「電子書籍」はスマホアプリや専用端末だけではなく、パソコン(Windows・Mac)でも「2種類の方法」で電子書籍の読書ができます。
パソコンで電子書籍は読みにくいのでは?と思われるかもしれませんが、特性を理解して読みやすい電子書籍ストアを利用すれば、快適に読書ができます。
以下、「パソコンで電子書籍マンガを読む方法」をご紹介。併せて「パソコンで利用しやすい電子書籍ストア選びのポイント」もまとめています。
※記事作成にあたり、動作確認は「Windows10+Chromeブラウザ+スクロールホイール付きマウス環境」で行っています。またインターネット回線は「固定の光回線」を利用しています。
※各ストアの特徴等につきましては記事作成時のものであること、サービス提供元にて随時更新される可能性のあることをご留意ください。
パソコンで電子書籍を読む2種類の方法
パソコンで電子書籍を読む方法は、主に下記の2種類があります。どちらの方法を採用しているかは、電子書籍ストアによって異なります。
- ブラウザビューア
- パソコン用リーダーアプリ
両方とも使えるストア、片方しか使えないストア、一部書籍のみ両方使えるストアなど、対応状況は様々です。
ブラウザビューア
電子書籍ストアが「ブラウザビューア(※)」を実装していれば、Webブラウザ(ChromeやFirefoxなど)で電子書籍が読めます。
※「ブラウザビューアー」「ブラウザビューワー」などの表記もあり。
ブラウザで電子書籍ストアにアクセスし、書籍ページや本棚に移動。「本を読む」などのアクションを取ることで、特別なアプリを必要とせずに電子書籍読書ができます。
【Kindleで商品ページからマンガを開く場合】
【ブックライブ(BookLive!)の本棚から読む場合】
ブラウザビューアの場合は、ページをめくるたびに電子書籍データの一部を読み込む「ストリーミング形式」で、書籍データ全体をダウンロードしなくても良いのがメリット。
反面、都度の読み込みが必要なので、オンライン状況での利用が前提。固定回線やWi-Fiなど、通信が安定した環境での利用がメインとなるでしょう。
パソコン用リーダーアプリ
パソコン用リーダーアプリの場合は、スマホアプリ等と同様、電子書籍のデータを端末にダウンロードしてから読書をします(ダウンロードしながら読書ができるストアもあり)。
利用には、各電書ストアで配布されているデスクトップアプリのインストールが必要です。
【参考:KindleのWindows用アプリ】
【参考:ブックライブのWindows用アプリ】
この形式では事前準備として「アプリのインストール」が必要ですが、予め電子書籍をダウンロードしておけるので、ネットの無い環境でも読書ができるのが強み。
なお電子書籍ストアによっては、パソコン用の専用アプリが用意されていない場合もあります。
ストア選びのポイント
パソコンで電子書籍が読めるストアについては、下記の3点をチェックすると良いでしょう。
- ブラウザビューアで電子書籍が読めるか
- 専用アプリの有無とOS対応状況
- マウスホイールでページ送りできるか
ブラウザビューアで電子書籍が読めるか
パソコンで電子書籍を読む場合は、固定回線など「通信環境の安定している環境での利用」が多いと思います。その場合はインストール不要で、アプリよりも手軽に読書ができるブラウザビューアの利用がオススメ。
ですが一部ストアではブラウザビューア機能を実装していなかったり、または「特定ジャンルの電子書籍」がブラウザビューアに対応していないことがあります。
【ブックライブ(BookLive!)】の対応端末表記例
【DMMブックス】の対応端末表記例
上記のように一部ストアでは、電子書籍の詳細ページにて対応端末を表記しています。読みたい電子書籍がブラウザビューアで読書できるか、事前に確認しておくと良いでしょう。
専用アプリの有無とOS対応状況
一方「ノートPC+モバイルルーター」のような環境では、できるだけ通信容量を減らしたいところ。その場合は各ストアで用意されている、専用デスクトップアプリの利用が便利です。
安定した回線のある環境で書籍データをダウンロードしておき、出先では読むだけ、という使い方をすると、通信量を節約できます。
【DMMブックス】のアプリダウンロード画面
しかしストアによっては専用アプリが用意されていなかったり、または使用環境が限定されている場合があります(Macでは使えない、など)。利用したい電子書籍ストアが自分の環境に合ったデスクトップアプリを提供しているか、確認しておきましょう。
マウスホイールでページ送りできるか
最後、パソコンで電子書籍を読む時に大事なのが「読みやすさ」。
特に「ページ送りのマウスホイール対応」は重要視したいポイント。マウスホイールのクルクルでページがめくれると、読書がめちゃくちゃ捗ります。
↓マウスのスクロールホイール
ブラウザビューアでマウスホイールが使えないストアもあるので、試し読みをしておくと良いでしょう。読みやすいストアを使うことで、ストレスの少ない読書ができます。
パソコンでおすすめの電子書籍ストア
上記のポイントを踏まえて以下、パソコンで漫画が読みやすいオススメの電子書籍ストアです。
ブックライブ(BookLive!)
