弊ブログでも紹介したコミックエッセイ「ブタが好きすぎてハンガリーの国賓になりました」を書かれた松本救助さん。同書のプロフィールにて「、ブタとメガネとおいしいお酒」が大好き、と書かれていました。
その松本さんが好きな「眼鏡」にスポットを当てた漫画がこちら。
眼鏡を「かけてみ?」と差し出す(※そんなセリフは無い)和服のメガネ美女が表紙、「眼鏡橋華子の見立て」第1巻です。
「眼鏡橋華子の見立て」は講談社モーニング誌にて連載中。1巻では第1話~第6話までと番外編を収録しています。
「眼鏡橋華子の見立て」1巻レビュー
あらすじ
雑誌のメガネ特集を担当することになった編集者・川原(かわら)。しかし視力2.0でメガネと縁のない人生。メガネがどれも同じに見え、もう一つ仕事に身が入らない。
そんな川原が偶然、交差点で出会ったのは、メガネ+和装の美女。彼女は同僚のカメラマン・安西が掛けているメガネが見えづらいことを指摘し、彼らに名刺を渡す。
「極上のメガネ、お探しします。 眼鏡画廊 眼鏡橋華子」
取材を兼ねて銀座の眼鏡画廊を訪れる川原たち。メガネ愛あふれる店主・眼鏡橋華子(めがねばし・はなこ)は、巧みに安西の個性が引き立つメガネを選び、その笑顔を引き出す。
「(メガネは)人間の身体で唯一むき出しの臓器。(中略)もっとみんなメガネを好きになればいいのに…」
恍惚の表情を浮かべながら力説する華子。若干引き気味の川原だが、華子と、彼女が敬愛する「あの方」が気になり、今日も眼鏡画廊に足を運ぶ―。
出し惜しみのないメガネ愛
…というのが「眼鏡橋華子の見立て」、第一話の大体のあらすじ。メガネへのフェティシズムを全面に押し出したこの漫画。ここまではモーニングのサイトで試し読みできます。
導入部である1話を経て、コミックスでは2話以降、華子のメガネ愛が全開。メガネの世界へとぐいぐい引き込まれていきます。めっちゃ面白い!
1話完結で、ゲストキャラクターに華子がメガネをチョイスしていく、というのが基本線。登場するメガネはどれも実在のもので、それぞれの特徴とストーリーが見事にリンク。スイスイ読めて、笑えて、それでいてメガネうんちくもためになる。
私、川原と同じくメガネに全く詳しくないのですが、「less than human(人間以下)」なんてユニークなブランドがあるんですね。勉強になりました。
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メガネの大事な役割を知る
人を彩るだけでなく、視力の補助をするのがメガネの大事な役割。
第4話「こどものメガネ」では、落ち着きのない5歳の男の子が登場。「愛が足りないのでは」と心配する母に対し、「必要なのはメガネ」と言い切る華子。そこには、誰よりもメガネ愛を持つ彼女だから見える真実が。
子どもが見えてる世界って、大人が見てるそれと同じとは限らないですよね。多くの人に読んで欲しい、示唆に富むお話でした。
眼鏡橋華子の尽きない魅力
そして何と言っても本作の一番の魅力は、「眼鏡橋華子」その人。美人だけど変態(※作品内の表現より)、天然ボケか計算ずくか、人を煙に巻くようなコミカルなキャラクター。ちょっと謎めいたところもあり、つい気になってしまいます。
ちなみに彼女、毎回メガネを変えてるんですね。芸が細かい!
まとめ
以上、松本救助先生のメガネ愛あふれた漫画「眼鏡橋華子の見立て」第1巻の感想・レビューでした。1巻では気になるところで終わっていますが、今後どのような展開になるのか楽しみです。
それにしても、これは本当にメガネが好きでなければ書けない漫画ですね。繰り返し読みたくなる魅力・おもしろさがあります。
メガネにこだわりなんてない!という人にも読んで欲しい。メガネに対する見方が変わるのではないでしょうか。
私も今は裸眼ですが、最近視力がすっかり落ちてきたのでメガネの着用を検討中。和服のメガネ美人が見立てをしてくれるお店、どこかにないものか…。
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