この短編マンガが面白い!おすすめ短編漫画集まとめ

短編漫画好きにおすすめ!サクッと読めて意外に濃厚、満足を感じる面白い短編漫画集のまとめです。

ヒューマン・ドラマからSF・ホラー・ファンタジー・コメディまで、有名・マイナー問わず、幅広いジャンルの短編漫画集をまとめています。

おすすめ短編漫画集リスト

九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

九井諒子さんの『竜のかわいい七つの子』。

ファンタジー・現代劇・昔話風・中華風・超能力コメディなど、バラエティ豊かな7つの短編を収録。話が面白いだけではなく、全話タッチを変えて描かれているのがスゴイ。絵柄の多彩さ・物語づくりの巧みさに圧倒されます。

貧乏な老絵描きと、彼の絵から実在化した侍、二人の不思議な冒険を描く『金なし白祿(びゃくろく)』がジワリと来る面白さ。

ひきだしにテラリウム

もうひとつ九井諒子さんの短編漫画集から『ひきだしにテラリウム』。

数ページ~10ページ程度のショート・ショートを33編!収録した、ボリューミィな一冊。

一話読み終わると、また風味もタッチも異なる一話が始まり、さらに…といった感じで連綿と続くバラエティ豊かなショート・ストーリー群。九井諒子さんの発想力の豊かさを思う存分堪能できます。いやー、スゴイよ。

ワルプルギス実行委員実行する 速水螺旋人作品集

速水螺旋人さんの『ワルプルギス実行委員実行する 速水螺旋人作品集』。

突如「ワルプルギスの夜宴」取りまとめ役に任命された、現代の若き魔女。トラブルの中、彼女は如何にして夜宴を実行したか?を描く表題作など。

ロシア・東欧方面に造詣の深い作者が、ファンタジー要素や現代世相を絡めてテンポ良く描く物語の数々。コミカルとシニカルが詰め込まれたストーリーに、思わずニヤリ。ゴーゴリ原作『外套』を独自過ぎる解釈でコミカライズした同名作が趣き深い。

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グッド・バイ・プロミネンス

ひの宙子(ひろこ)さんの『グッド・バイ・プロミネンス』。

先生にひたすら「好きです」と愛の告白をする女子高生と、その友人の風変わりな友情を描く冒頭作など、ソフトなGL・BLも取り混ぜた全8編の連作短編集

物語に沿って登場人物たちの関係性を把握していくうちに、その距離感がグッと縮まる終盤。それにより「人と人とのつながり」が実感できる読後感が魅力。

空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集

スズキスズヒロさんの初作品集「空飛ぶくじら スズキスズヒロ作品集」。

老教師と進路に不安を抱える女子高生の心の交流描く『木村先生』ほか、良い意味でストレートな素直さを伝えてくる、人間ドラマ中心の漫画群。全4話の中編『銃声を削り出す』は特に味のある一品

専門的な工業系知識から描かれる銃のレストア作業に絡めて、社会をはみ出したヤクザが地道にそれぞれの人生を歩いている旧友たちから、自身の生き様を省みる様。渋い味わいがあります

ようきなやつら

岡田索雲(おかださくも)さんの『ようきなやつら』。

鎌鼬・河童・サトリなど様々な妖怪のエピソードを、メンタルの悩みや多様性など現実の問題に絡めて描く、『妖怪読切シリーズ』を一冊にまとめた短編漫画集。

ユーモアあふれる作画の中に込められた、悲哀と静かな怒り。それがジワジワと心に染みてくる読後感が非常に印象的。作者の情念に打ちのめされる短編群です。

スキエンティア

戸田誠二さんの『スキエンティア』。

科学の女神・スキエンティアの彫像に見守られた街を舞台に、人々の悩みに架空の科学をプラス、光り輝くような瞬間を紡ぎ出す全7編。

戸田誠二さんらしい人間模様の描写がじんわりと静かな感動を生み出す、SF要素のあるヒューマンドラマです。『世にも奇妙な物語』で映像化された『ボディレンタル』の原作も収録。

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山へ行く

萩尾望都さんの『山へ行く』。

小説家・生方とその周辺に起こる出来事を描く連作ほか、全12編収録の短編漫画集。ちょっとした不思議を交えながら、人の心をせつせつと浮き彫りにするその手法は、さすがの萩尾望都先生。

音楽一族の中でただ一人疎外感を抱く男、その黒い妄執と悲しみを描いた『くろいひつじ』はインパクトがありすぎて、一度読むと忘れられない!

