短編マンガが好きなんだ!おすすめ短編漫画集・50選

これまでに読んだ漫画短編集の中から、おすすめの単行本を50冊選びました。

漫画好き・短編集好きの方が楽しい漫画と出会えますように。

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九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子

九井諒子さんの「竜のかわいい七つの子」。ファンタジー、現代劇、昔話風、中華風、超能力ものコメディなど、バラエティ豊かな短編7編を収録。

貧乏な絵描きと絵から実在化した侍の冒険「金なし白祿(びゃくろく)」、竜探しをする王子とそれを手伝う謎の女性を描く「子がかわいいと竜は鳴く」など、短いながらも深みのある作品ばかり。九井諒子さんの絵柄の多彩さ・物語づくりの巧みさに驚きます。


[九井諒子 著 KADOKAWA / エンターブレイン「九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子」より引用]
九井諒子作品集 竜のかわいい七つの子 (HARTA COMIX)著者:九井 諒子出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2013-02-15

世界の合言葉は水 安堂維子里作品集

安堂維子里さんの「世界の合言葉は水」。宇宙を目指す少女の意外な目的を描いた「私たちはまだ途中」、ファンタジックな気象現象・エンガイに魅入られた男女を描く「塩害の希雪」など、「水」がキーワードの短編全9編を収録。

読んだあとに爽やかさが残り、そしてジワジワと不思議な気持ちが沸き起こる、みずみずしい短編集です。

安堂維子里「世界の合言葉は水 安堂維子里作品集」
[安堂維子里 著 徳間書店「世界の合言葉は水 安堂維子里作品集」より引用]
世界の合言葉は水 安堂維子里作品集 (RYU COMICS)著者:安堂維子里出版社:徳間書店(リュウ・コミックス)発行日:2010-04-10

水上悟志短編集「放浪世界」

水上悟志さんの「放浪世界」。2017年に話題となったSF短編「虚無をゆく」ほか、現代劇、時代劇風など、幅広いジャンルの短編全5編。

「惑星のさみだれ」「スピリットサークル」など、水上悟志さんのこれまでのキャリアで培ったあれこれがこれでもか!と詰まっている完成度。どの短編も風味が違うのに、どれも違ったおもしろさがある。不思議。


[水上悟志 著 マッグガーデン「水上悟志短編集「放浪世界」」より引用]
水上悟志短編集「放浪世界」 (コミックガーデン)著者:水上悟志出版社:マッグガーデン発行日:2018-01-10

HUMANITAS ヒューマニタス

山本亜季さんの「HUMANITAS ヒューマニタス」。15世紀の中央アメリカで戦う双子の戦士を描く「オセロット」、20世紀の米ソ冷戦時代でチェスのソ連代表となった男を描く「ユーリ・シルバーマン」、極寒の地で捕鯨を生業とする原住民の少女の生きざまを描く「エナ」の計3編を収録。

時代も舞台も異なる、熱き「戦士」たちの戦いが描かれます。ストーリー・画力とも圧倒的なパワーを持つ短編集。こんな漫画をもっと読みたい。

山本亜季「HUMANITAS ヒューマニタス」
[山本亜季 著 小学館「HUMANITAS ヒューマニタス」より引用]
HUMANITAS ヒューマニタス (ビッグコミックス)著者:山本亜季出版社:小学館発行日:2016-10-28

名づけそむ

志村志保子さんの「名づけそむ」。別れた娘と再会した母が名前に込めた思い、元夫の浮気相手と同じ名前を持つ息子の婚約者、など、人の名前を絡めたストーリー全10編を収録。

ハッピーエンドばかりじゃないけれど、人生のワンシーンをしっとりと描くドラマが心に残る、大人の短編集。

名づけそむ (FEEL COMICS)著者:志村志保子出版社:祥伝社発行日:2016-05-07

動物たち

panpanyaさんの「動物たち」。これね、私は大好きなんですが、読む人によっては「?」となると思う(笑)。女の子「私」、変な被り物をした男、もう一人の少女、そして動物が主な登場人物。これらのキャラクターによるスターシステムによって描かれる短編たち。

ねじれた空間むりやり迷い込まされたような不思議な作風。水木しげるチックにも見える背景の描き込みがスゴイ。サブカルですが、個人的には断然おもしろい漫画だと思います、ハイ。

panpanya「動物たち」
[panpanya 著 白泉社「動物たち」より引用]
動物たち (楽園コミックス)著者:panpanya出版社:白泉社発行日:2016-11-30

