漫画『カオスゲーム』感想―お前は神を見たか?迫真のオカルト・サスペンス

裏社会に足を踏み入れ、理不尽な暴力に巻き込まれた女性記者。しかしそこで「不可解な出来事」が起こり…?

山嵜大輝(やまざきだいき)さんの漫画『カオスゲーム』。謎多き事件、その真実を求める主人公描く、オカルティック・サスペンスです。

カオスゲーム(1) (アフタヌーンコミックス)

連載は講談社の漫画雑誌「アフタヌーン」。2022年12月現在、単行本1巻が刊行中。

『カオスゲーム』感想・レビュー

あらすじ

週刊誌の若手女性記者・鈴木蘭(すずきらん)。政治家と暴力団の癒着を追いスクープをものにするが、それを嗅ぎつけた暴力団により倉庫に拉致、暴行を受けそうになる。

そこに突如、顔に異様な傷のある「白目の男」が乱入。「なぜか」不運が連鎖し、襲いかかったヤクザたちが死んでゆく。「俺はお前の災いだ」

その隙に乗じて脱出を図る蘭だったが、男に追いつかれ拳銃を突きつけられる。しかし銃は「なぜか」不発、命を拾う。

蘭に何かを感じ不気味に笑う男。「お前、神を見たことがあるだろう」と謎の言葉を残し、去っていく。その眼には「奇妙な幾何学模様」が…

オカルト風味あふれるサスペンス・ドラマ

拉致監禁、そして不可思議な「殺戮」から辛くも生き延び、現場を立ち去った「白目の男」を独自に追うことを決意する蘭。

カオスゲーム(1) (アフタヌーンコミックス)

実は彼女の腹部には、生まれながらに「3つの円が重なった痣」が。また第一話冒頭では、「母親の胎内にいた頃、私は神様を見た―」という彼女の「不思議な記憶」の描写も。

果たして蘭の「痣」と「記憶」は、「白目の男」の眼に浮かぶ幾何学模様と、何らかの関係があるのか?シリアス&オカルト風味のサスペンス・ドラマが展開されていきます。

謎の幾何学模様が意味するものは?

そんな蘭のもとに現れたのが、「偶然による殺人事件」の謎を嗅ぎつけた、オカルト系雑誌のライター・東(あずま)

「痣」と「白目の男」の話を聞いて彼が連想したのは、先日起こった「3人家族が同日に別々の事故で死んだ」事件と、その現場で発見された「幾何学模様」。

一連の出来事には何か関連が…?

そしてその出会い以降、協力関係を結んだ蘭と東の前に、次から次へとバイオレンスでオカルティックな出来事が襲いかかる!

彼女たちに「悪意」を向ける怪しげな人物たちも現れ、さて二人は生きて真相にたどり着くことが出来るのか?

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巧みな画力で物語に引き込まれる

…といったストーリーの『カオスゲーム』。軽い笑いを混じえながらも基本、オカルト&伝奇風味のダーク・サスペンスが最高!に良い雰囲気

作者・山嵜大輝さんは、「アフタヌーン四季賞2020冬 四季大賞」を受賞したホラー読み切り『岸辺の夢』で、一躍話題になった漫画家さん。

岸辺の夢 - 山嵜大輝 / 【コミックDAYS読み切り】岸辺の夢 | コミックDAYS
【アフタヌーン四季賞2020冬 四季大賞】若き画家の二宮は、実在しない同じ女性の夢を毎晩見ていた。その女性を絵に描き、好評を得ていたが、ある日、阿久沢と名乗る男に「見せたいものがある」と自宅に招待される。そこには「同じ女性」をモデルにした様々な美術品が並んでおり──。

その作者の初連載・初単行本である『カオスゲーム』、洗練された画力とダークな空気感、そしてテンポの良い物語運びで、謎が謎を呼ぶ展開に引きずり込まれていきます。

また主人公・蘭のキャラクターが、非常に魅力的。シャキシャキした真っ直ぐな性格、細身の体にみなぎるパワー、そして本人も知らない「謎」を抱えた彼女。

ちょっと口が悪いのですが(笑)、少年漫画の主人公のような輝きを持つ彼女。その一挙手一投足が面白すぎる!1巻終盤では蘭の「力」に関わる不可思議な出来事も起こり、続きが気になるところ。

さてオカルトの渦に巻き込まれた二人は、生きて真実を知ることができるのか…?

『カオスゲーム』まとめ

以上、山嵜大輝さんの漫画『カオスゲーム』の感想・レビューでした。

オカルト風味あふれるストーリー、コミカルで魅力的なキャラクター、そして徐々に姿を現していく「謎」が、巧みな画力によって紡がれていく物語。タイトルにもある「ゲーム」が今後どのような様相を見せていくのか、恐ろしくも楽しみです。

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