マニアックだけど面白い!マイナーな短編漫画集まとめ

ちょっとマイナーな作品多め、読んで面白かった短編漫画集のまとめ。マニアックだけどピリリと来る短編漫画が楽しめます。

短編漫画集リスト

回游の森

灰原薬さんの『回游の森』。

幼き従姉妹に秘密を知られた男。真夜中に穴を掘る女。爬虫類を愛でるエリート会社員…。心の中に闇ならぬ「森」を持つ、様々な年代の男女を描いた連作短編全7編。暗めの作画と相まって、独特の凄みを感じる漫画。少しずつ暗い森の中に引きずり込まれるような重苦しさを感じます。

渚 ~河野別荘地短編集~(1)

河野別荘地さんの『渚 ~河野別荘地短編集~(1)』。

短編3編のほか、人魚が「足」を手に入れるためにIT系のバイトに励む連作『渚』を収録。その中でも注目の一編が『旬』。書道教室の女性講師・バイトの男子大学生・新入会した女子高生が、ねちっこい愛憎劇を繰り広げるのですが、「おいおい、どうみてもこれだけ他の漫画と毛色が違うだろw」というテイストが妙に面白い。一度読むと忘れられないインパクト。

透明人間の恋

安藤ゆきさんの短編集『透明人間の恋』。

クラスのモテ男に手痛くフラれた地味で存在感の薄い女子高生。ポーカーフェイスな彼女がしかし徐々に変化を遂げて、そして意外な結末へ…という表題作『透明人間の恋』が秀逸。単なる変身モノではなく、読み手の感情を刺激する内容。(いい意味で)斜め上なラストは「そう来たか!」と不思議な満足感が。

新規会員は好きな電子書籍1冊が半額になる「50%OFFクーポン(値引き上限無し)」と、「おまけの割引クーポン×2」がもらえます!

名づけそむ

人の名前を絡めたストーリー全10編を収録した、志村志保子さんの「名づけそむ」。

18年前に夫と幼い娘を捨てた女性。その後ひとり暮らしをする中、娘と思いがけず再会。「結婚式に出て欲しい」と請われるが…という第一話が印象的。罪深い自身の立場を顧みず浮かれるも、冷静になった母が取る「娘の名前をキーにした行動」が、人生の無情を感じさせるような。ハッピーエンドばかりじゃないけれど、人生のワンシーンをしっとりと描くドラマが心に残る、大人の短編集です。

珈琲時間

豊田徹也さんの『珈琲時間』。

シリアスなドラマ、笑える話、そして人生の不思議さ・悲哀を感じさせる話。全17話の物語のそれぞれに、コーヒーが小道具として登場する短編集。女性チェリストと怪しいイタリア人の交流を軽快に描く連作が面白い。深みのあるストーリーと、それを引き立てる激ウマなビジュアルにも注目。

シンプルノットローファー

衿沢世衣子さんの『シンプルノットローファー』。

とある私立女子校に通う高校生たちの日常を、オムニバス形式で描く短編漫画集。特に大きな事件は起こらないし、感動的なストーリーもない。でもふとした瞬間にパラパラとめくって、その世界に浸りたくなる。そんな不思議な魅力を持つ漫画。「ジャンル・衿沢世衣子」とでも言うべき独特のポジションを築いている作者の、ポップでライトなタッチがいい感じの「ゆるさ」を演出。読む者の心を捉えて離しません。

HER

ヤマシタトモコさんの連作短編漫画集『HER』。

女性たちの本音を淡々と、しかし鋭くえぐり出す全6編。各主人公が訥々とモノローグで語る、人生に対する疑問や恐れ・哀しみ・そして怒りに得も言われぬ迫力があるのですが、話の最後をプッと吹き出すような笑いで締める形式に、ヤマシタトモコ漫画らしいユーモアと照れを感じます。女性漫画だけど、男性が読んでも面白いはず。