私のともだち

那州雪絵さんの「私のともだち」。一人は人間、一人は幽霊として生きる双子の成長と結末を描いた「水にうつる思い出」ほか、全6編のホラー短編を収録。

かつて少女漫画誌に掲載されていたような、とんでもなく怖いホラー読み切りを目指して描かれた漫画群。懐かしさ、そして確実な恐怖を味あわせてくれます。

那州雪絵「私のともだち」
[那州雪絵 著 新書館「私のともだち」より引用]
私のともだち (ウィングス・コミックス)著者:那州雪絵出版社:新書館発行日:

宇宙のプロフィル

こがたくうさんの「宇宙のプロフィル」。ファンタジックからシリアス、ミステリー風まで、本格的なSF漫画5編を収録。

女子高生と異星人の宇宙船に乗る少女の心がシンクロする「京子の夢」、地球と月を結ぶ定期船の中で起きたトラブルを描く「小さな彗星」など、SF好きなら「こういうSF漫画が読みたかった!」ときっと思う、魅力的な作品ばかりです。

こがたくう「宇宙のプロフィル」
[こがたくう 著 講談社「宇宙のプロフィル」より引用]
宇宙のプロフィル (ヤングマガジンコミックス)著者:こがたくう出版社:講談社発行日:2016-07-20

透明人間の恋

安藤ゆきさんの「透明人間の恋」。表題作「透明人間の恋」が秀逸。存在感の薄い女子高生がモテ男に手痛くフラれたあと、徐々に変化を遂げて、そして意外な結末が―という短編。

単なる変身モノではなく、読み手の感情を刺激する内容に胸が熱くなります。安藤ゆきさんの短編集としては「昏倒少女」もオススメ。

安藤ゆき「透明人間の恋」
[安藤ゆき 著 集英社「透明人間の恋」より引用]
透明人間の恋 (マーガレットコミックスDIGITAL)著者:安藤ゆき出版社:集英社発行日:2013-05-24

スキエンティア

戸田誠二さんの「スキエンティア」。超高層タワーの頂きに据えられた彫像、科学の女神・スキエンティアに見守られた街で起こる出来事を描くオムニバス。

人々の悩みに架空の科学をプラスして、少し光り輝くような瞬間を紡ぎ出す全7編。戸田誠二さんらしい、じんわりくるドラマが描かれます。「世にも奇妙な物語」で映像化された「ボディレンタル」も収録。

戸田誠二「スキエンティア」
[戸田誠二 著 小学館「スキエンティア」より引用]
スキエンティア (ビッグコミックススペシャル)著者:戸田誠二出版社:小学館発行日:2010-01-29

彼女のカーブ

ウラモトユウコさんの「彼女のカーブ」。ネイリストを目指す女性が、苦手な義姉に試験のパートナーをお願いする「兄嫁のつめ」、エレベーターガールのうなじにある魅力的なホクロを押してしまった男の顛末「エレガのほくろ」など、笑える話・ほっこりいい話が満載の全10編

ウラモトユウコ「彼女のカーブ」
[ウラモトユウコ 著 太田出版「彼女のカーブ」より引用]

イラストチックなウラモトユウコさんの作風が魅力的な短編集。サラリと読めて、クスリと笑って、良い読後感が残ります。

彼女のカーブ著者:ウラモト ユウコ出版社:太田出版発行日:

HER

ヤマシタトモコさんの「HER」。女性たちの本音を、ヤマシタトモコさんらしいユーモアを交えて描いた全6編。

訥々とモノローグで語られるシリアスなドラマの最後を、プッと吹き出すような笑いで締める形式、好き。男性が読むと「女性って深いこと考えてるな…!」とカルチャーショックを受けるかも。