ベランダは難攻不落のラ・フランス

衿沢世衣子さんの短編集『ベランダは難攻不落のラ・フランス』。

不可思議なタイトルは、収録作品のタイトルをつなぎ合わせたもの。商業漫画誌から自費出版誌まで、幅広い媒体に収録された読み切り・短編を収録

謎の天文台を舞台に少年とお姉さんの柔らかな交流を描く『リトロリフレクター』、女性が隣の部屋の訳あり少女とベランダを通じて心を通わせる『ベランダ』など、衿沢世衣子漫画の奥深さを味わえる短編集です。

HUMANITAS ヒューマニタス

山本亜季さんの『HUMANITAS ヒューマニタス』。

15世紀の中央アメリカで、生き残りを賭けた闘いに臨む双子の戦士。20世紀の米ソ冷戦時代、無実の罪で投獄されやがて国家を背負うチェス代表となる男。極寒の地で、生きるために命をかけて鯨に挑む原住民少女…。

異なる時代で熱き戦いを繰り広げる「戦士」たちが読者に投げかけてくる、真っ直ぐな眼差しが心に刺さる!震えるようなパワーを持つ短編集。

高橋留美子傑作短編集(2)

高橋留美子さんの『高橋留美子傑作短編集(2)』。

戦国時代にタイムスリップした女子高生を描く『炎トリッパー』や、アニメ化もされたホラー『笑う標的』含むバラエティ豊かな短編集

作者らしいコメディ・タッチのボーイ・ミーツ・ガールからSF・ホラーまで、どれも読み応えのある物語。どんなジャンルを描いても面白い、高橋留美子さんの凄さが実感できる一冊です。

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夏を知らない子供たち 山本和音作品集

山本和音さんの『夏を知らない子供たち 山本和音作品集』。

平均気温が52℃を超えた2150年の夏、スノードームから脱走した人物を追う新人警察官が見たものは?

表題作のSF短編『夏を知らない子供たち』ほか、SF・現代劇・ファンタジーなど幅広いジャンルの短編が、作者のイラストチックな作風でライトに楽しめます。太陽で過酷な労働に就く若者の様子を描く『太陽からの手紙』もオススメ。

説得ゲーム

戸田誠二さんの短編集「説得ゲーム」。

フリープログラマーが開発した「自殺志願者を説得したらクリア」が目的のゲーム「説得ゲーム」。「謎の開発者」に心当たりのあるゲーム会社社員は「彼女」を探そうとするが…?

という表題作ほか、5つの短編を収録したライトなSF風味の作品群。読むとそのほかの戸田誠二作品と同じく、「生きる」ことについて考えさせられます

地上の記憶

2012年に病没された白山宣之さんの遺作短編集『地上の記憶』。現代劇・時代劇など全5編を収録。

作者の白山宣之さん、とにかくめちゃくちゃ絵がうまい。女性たちのとある一日を写実的に描いた現代劇『陽子のいる風景』『ちひろ』は、映画のようなリアル感。

武将と豪快な女性奉公人の交流『大力伝』、村人たちが合戦を見物する様子を描く『Picnic』など時代劇作品も素晴らしい。読めば読むほど味が滲み出てくる短編、職人魂を感じます。

水上悟志短編集「放浪世界」

水上悟志さんの『放浪世界』。

『惑星のさみだれ』『スピリットサークル』など、作者がキャリアで培った「漫画のおもしろみ」がこれでもか!と詰まっている短編集

注目は2017年に話題となったSF短編『虚無をゆく』。少年・ユウの住む団地の外には「虚無」が広がり、年に数度襲来する「怪魚」と団地を頭部に抱く超巨大ロボットが戦う、という物語。徐々に明らかになってゆく「世界の構造」に、ゾクゾクするようなSF感を感じます

推しの肌が荒れた ~もぐこん作品集~

もぐこんさんの『推しの肌が荒れた ~もぐこん作品集~』。

痩せこけた女生徒と女性美術教師の秘密の交流、2階に住む母子の生活を陰日向に見守る女性大家、地下アイドルの肌荒れを自身のアトピーと重ねる女子高生…。

人と人の意思が重なっていく中で、生々しいほどの生命感がじわじわと読み手の心に浸透していくような、「人間の描き方」が非常に印象的な作品集。やや荒々しい絵柄もまた魅力的。