制服ぬすまれた

SNSでバズった表題作含む5編を収録した短編集、衿沢世衣子さんの『制服ぬすまれた』。

育休中の婦人警察官が偶然関わった、女子高生の制服盗難事件。その捜査は彼女の忘れていた記憶を呼び戻し…?ライトでポップな作風が特徴の作者の描く、既存作と大きく異なる大人向けのストーリー、読ませる短編集となっています。その中にも『ハンドスピナーさとる』のような笑える一編を混ぜ込んでいるのが作者らしい。

こうふく画報

長田佳奈さんの『こうふく画報』。

大正時代の日本を舞台に、当時の日本の食べ物を絡めて、市井の人々の日常を温かく描き出す全12編。美麗な作画で描かれる物語にほっこり。読み終える頃にはちょっとお腹がすいてくる、優しい漫画。こういう作品をじっくり、ゆっくり読むのも悪くない。

辺境で 伊図透作品集

伊図透さんの『辺境で 伊図透作品集』。

過酷な辺境の地で、鉄道敷設に従事する訳あり労働者たち。その心の矜持を描く表題作『辺境で』。底辺に生きる男たちのささやかなプライド、そして静かにふつふつとたぎる情熱が伝わります。その他、微妙な年頃の少年少女たちの交流や、内面の葛藤を鉄を使った課題制作に打ちつける女子美大生など、人間味のある物語が詰まった伊図透漫画の源泉とも言える作品集

さらば、やさしいゆうづる

有永イネさんの『さらば、やさしいゆうづる』。

人間ドラマやオカルト・コメディなど、バラエティに富んだ全4編を収録。家庭環境により常識が欠如した女子大生と、お隣のロ◯コン青年の交流を描く表題作『さらば、やさしいゆうづる』。顔の痣がコンプレックスの少女が、双子の弟とのやり取りを通して成長する『なき顔の君へ』。など人間の心情が、有永イネさんの流麗な線でじっくり丁寧に描かれます。

ララバイ・フォー・ガール

松崎夏未さんの『ララバイ・フォー・ガール』。

多感な時期にある女性たち、その友情・葛藤・心の揺れ動きなどが描かれる短編集(男性が主役の話もあり)。美麗な作画にのせて吐露される女性たちの内面が、おどろおどろしくも不思議な心地よさを伝えてきます。いい話もそうじゃない話も、ストレートに伝わってくる感情が心に残る。

真夏のデルタ

綿貫芳子さんの『真夏のデルタ』。

歯並びの悪さを気にする女子、その歯に触りたい美術系男子、イケメン・スポーツ万能な女子の彼氏。そんな高校生三人の胸の内を描く連作短編集。生き生きと青春を謳歌している彼らの、しかし内面に抱えた昏さ。それらがぶつかりあった時に発露する瑞々しさが眩しい!「顔はカワイイが歯並びが悪いヒロイン」の描写、雰囲気を醸し出す陰影の付け方、手抜きのない背景描写など、めちゃくちゃ上手い作画も見どころ。

はなちゃんと、世界のかたち

植田りょうたろうさんの初短編集『はなちゃんと、世界のかたち』。

少し昔の日本で、はなちゃんとうたちゃんの二人が繰り広げる不思議な冒険、全6編を収録。漫画だけど、アニメのような、絵本のような、絵画のような、一度見たら忘れられないコマの数々が印象的。「子どもの感じる世界」をそのまま漫画家したような独特の世界観と、躍動感あふれるキャラクターたちが楽しい、ファンタジックな短編集です。

このかけがえのない地獄

oimoさんの別名義「アッチあい」による短編漫画集『このかけがえのない地獄』。全5編を収録。

ラブコメ漫画の中に紛れ込んだ戦争漫画の新キャラが、その価値観の違いから3番目のヒロインの心にさざなみを起こしていく、という漫画をメタった漫画『4番目のヒロイン』が特にオススメ。読後、喉に刺さった小骨のように何かが引っかかる。そんなちょっとクセのある後味を持つ短編集です。

雑草たちよ 大志を抱け

地方都市に通う、ちょっと地味めの女子高校生たち。その心の交流を描いた、池辺葵さんの連作短編集『雑草たちよ 大志を抱け』。

決してクラスの中心になる子たちではないけれど、そのあたたかい心がきっと誰かを癒やしている。そんな池辺葵さんの作品らしい「やさしさ」が、まぶしいぐらいに詰まっています。心がささくれだった時に読むと、ほのあたたかい気分になる、そんな漫画。