HER (FEEL COMICS)著者:ヤマシタトモコ出版社:祥伝社発行日:2010-07-01

珈琲時間

豊田徹也さんの「珈琲時間」。全17話の物語のそれぞれに、コーヒーが小道具として登場する短編集

シリアスなドラマや笑える話の中に、コーヒーの苦味がスパイスと生きています(今うまいこと言った)。豊田徹也作品おなじみの探偵さんも登場。

珈琲時間 (アフタヌーンコミックス)著者:豊田徹也出版社:講談社発行日:2009-12-22

シンプルノットローファー

衿沢世衣子さんの「シンプルノットローファー」。私立の女子校に通う女子高校生たちの日常をオムニバス形式で描く短編集。

衿沢世衣子さんのポップでライトなタッチが、いい感じのゆるさを演出。ふとした瞬間にパラパラとめくってその世界に浸りたくなる、不思議な魅力を持つ漫画です。

衿沢世衣子「シンプルノットローファー」
[衿沢世衣子 著 太田出版「シンプルノットローファー」より引用]
シンプルノットローファー著者:衿沢 世衣子出版社:太田出版発行日:

地上の記憶

2012年に病没された白山宣之さんの遺作短編集「地上の記憶」。現代劇・時代劇など全5編収録。とにかくめちゃくちゃ絵がうまい。女性たちのとある一日を写実的に描いた「陽子のいる風景」「ちひろ」など、ショートフィルムを見ているかのようなリアル感。驚きの漫画体験です。

武将と豪快な女性奉公人の交流を描いた「大力伝」、ある村が合戦を見物する様子を描いた「Picnic」など時代劇作品も必見

白山宣之「地上の記憶」
[白山宣之 著 双葉社「地上の記憶」より引用]
地上の記憶 (アクションコミックス)著者:白山宣之出版社:双葉社発行日:2013-01-12

はてなデパート

谷和野さんの「はてなデパート」。とあるデパートを舞台に、人々に起こる不思議な出来事を描いた連作短編集。

ファンタジックな作風にホクホクしながら和んでいると、中盤以降で明かされるデパートの秘密に涙腺崩壊。読後にそれぞれの話がつながりを持ち、心の中で一つの物語が完成するような。素晴らしい漫画です。

はてなデパート (フラワーコミックスα)著者:谷和野出版社:小学館発行日:2016-04-08

小僧の寿し

勝田文さんの「小僧の寿し」。食べ物に絡んだ4つの短編と、「クリスマスキャロル」を収録。勝田文さんらしいライトなノリでサラッと読めて、読後にはスッと心が軽くなるような、楽しい短編集

人生落ち目の女性が、高校の先輩と成り行きでスイカ売りに出かける「すいかドライブ」が特におすすめ残念ながら現在絶版中。電子書籍化が待たれる一冊。→電子化されました!

勝田文「小僧の寿し」
[勝田文 著 集英社「小僧の寿し」より引用]
小僧の寿し (マーガレットコミックスDIGITAL)著者:勝田文出版社:集英社発行日:2014-02-25

高橋留美子傑作短編集(2)

高橋留美子さんの「高橋留美子傑作短編集」から2巻を。かつて映像化された「炎トリッパー」「ザ・超女」「笑う標的」などを収録。

戦国時代にタイムスリップした女子高生を描く「炎トリッパー」、ホラー作品「闇をかけるまなざし」「笑う標的」「忘れて眠れ」など、今読んでも色あせない名作ばかり。高橋留美子さんの凄さが実感できる短編集です。

高橋留美子「高橋留美子傑作短編集(2)」
[高橋留美子 著 小学館「高橋留美子傑作短編集(2)」より引用]
高橋留美子傑作短編集(2) (少年サンデーコミックス)著者:高橋留美子出版社:小学館発行日:1995-02-18

甘木唯子のツノと愛

久野遥子さんの「甘木唯子のツノと愛」。家を出た母を憎む中学生・宏喜が、妹・唯子の額に生えているツノで復讐を目論む表題作ほか、全4編を収録。

明確なオチをつける作風ではないので難解な部分もありますが、特筆すべきはその作風。作品ごとに異なる絵柄、独特の多彩な構図など、アニメーション作家でもある作者の描写力は、一見の価値有り。アーティスティックな魅力があります。

甘木唯子のツノと愛 (ビームコミックス)著者:久野 遥子出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2017-07-24

口裂け女あらわる!~昭和怪奇伝説~

呪みちるさんの「口裂け女あらわる!~昭和怪奇伝説~」。「スケスケメガネ伝説」「黒い清涼飲料水」など、昭和感あふれる都市伝説系多めのホラー短編集

昭和感と言っても決して古いわけではなく、呪みちるさんの美しさを感じさせる流麗な線が新鮮。怖さの中に美しさのある、独特の作風が魅力的。よく練られたストーリーにも注目。