プリズムの咲く庭 海島千本短編集

海島千本(うみしませんぼん)さんの『プリズムの咲く庭 海島千本短編集』。

ファンタジー・青春・SF・ホラーなど多彩なジャンルの短編は、どれも異なる風味ながら巧みな表現力で読み応えアリ

森の音楽少女と小説家、二人の爽やかな出会いをサイレントで紡ぐ『ミルフィーユの日々』、ロボット犬が生き別れた主人に辿り着くまでの不思議な旅を描くSF『僕のソフィア』などがオススメ。作者の高過ぎる描画力にも注目

小僧の寿し

勝田文さんの『小僧の寿し』。

食べ物に絡んだ4つの短編と『クリスマスキャロル』のコミカライズを収録。

人生落ち目の女性が高校時代の先輩と成り行きでスイカ売りに出かける『すいかドライブ』、アラサー女性とアラフィフ男性の素敵な出会いと恋を鴨料理に絡めて描く『ととせの鍋』など、ライトなノリで読後にスッと心が軽くなるような楽しい短編集。ユーモアとしっとりほんわかな空気が絡み合った雰囲気が心地よい。

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ザ・クレーター

手塚治虫さんの『ザ・クレーター』。

恐怖系・不思議系・SF・社会派サスペンスなど「恐怖短編集」という趣きの全17編

大学の地下室に現れる謎の青年の正体は?―『溶けた男』。古代メキシコで生贄に選ばれた少女の数奇な運命―「生けにえ」。不慮の事故で月に取り残された調査隊の青年は、不思議なガスの力で生き延び―『クレーターの男』など、巨匠の豊かな発想力から生み出される短編群。後味悪い結末が多いのも、良いモヤモヤを与えてくれます。

動物たち

panpanyaさんの『動物たち』。

女の子の姿をした「私」などが、摩訶不思議な冒険を繰り広げる作品集。目につくのはゆるいキャラクターと反比例するかのような、異様に描きこまれた背景。そして読んでいるうちに、ねじれた空間にむりやり迷い込まされたような感覚を抱く、不思議な作風が病みつき。

といっても不条理ものというわけではなく、意外と筋の通った(?)理屈が存在しているのが侮れない。面白いです。

彼女のカーブ

ウラモトユウコさんの『彼女のカーブ』。

ネイリスト試験のモデルを不本意ながらも苦手な義姉にお願いする女性描く『兄嫁のつめ』、エレベーターガールのうなじにある魅力的なホクロに手を伸ばしてしまった男の顛末『エレガのほくろ』など、笑える話・ほっこりいい話が満載の全10編。

日常の何気ないシーンをユーモアに転換するウラモトユウコさんのセンスが、イラストチックな絵柄と相まって心地よい。

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集

庄司創さんの『三文未来の家庭訪問 庄司創短編集』。

優秀な納税者を育てることで、相談員の年金がアップする社会。遺伝子デザインで出産可能な男子を立派な納税者に育てるべく奮闘するカノセさん描く表題作など、もういろいろと発想がスゴイ。味わったことのない漫画体験をさせてくれます。

美しい人生の完結を見たい地球外生命体により、死の間際に地獄をループさせられる男性を描いた短編『辺獄にて』も驚愕の一編。

へんなねえさん

吉富昭仁さんの『へんなねえさん』。

作者らしいカワイイ女の子たちのさわやかな(?)エロスが満開の短編、全12編を収録。

SF風味で描かれる各話はいろんな趣向でバラバラの作品…と思いきや、ラストで全てが繋がっていくことに驚愕。短編としても、ひとつの漫画単行本としても楽しめる一冊。

これでおわりです。

小坂俊史さんの『これでおわりです。』。

地酒の「最後」の一杯、離島の小学校の「最後」の卒業生、実業団駅伝の「最後」の走者など、いろいろな「おわり」を各話8Pで描く全16編

人生の様々なシーンで訪れる「最後」には、意外なドラマがある、のかもしれない。そんないろいろな最後が、小坂俊史さんらしいユーモアにくるまれて描かれます。最終話『最後の回』は本作を締めくくるにふさわしい一話

まとめ

以上、「この短編マンガが面白い!おすすめ短編漫画集まとめ」でした。また面白い短編漫画集を読み次第、随時追記します。

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