ききみみ図鑑

宮田紘次さんの『ききみみ図鑑』。

音楽がイメージとして見える男子と軽音楽部の先輩女子の交流を描く『視える音』、楽器をエキゾチックな美女になぞらえて描く『奪われた歌』など、青春もの・SF・時代劇ほか様々なシチュエーションを「音楽」を絡めて描く全8編。ファンタジックな世界観と、宮田紘次さんが生み出す笑顔が素敵なキャラクターが魅力です。

はてなデパート

谷和野さんの『はてなデパート』。

とあるデパートを舞台に、人々に起こる不思議な出来事を連作で描く短編集。ファンタジックな作風にホクホクしながら和んでいると、中盤以降で明かされるデパートの秘密に、涙腺崩壊。読後にそれぞれの話がつながりを持ち、心の中で一つの物語が完成するような、素晴らしい漫画です。

ドミトリーともきんす

「科学者たちの言葉」を伝える読書案内漫画、高野文子さんの『ドミトリーともきんす』。

朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹ら実在した科学者が、もし「ドミトリーともきんす」に下宿していたら…?というifもの。科学者たちとドミトリーを管理する母娘との掛け合いが、テンポの良いストーリー運びに乗って楽しく読めます。高野文子さんのポップで柔らかな線による、デザイン性の高い作画にも注目。

奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~

奈知未佐子さんの『奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~』。

和洋取り混ぜた童話・昔話テイストの創作漫画を15編収録。疫病に見舞われた家族を助けるために、老女が不思議な冒険をする『ヨランダ・ボーの薬草』が、特に心に残る一作。ほか、思わず童心にかえってしまうようなほっこりするお話が満載。大人だけでなく、子どもにも自信をもって勧められる短編集です。

名前をつけて保存しますか?

雁須磨子さんの『名前をつけて保存しますか?』。

両親の離婚で揺れる姉。その心を結婚や妹との微妙な関係を絡めて描く表題作ほか、全5編を収録。作中で描かれるのは、形は違えどいずれも「家族」の在りよう。作者・雁須磨子さんの巧みな会話の描き方で、思わず登場人物たちに感情移入してしまい、不思議な満足感を感じる短編集です。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝

諸星大二郎さんの『瓜子姫の夜・シンデレラの朝』。

農民が美しい女房の秘密に触れる『見るなの座敷』、少女が地獄の釜を垣間見る『悪魔の煤(すす)けた相棒』、そして中華な雰囲気たっぷりの『竹青』など、和物・洋物・中華物を取り混ぜた昔話諸星氏が独自のアレンジを加えた作品集。独特な絵柄と相まった、不可思議な物語が堪能できます。

ミッドナイトブルー

全編が青味がかったインクで描かれる、須藤佑実さんの『ミッドナイトブルー』。

交通事故で死んだ同級生の少女。幽霊となった彼女と、かつて彼女を想っていた男性との、2年に一度の交流を描く表題作『ミッドナイトブルー』。夜中にひっそりと読みたい、せつなさの募る短編です。ほか、男女の機微をしっとりと描く全7編収録。

このたびは

えすとえむさんの『このたびは』。

超めんくいな女性が、顔面偏差値トリプルAの男性をお見合い写真で見つけ、そして結婚に至るまでの顛末を描いた『ふつつかものですが』など、冠婚葬祭にまつわる6編を収録した短編集。えすとえむさんらしい美麗な線と、人の心の機微を描くストーリー。落ち着いて読める大人の短編集です。

春の一重

切畑水葉さんの『春の一重』。

人間とキツネの不思議なやり取りをファンタジックに描く、連作『春の一重』~『冬の集い』など、ふんわり柔らかな雰囲気に包まれた物語にほっこり…と思いきや、6話『鵯(ひよどり)の裁判』で雰囲気が一変。仕事帰りに動物世界に迷い込んだ会社員を、昏く恐ろしく描く様にゾクリ。幻想的&ダーク寄りのファンタジーに引き込まれます。