呪みちる「口裂け女あらわる!~昭和怪奇伝説~」
[呪みちる 著 ぶんか社「口裂け女あらわる!~昭和怪奇伝説~」より引用]
口裂け女あらわる!~昭和怪奇伝説~ (ホラーM)著者:呪みちる出版社:ぶんか社発行日:

ききみみ図鑑

宮田紘次さんの「ききみみ図鑑」。青春もの、SF、時代劇など様々なシチューエーションを「音楽」を絡めて描く全8編

音楽がイメージとなって見える男子と、軽音楽部の先輩女子の交流を描く「視える音」。楽器をエキゾチックな美女になぞらえて描く「奪われた歌」。などなど、宮田紘次さんらしいファンタジックなイメージの世界が楽しい短編集です。

ききみみ図鑑 (HARTA COMIX)著者:宮田 紘次出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2011-08-11

奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~

奈知未佐子さんの「奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~」。和洋取り混ぜた童話・昔話テイストの創作漫画を15編収録。

疫病に見舞われた家族を助けるために老女が不思議な冒険をする「ヨランダ・ボーの薬草」など、心に残る短編ばかり。大人だけでなく、子どもにも自信をもって勧められる短編集です。

奈知未佐子短編集 ~思い出小箱の15粒~ (フラワーコミックスα)著者:奈知未佐子出版社:小学館発行日:2013-08-09

フロイトシュテインの双子

うぐいす祥子さんの「フロイトシュテインの双子」。「死人の声をきくがよい」のひよどり祥子さんの別名義によるホラー漫画集。悪魔的な双子に翻弄される男子大学生を描いた表題作3話ほか、全7編を収録。

ホラーということでちょっとグロい話もあるけれど、実はコメディ?エイリアンの妄想に取り憑かれた父の狂気を描いた「星空パルス」がおもしろすぎる。ブラックな笑いが好きな方にオススメ

フロイトシュテインの双子 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)著者:うぐいす祥子出版社:集英社発行日:2014-08-20

伊藤潤二自選傑作集

伊藤潤二さんの「伊藤潤二自選傑作集」。伊藤潤二さん自らの解説が付いた9編と、あのファッションモデルを描いた番外編を収録。

名作「首吊り気球」や富江シリーズの1編など、作者自らが選んだだけあってどれも読み応えありのホラー短編集。一晩に長時間の夢を見る入院患者が、夜を重ねる内に次第に変貌していく様子を描いた「長い夢」は傑作。

伊藤潤二「伊藤潤二自選傑作集」
[伊藤潤二 著 朝日新聞出版「伊藤潤二自選傑作集」より引用]
伊藤潤二自選傑作集 (朝日コミックス)著者:伊藤潤二出版社:朝日新聞出版発行日:2015-10-07

東京膜

渡辺ペコさんの「東京膜」。「東京砂漠」じゃなくて「東京膜」。住まいを絡めた表題3部作他、全6編を収録。姉弟が登山をしながら、幼少時に家の階段を山登りになぞらえた思い出を語り合う「東京膜#3 かぶと山トレッキング」が好き。

あとがきで作者自身が書かれているように地味な漫画なんですが、それだけにしっとりと心に残るものがあります

東京膜 (クイーンズコミックスDIGITAL)著者:渡辺ペコ出版社:集英社発行日:2006-01-19

さらば、やさしいゆうづる

有永イネさんの「さらば、やさしいゆうづる」。人間ドラマやオカルト・コメディなど全4編を収録。

家庭環境により常識が欠如した女子大生と、お隣のロ◯コン青年の交流を描く表題作「さらば、やさしいゆうづる」。顔の痣がコンプレックスの少女が、双子の弟とのやり取りを通して成長する「なき顔のへ」など、人間の心情をじっくり丁寧に描く短編集。

有永イネ「さらば、やさしいゆうづる」
[有永イネ 著 講談社「さらば、やさしいゆうづる」より引用]
さらば、やさしいゆうづる (ITANコミックス)著者:有永イネ出版社:講談社発行日:2012-04-06

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集

庄司創さんの「三文未来の家庭訪問 庄司創短編集」。計3編を収録したSF短編集

優秀な納税者を育てることで相談員の年金がアップする社会で、遺伝子デザインにより生殖機能を持った男子を立派な納税者に育てようと奮闘するカノセさんを描く「三文未来の家庭訪問」。美しい人生の完結を見たいという地球外生命体により、死の間際に地獄をループさせられる男性を描いた「辺獄にて」。もう発想がスゴイ

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集 (アフタヌーンコミックス)著者:庄司創出版社:講談社発行日:2013-03-22

このたびは

えすとえむさんの「このたびは」。超めんくいな女性が、顔面偏差値トリプルAの男性をお見合い写真で見つけ、そして結婚に至るまでの顛末を描いた「ふつつかものですが」など、冠婚葬祭にまつわる6編を収録した短編集。

えすとえむさんらしい美麗な線と、人の心の機微を描くストーリー。落ち着いて読める大人の短編集です。

新装版 このたびは (FEEL COMICS swing)著者:えすとえむ出版社:祥伝社発行日:2014-09-08

Spirit of Wonder

鶴田謙二さんの「Spirit of Wonder」。「チャイナさんの憂鬱」など、鶴田作品の代表的キャラクターであるチャイナさんを描くシリーズ3作含め、独創的なファンタジーSF12編を収録。

肉感的な女性キャラクターと茶目っ気たっぷりな男性陣が、ユーモアあふれる冒険を繰り広げます。絵柄はちょっと懐かし目ですが、今読むとそれもまたよい味だしてます。

鶴田謙二「Spirit of Wonder」
[鶴田謙二 著 講談社「Spirit of Wonder」より引用]
Spirit of Wonder (アフタヌーンコミックス)著者:鶴田謙二出版社:講談社発行日:1997-08-22

笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ

笠辺哲さんの「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」。

未来予知ができる装置の被験体となった男が実験の末に見たもの(「バニーズ」)、タイムトンネルとなったロッカーを通じて寒冷化前の世界と貿易をする科学者(「ロッカー貿易」)など、コミカルな絵柄で描かれるSF中心の9編を収録。ゆるやかな笑いをあなたに。

笠辺哲「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」
[笠辺哲 著 小学館「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」より引用]
笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ (IKKI COMIX)著者:笠辺哲出版社:小学館発行日:2005-12-26

りんたとさじ

オガツカヅオさんの「りんたとさじ」。現在連載中のホラー漫画「ことなかれ」にも登場するリン太とさじ、二人が様々な怪異に出会う全8編。

グロ表現や血しぶきにたよらない、ジワジワと心に染み込む恐怖が味わえます。必須ではありませんが、読んでおくと「ことなかれ」がより楽しめるでしょう。

りんたとさじ著者:オガツカヅオ出版社:朝日新聞出版発行日:2014-03-31

山へ行く

萩尾望都さんの「山へ行く」。小説家・生方とその周辺に起こる出来事を描く連作短編を含む、全12編。

ちょっとした不思議を交えながら、人の心をせつせつと浮き彫りにするその手法はさすがの萩尾望都先生。音楽一族の中でただ一人疎外感を抱く男の、黒い妄執と悲しみを描いた「くろいひつじ」はインパクトのある短編。

山へ行く著者:萩尾望都出版社:小学館発行日:2016-03-15

スターダストメモリーズ

星野之宣さんの「スターダストメモリーズ」。連作「スターダストメモリーズ」全6編を含む13編を収録

生物時計の進行が早い惑星で遭難した女性。計算では21日後の救助より早く老衰で死んでしまうことに。彼女が取った驚愕の行動は―。という「セス・アイボリーの21日」のように、これぞSF!な短編漫画が詰まっています。比較的デッド・エンド多めなのも本作の特徴。

スターダストメモリーズ (幻冬舎コミックス漫画文庫)著者:星野之宣出版社:幻冬舎コミックス発行日:2008-03-24

ミッドナイトブルー

全編が青味がかったインクで描かれる、須藤佑実さんの「ミッドナイトブルー」。

交通事故で死んだ同級生の少女。幽霊となった彼女と、かつて彼女を想っていた男性との、2年に一度の交流を描く表題作「ミッドナイトブルー」。夜中にひっそりと読みたい、せつなさの募る短編。ほか、男女の機微をしっとりと描く全7編です。

須藤佑実「ミッドナイトブルー」
[須藤佑実 著 祥伝社「ミッドナイトブルー」より引用]
ミッドナイトブルー (FEEL COMICS)著者:須藤佑実出版社:祥伝社発行日:2016-11-08

スノウホワイト グリムのような物語

諸星大二郎さんの「スノウホワイト グリムのような物語」。「七匹の子やぎ」「スノウホワイト」「ラプンツェル」など、グリム童話を諸星大二郎風にアレンジしてコミカライズ。怖い話風、SF風、コメディ風など、バラエティ豊かな全12編。

グリム童話って、知っているようで意外と知らない話があったりして、それもまたおもしろい。諸星氏自身による全話解説もあり。

スノウホワイト グリムのような物語著者:諸星 大二郎出版社:東京創元社発行日:2006-11-30

これでおわりです。

小坂俊史さんの「これでおわりです。」。地酒の最後の一杯、離島の小学校の最後の卒業生、実業団駅伝の最後の走者、などなど。いろいろな「おわり」を各話8Pで描く全16編

人生の様々なシーンで訪れる「最後」には、意外なドラマがある、のかもしれない。最終話「最後の回」は、本作を締めくくるにふさわしい一話。心に残ります。

これでおわりです。 (バンブーコミックス)著者:小坂俊史出版社:竹書房発行日:2016-02-29

おとろし

カラスヤサトシさんの「おとろし」。現代劇から昔話風まで、各話6Pのショート・ホラー全24編

マムシをたやすく捕まえる手を持つ老人の妄執を描く「マムシデ」、廃村にある祖母の生家を探し当てた女性に芽生えた黒い心「想い」、殺した夫を埋めるために掘った床下から屋根が…「床下の屋根」など、短い話の中にきっちりと怖さを詰めこんだ秀作ホラー

カラスヤサトシ「おとろし」
[カラスヤサトシ 著 秋田書店「おとろし」より引用]
おとろし (チャンピオンREDコミックス)著者:カラスヤサトシ出版社:秋田書店発行日:2015-07-17

空中庭園の人々

冬目景さんの「空中庭園の人々」。日常系SFや不思議な怪異など描く全6編収録

女子大生と部屋に居着いた少女型宇宙人を描く「ELEMENT7」、男子大学生の目にうつる和装の小人の正体「コビト事情」など、冬目景さんらしい可愛さと不思議さがあふれる短編です。巻頭にカラーイラストも収録。

空中庭園の人々 冬目景作品集 (バーズコミックス)著者:冬目景出版社:幻冬舎コミックス発行日:2016-04-23

彼女は宇宙一

谷口菜津子さんの初ストーリー漫画集である「彼女は宇宙一」。SFコメディなど6つの短編を収録

巨大ヒーローになる女の子をコミカルに描く「カロリーファイターあいちゃん!」や、思春期の女の子たちの複雑な感情をお弁当事情に絡めて描く「ランチの憂鬱」など、独特のおもしろさを持つ作品群。イラストレーターでもある谷口菜津子さんの描く線、不思議な魅力があります

谷口菜津子「彼女は宇宙一」
[谷口菜津子 著 KADOKAWA / エンターブレイン「彼女は宇宙一」より引用]
彼女は宇宙一 (ビームコミックス)著者:谷口 菜津子出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2018-01-12

バイナリ畑でつかまえて

山田胡瓜さんの「バイナリ畑でつかまえて」。「ITmedia」記者だった著者が、IT関連のあるあるネタを漫画家したショート・ショート。基本2~3Pの掌編と、読み切り中編「バイナリ畑でつかまえて」の、計全22編を収録。

笑える話、しんみりする話など多彩な各話。納得はやはりエ口画像zipのアップロードか。

バイナリ畑でつかまえて著者:山田胡瓜出版社:発行日:2015-09-06

顔を見るな

「恐之本」の高港基資さんの「顔を見るな」。都市伝説風の恐怖話や、心霊・怪奇現象を主題とした正統派のホラー漫画、全9編を収録。

安い中古車の理由、天井に現れるおばあさん、ポストから覗く目など、ベーシックながらしっかりと怖さを感じさせてくれます。つーか怖い。

高港基資「顔を見るな」
[高港基資 著 少年画報社「顔を見るな」より引用]
顔を見るな (ヤングキングコミックス)著者:高港基資出版社:少年画報社発行日:1998-09-01

boy meets “crazy” girl

川夏子さんの「boy meets “crazy” girl」。女の子のちょっとかわいらしい「狂気」を描いた9編と、男子と男子の出会いを描いた2編を収録した短編集。

狂気と言っても、男性が読んでもトゲトゲしくない程度なのが良いバランス感覚。ちょっと懐かしさを感じさせる絵柄も心地よい。「お城」であったラブホテルを思い出す男女を描いた「お城に夢見るガール」が好き。

boy meets “crazy” girl (FEEL COMICS)著者:川夏子出版社:祥伝社発行日:2017-12-08

回遊の森

灰原薬さんの「回游の森」。心の中に闇ならぬ「森」を持つ、様々な年代の男女を描いた連作短編集全7編。

ホラーではないのだけれど、暗めの作画と相まって気付くと手に汗をかくような、独特の凄みを持つ漫画。読むと少しずつ、暗い森の中に引きずり込まれるような、重苦しさを感じます。

回游の森著者:灰原 薬出版社:太田出版発行日:

こうふく画報

長田佳奈さんの「こうふく画報」。大正時代の日本を舞台に、当時の日本の食べ物を絡めて、市井の人々の日常を温かく描き出す全12編。

美麗な作画で描かれる物語にほっこり。読み終える頃にはちょっとお腹がすいてくる、優しい漫画。こういう作品をじっくり、ゆっくり読むのも悪くない。

こうふく画報 (主任がゆく!スペシャル)著者:長田佳奈出版社:ぶんか社発行日:2017-07-14

へんなねえさん

吉富昭仁さんの「へんなねえさん」。吉富昭仁さんらしいカワイイ女の子たちのさわやかな(?)エロスが満開の短編集、全12編。

SF風味で描かれる各話。いろんな趣向のバラバラの作品、と思いきや、ラストで全てが繋がっていくことに驚愕

吉富昭仁「へんなねえさん」
[吉富昭仁 著 太田出版「へんなねえさん」より引用]
へんなねえさん著者:吉富昭仁出版社:太田出版発行日:

幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい

黒谷知也さんの「幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい」。各話は数ページのものから20Pぐらいのものまで、いずれも現代の日常風景を描いた全12話

漫画を読みながら、なぜか感じる文学感。読書感想文を通して交流する国語教師と女生徒を描いた「谷後先生(やごせんせい)」が良い。黒谷知也さんの別単行本「書店員 波山個間子」の前身も掲載されています。

黒谷知也「幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい」
[黒谷知也 著 小学館「幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい」より引用]
幸福はアイスクリームみたいに溶けやすい (IKKI COMIX)著者:黒谷知也出版社:小学館発行日:2014-10-30

うと そうそう

森泉岳土さんの「うと そうそう」。水と墨・楊枝と割り箸を使った独特の画法で漫画を描く森泉岳土さんですが、本作では全15話を8Bの鉛筆を使って描かれています

鉛筆の柔らかい線と、線と線の間にあらわれる空間が、詩的なストーリーを紡ぎ出し、読み手をその世界に誘う。不思議な没入感のある作品です。

うと そうそう著者:森泉 岳土出版社:光文社発行日:2016-12-20

私と私

佐原ミズさんの「私と私」。短編・掌編と前後編の表題作「私と私」を収録した短編集

同性同名の田中美和。片や容姿に恵まれないが普通の家庭、片や見目麗しいが家庭環境に問題あり。そんな二人を描く「私と私」。前半は割りと普通かな…と思ったのですが、後半で描かれる彼女たちの心の叫び、胸に残りました。

私と私著者:佐原ミズ出版社:ノース・スターズ・ピクチャーズ発行日:2018-01-20

ケーキを買いに

河内遙さんの「ケーキを買いに」。河内遙作品の中では初期に刊行された短編集。ということで、最近ではなかなか見られないどぎつい下ネタがw。

知らずに読むとショックを受けるかもしれませんが、知って読むとおもしろい(笑)。「関根くんの恋」の関根くんも登場

河内遙「ケーキを買いに」
[河内遙 著 太田出版「ケーキを買いに」より引用]
ケーキを買いに著者:河内 遙出版社:太田出版発行日:

ディア・ダイアリー – 多田由美 短編集 –

多田由美さんの「ディア・ダイアリー – 多田由美 短編集 -」。カラー作品含む全7編の短編を収録。

アメリカンな空気の中で美麗に描かれるキャラクターたち。訥々と描かれるその心情を読み解き、その後にまたイラストを眺める楽しさ。洗練された美しさを持つ漫画です。

ディア・ダイアリー – 多田由美 短編集 –著者:多田 由美出版社:ワニブックス発行日:2016-08-10

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