- ブラウザでの読書:○
- アプリでの読書:○(Windowsのみ)
- マウスホイール対応:○
電子書籍サイト「ブックライブ(BookLive!)」。ブラウザビューア・アプリ両方の読書に対応しています(アプリはWindows版のみ)。
ブックライブのブラウザビューアは、読み込み速度・ページめくりの反応が非常に良好。拡大・縮小やマウスホイールによるページ送りにも対応し、スムーズに漫画が読めます。
Windowsアプリでの読書も動作感がサクサク。自動ページめくり機能や、他の端末のアプリと本棚情報などを同期できるのも便利です。
ブックライブはサイトの使い勝手がとても良い電子書籍ストア。読みやすさとクーポンのお得さから、漫画はだいたいココで読んでます。常設の「無料作品コーナー」で試し読みしてみてください。
ebookjapan(イーブックジャパン)
- ブラウザでの読書:○
- アプリでの読書:○(Windowsのみ)
- マウスホイール対応:○
電子書籍ストアebookjapan。ブラウザビューア、パソコンのアプリで読書ができます(アプリはMac OS非対応)。
ブラウザでの閲覧はマウスホイール対応で、動作も軽快。また他のストアよりも比較的画質が高いのも、ebookjapanならでは。独特なのが「3段送りモード」。1ページを上段・中段・下段と3段階で表示する、という表示形式を搭載しています。
Windowsアプリでの読書も、ページ送りがサクサクでスムーズ。ページの拡大は拡大鏡で行う仕組み。虫眼鏡ボタンをオンにすると、マウスが重なった部分のみが拡大されます。これは他ストアのアプリにはない面白い操作感。本棚に本が埋まっていく感覚がある「背表紙表示」も特徴的です。
なおebookjapanはPayPay連動のキャッシュバックキャンペーンが頻繁にあり、タイミング良く利用するとお得に電子書籍が読めます。
DMMブックス
- ブラウザでの読書:○
- アプリでの読書:○(Win・Mac両対応)
- マウスホイール対応:○
数多くのWEBサービスを展開しているDMMの電子書籍部門【DMMブックス】。ブラウザビューアおよびアプリで電子書籍マンガが読めます。
ブラウザ・アプリとも、マウスホイールによるページ送りに対応。また設定を変更することにより「縦方向へのページ送り」や、「見開き表示のオン/オフ」(1P表示か2P表示か)などを選択することが可能です。
またアプリには画面表示を「90度ずつ回転」できるというユニークな機能が。向きを変えてイラストを確認したい時などに重宝します。ブラウザビューア・アプリとも、かゆい所に手が届く操作感があります。

なお「DMM」の最大のメリットは、成人向け作品が充実していること(DMMの成人向けコンテンツは「FANZA」ですが、同一アカウントで相互利用ができます)。成人向け漫画のセールも頻繁に行われていてお得です。
Amazon(Kindle)
- ブラウザでの読書:△(固定レイアウト型の電子書籍のみ)
- アプリでの読書:○(Win・Mac両対応)
- マウスホイール対応:○
人気電子書籍ストア、AmazonのKindle。ブラウザビューアとアプリでの読書に対応しています。マンガの読み心地はスムーズで、マウスホイールでのページ送りにも対応しています。
なおKindleでのブラウザ読書は、基本的に固定レイアウトの電子書籍が対象。テキスト形式の書籍は対応していないので、注意が必要です。
PC用アプリでのマンガ読書も比較的読みやすいのですが、書籍のダウンロードに若干時間がかかるかな…という印象。アプリよりはブラウザでの読書がオススメ。
その他の電子書籍ストア
参考として、その他の電子書籍ストアの情報です。
Renta!(レンタ)
購入以外にも、低価格で電子書籍をレンタル読みできるストア。ブラウザでの読書はマウスホイール対応でスムーズ。パソコン用アプリは用意されていません。- honto
ブラウザでの読書は可能ですが、書籍によっては対応していないものがあります(アプリのみで閲覧可能)。パソコン用アプリもあり、まずまずの使い心地。アプリはマウスホイールが拡大縮小に割り当てられています。 まんが王国
コミック専門の電子書籍ストア。PCアプリはありませんが、ブラウザでの読書はサクサクで快適。なにより無料漫画が大量に揃っているのが嬉しいストア。会員登録(無料)をしておくと読める漫画が増えます。- 楽天Kobo
楽天の電子書籍サービス「Kobo」。Windows・Macで使えるアプリは提供されていますが、逆にブラウザでの読書ができないという珍しいサービス。楽天ポイントを消費したい時に使うと良いでしょう。
まとめ
以上、「パソコンで電子書籍マンガを読む方法+電子書籍ストア比較・おすすめ」でした。
パソコンの大画面で漫画を読むと、雑誌や単行本に近い見開きの迫力を感じることができます。またブラウザビューアでの漫画読書は、かなり快適。ダウンロード完了を待たずに、購入後すぐに漫画が読めるのも便利です。
なお記事中でいくつかの電子書籍ストアをご紹介しましたが、ブラウザビューアによる試し読みは会員登録無しでも可能です。気になったストアの使用感をサクッと試してみてください。