にわにはににん

スクリーントーンを幾重にもかさねて漫画を描く、という独特な描画方法を用いる中野シズカさんの『にわにはににん』。

プロローグ・エピローグ含む全7編、その全てで「庭」が絡んだ物語が展開されます。端正な描写力で紡がれる、ファンタジックで深みのあるストーリーが面白い。読みながらその世界に取り込まれてしまうような、不思議な力を持っています。モノクロだけど、読むと不思議といろいろな「庭の色」が浮かび上がってくるような。

甘木唯子のツノと愛

久野遥子さんの『甘木唯子のツノと愛』。

家を出た母を憎む中学生・宏喜が、妹・唯子の額に生えているツノで復讐を目論む表題作ほか、全4編を収録。明確なオチをつける作風ではないので、ストーリーにはやや難解な部分もありますが、特筆すべきはその描写力。作品ごとに異なる絵柄、独特の多彩な構図など、アニメーション作家でもある作者の描き方は一見の価値有り。アーティスティックな魅力を感じる短編漫画集です。

彼女は宇宙一

イラストレーターでもある谷口菜津子さんの初ストーリー漫画集『彼女は宇宙一』。

巨大ヒーローになる女の子をコミカルに描く『カロリーファイターあいちゃん!』や、思春期女子たちの複雑な感情をお弁当事情に絡めて描く『ランチの憂鬱』など、6つの短編を収録。谷口菜津子さんの描く線は、一見複雑なようでいて実はとても読みやすい、という不思議な感覚。独特のポップさとユニークで笑えるストーリーも魅力的です。

東京膜

渡辺ペコさんの『東京膜』。『東京砂漠』じゃなくて『東京膜』。

住まいを絡めた表題3部作他、全6編を収録。姉弟が登山をしながら、家の階段を山登りになぞらえた幼少時の思い出を語り合う、『東京膜#3 かぶと山トレッキング』が良い読後感。あとがきで作者自身が書かれているように、やや地味な漫画なんですが、サラッと読めて良いほっこり感が残る短編集です。

バイナリ畑でつかまえて

山田胡瓜さんの『バイナリ畑でつかまえて』。

ITmediaの記者だった著者が、IT関連のあるあるネタを漫画化したショート・ショート。基本2~3Pの掌編と、読み切り中編『バイナリ畑でつかまえて』の、計全22編を収録。ゆるやかさが漂う空気の中で展開される、笑える話・しんみりする話など多彩な内容を持つ各話。サラリと読みやすい短編集です。

幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい

黒谷知也さんの『幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい』。

数ページのものから20Pぐらいのものまで、各話いずれも現代の日常風景を描いた全12話。漫画を読みながらなぜか文学感を感じるのが特徴的。読書感想文を通して交流する国語教師と女生徒を描く、『谷後先生(やごせんせい)』が心に残る一編。黒谷知也さんの別単行本『書店員 波山個間子』の前身も掲載されています。

うと そうそう

森泉岳土さんの『うと そうそう』。

水と墨・楊枝と割り箸を使った、独特の画法で漫画を描く森泉岳土さん。本作では全15話を8Bの鉛筆を用いて描いています。鉛筆の柔らかい線と、線と線の間にあらわれる空間が、独創的なストーリーを紡ぎ出し、読み手をその世界に誘う。漫画でありながらどこか詩的な雰囲気も漂わせる、不思議な没入感のある短編集。大人の漫画読みにオススメ。

ケーキを買いに

河内遙さんの『ケーキを買いに』。今でこそ恋愛要素の強い漫画作品を多数排出している作者ですが、初期に刊行されたこの短編集ではなかなかどぎつい下ネタがw。が、それも知って読むと、味わい深いものが。作者の代表作のひとつ、『関根くんの恋』の関根くんも登場

新規限定『6回使える70%OFFクーポン』(1購入で最大500円引き)で最大3,000円お得!金曜日はPayPay還元コミックフライデー開催

まとめ

以上、「マイナーだけど面白い!バラエティ豊かな短編漫画集まとめ」でした。新しい短編漫画を発見したら随時追記します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました