帰る」というタイトルに帰結していく構成が素晴らしい。

ゆとりの町長

小坂俊史さんの4コマ漫画「ゆとりの町長」。田舎町に出戻った町本ゆとり(24)が成り行きで町長選に立候補。参謀になった同級生と共に、3期無投票当選の現職に挑む、という選挙コメディ

作者ならではのボケとツッコミの強弱がついた4コマが、安定した笑いを提供。シンプルに面白い。ですが読んでいくと、あれ?あれれ?ゆとりは町長に当選するや否や?なんて、選挙の行方が気になってくるから不思議。4コマに笑いながら、全1巻を通してのストーリーも楽しめる、稀有な作品。

となりのロボット

高性能な実験ロボットであるヒロと、幼少からその研究に「友人」として協力するチカ。やがて成長しヒロを恋愛対象として見るチカだが、感情の無いヒロはその思いを受け止めることが…?

西UKOさんの百合漫画「となりのロボット」。この漫画が稀有なのは、ヒロのバックにある研究機関含め、科学描写がビックリするほどリアルなこと。読む前と読んだ後では、作品に対する印象がガラッと変わるのではないでしょうか。唯一無二のリアルSF百合漫画

夜よる傍に

森泉岳土さんの「夜よる傍に」。不眠症の青年と、夜にのみ視力の回復する少女。夜に出会った二人が、幻の絵本「夜をさがして」をめぐって不思議な体験をする、という幻想的なストーリー。

墨や楊枝を使った独特な技法を作画に用いる森泉岳土さん。その特殊な表現方法で描かれる「夜の世界」に、思わず読み手も夜を彷徨っているような気分に。ファンタジックな物語も素敵です。

霧の中のラプンツェル

あらい・まりこさんの「霧の中のラプンツェル」。ナチスが政権を握る時代のドイツ。ユダヤ人少女・ラケルと家族の悲劇的な結末が、「ラプンツェル」の物語になぞらえて描かれます。

あらい・まりこさんらしいユーモアを交えながら、真正面から「戦争」というテーマに取り組んだ意欲的な漫画作品。物語は中途半端な部分で終了となっているのですが、個人的にはその未完成さ故に、「ラケルのその後」に対する想像力を掻き立てられます。

ドミニオン F

士郎正宗さんの「ドミニオン F」。大気汚染によりマスクが手放せなくなった近未来。戦車隊の婦警と泥棒一味のドタバタを描くSF漫画。

カワイイ戦車「ボナパルト」を駆るレオナと、大泥棒ブアク+ケモノ耳の双子らの戦い。コミカルさと緻密なSF描写が融合した、士郎正宗漫画らしい一作。警察が市街戦で小型戦車を乗り回すという発想、そして小気味良いアクションが面白い。

なお続編的な「ドミニオン C」もありますが、そちらはアナザーストーリー的な扱い。基本はこの一巻で完結しています。

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アーサー・ピューティーは夜の魔女

木々津克久さんの「アーサー・ピューティーは夜の魔女」。高位の存在である魔女とその従者が、人間にその存在を脅かされながら放浪の旅を続ける、というオカルトSF漫画

支配するものとされるものの立場が逆転、という世界観で展開される、木々津克久さんらしいブラックでシニカルなエピソードの数々が面白い。時間を操る悪魔・フィボナッチと絡むエピソードがトリッキーで秀逸。

なお先に「ヘレンesp」全2巻を読んでおくと、より本作が楽しめるでしょう。

雪女幻想 みちゆき篇

安堂維子里さんの「雪女幻想 みちゆき篇」。添い遂げる男を探して渡り歩く魔性の雪女と、彼女を追う男の、悲劇的にして幻想的な物語

全編落ち着いた、しっとりする空気の漂う大人の漫画。しかし読んでいると徐々に冷え冷えしてくるような、狂気・ホラー感も。恐ろしくも哀しい「現代の雪女」ストーリー。

なお本作は全1巻で完結していますが、物語を別視点から描いた「雪女幻想 みちゆき篇」も電子版で刊行されています。

U[ユー]

今日マチ子さんの「U[ユー]」。女性研究者が作った自分自身のコピーが、やがてオリジナルに殺意を抱くようになり…というSFサスペンス漫画。

今日マチ子さんと言えばほっこり・ゆるふわな漫画が多いイメージですが、本作はうっすらとした肌寒さを感じさせてくれます。柔らかな線で描き出される、独特の恐怖感が印象的

ストロボライト

青山景さんの「ストロボライト」。文学青年である大学生と、彼が愛するマイナー映画の主演だった同級生女性。二人の出会いとすれ違いを、夜行列車に乗って回想するという形で描く、少し幻想的な青春ストーリー。

漫画なので当然白黒なのですが、本作を読むとそのモノクロ感がより際立つのはなぜなのだろう。夭折された青山景さんが遺してくれた、決して多くはない漫画の一つ。

The Mark of Watzel

武富智さんの「The Mark of Watzel」。かつてはアクション・スターだったが、今は悪徳セールスマンとなった老俳優ワッツェル。彼のファンである脳腫瘍を患う少女を、イメージ療法で救うサポートを引き受けるが…というお話。

少女がイメージの中で、ヒーローとして躍動する姿が素晴らしい。ファンタジーではなく、人間ドラマがメインの作品です。

YOUNG & FINE

山本直樹さんの「YOUNG & FINE」。海辺の田舎町に暮らす高校生。彼女と最後の一線を超えられない関係が続くが、新任女性教師と同居することになって…というちょっとエッチなコメディ

山本直樹作品ということで当然それなりのシーンはあるんだけど、不思議と爽やかなのは最後まで致さないからなのか(笑)。主人公と女性教師の「なんとかなりそでならない」関係も良い。

まとめ

以上、「味わい深い全1巻完結漫画まとめ」でした。随時追記予定。

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