ホラー・オカルト漫画。おもしろくてマジ怖な本気のおすすめ15選

ホラー・オカルト漫画って怖いもの見たさでついつい読んでしまいます。本記事では怖くて面白い、おすすめの漫画をご紹介。

おもに心霊や妖怪・魔といったものを主題としている漫画が多めです。切った貼った系の漫画ではないので、安心して(?)怖がってください。

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怖くて面白い漫画リスト

「百鬼夜行抄」今市子

漫画データ
タイトル:百鬼夜行抄(17) (Nemuki+コミックス)著者:今市子出版社:朝日新聞出版発行日:2008-10-07

「Nemuki+(ネムキプラス)」にて20年以上連載が続いているホラー漫画の雄「百鬼夜行抄」です。小説家であり強大な霊感を持っていた祖父・蝸牛(かぎゅう)の血を引く孫・飯島律とその従姉妹である司・晶、そして蝸牛との契約により律を守る式神・青嵐(あおあらし)をメインに、飯島家が関わる数々の魔が描かれます。

といっても積極的に退魔をする陰陽師ものではなく、魔に関わってしまう日常、といった感じ。が!油断してると時々心底怖い話がぶっこまれてくるから侮れない。箱庭に住まう人食い鬼に関わる「人喰いの庭(文庫版1巻)」とか最強に怖い。

でも「百鬼夜行抄」の魅力は各話のストーリーもさながら、やはり飯島一族(式神含む)のキャラクターにあります。律の父親の体に住まい飄々と人間界で暮らす青嵐、律の式神である少しマヌケな妖怪・尾白と尾黒、律とは不思議な縁でつながっている美しい年上の従姉妹・司、同じく従姉妹で霊感の強い晶などなど。飯島家が出会う愉快で恐ろしい出来事をゆるりと楽しむのが「百鬼夜行抄」の醍醐味です。

「魔法使いの娘」那州雪絵

漫画データ
タイトル:魔法使いの娘(1) (ウィングス・コミックス)著者:那州 雪絵出版社:新書館発行日:2003-09-25

「魔法使い」は陰陽師の比喩。最強の陰陽師・鈴の木無山を義父にもつ高校生・初音(のち高校は卒業)。無山の弟子・兵吾と無山の式神・小八汰とともに霊や妖怪の関連した怪奇現象に巻き込まれる彼女。やがてその出生にまつわる秘密が徐々に明らかになり-というのが「魔法使いの娘」。全8巻完結です。

「魔法使いの娘ニ非ズ」那州雪絵

漫画データ
タイトル:魔法使いの娘ニ非ズ(1) (ウィングス・コミックス)著者:那州雪絵出版社:新書館発行日:2011-02-25

そして少し成長した初音自身が陰陽師となり、兵吾をパートナーとして活躍する物語が続編「魔法使いの娘ニ非ズ」。全7巻完結済みです。

「魔法使いの娘」「魔法使いの娘ニ非ズ」両作とも基本1~2話完結。この作品、本当に安心して読めるんですよね。なじみやすいライトな絵柄、長期連載ということでしっかり立ったキャラクターたち。話もユーモラスだったり後味悪いデッドエンドだったりバラエティ豊か。そして安定したクオリティでどの話を読んでも満足。お笑いはお笑いで、そして恐ろしい話はしっかり怖く。安定したクオリティで楽しめるオカルト漫画です。

掲載誌はややマイナーな「Wings(ウィングス)」という雑誌(現在は連載終了)。知らない方も多いとは思いますが、多くの人に読んで欲しい漫画です。怖い話が苦手でも楽しく読めますよ。ストーリーとしては「魔法使いの娘」で一応の完結を見たこともあり「~ニ非ズ」での進行はゆるやか。そして初音と兵吾、最終7巻で迎えた二人の物語。ストーリーものとしても秀逸な漫画です。オススメ。

「猫で語る怪異」TONO

漫画データ
タイトル:猫で語る怪異(1) (HONKOWAコミックス)著者:TONO出版社:朝日新聞出版発行日:2017-02-07

実話をもとにした恐怖体験のエッセイコミック。「猫の怖い話」じゃなくって、「登場人物の姿が猫」であるのが「猫で語る怪異」の特徴。作者のTONOさんが、キャラクターを猫に置き換えたら怖い人も読みやすいかな?と考えて「猫で語る怪異」になったそうです。

というわけで作中に登場するTONOさん自身以外は、基本的に猫の姿。大変マイルドなホラー漫画…かと思いきや、話がめちゃくちゃ怖い!オーソドックスな怪談話が中心なのですが、どの話もひねりが効いていて実に読み応えあり。これはホラー漫画好きも納得の怖さなのでは。

「さんかく窓の外側は夜」ヤマシタトモコ

漫画データ
タイトル:さんかく窓の外側は夜 4 (クロフネコミックス)著者:ヤマシタトモコ出版社:リブレ発行日:2016-12-10

ヤマシタトモコ氏の「さんかく窓の外側は夜」。書店員の三角(みかど)と除霊師・冷川(ひやかわ)の「視える」コンビ。ちょっとイヤンな空気を漂わせつつもしだいに深み(除霊的な)にはまっていく、というオカルト恐怖漫画。

BL要素も少しありますが、直接的なそれというよりはコミカルなやり取りのベースになっている感じ。ノンケも安心。

そしてその空気になごんでいるとショッキングなシーンで多大なダメージを受けること必至。心霊描写が実に怖い、けど面白い!続きが気になる恐怖漫画の一つです。

クロフネコミックスより発売、ヤマシタトモコ氏描くホラー漫画、「さんかく窓の外側は夜」感想です。 ヤマシタ氏は「BUTTER!!...

「顔をみるな」高港基資

漫画データ
タイトル:顔を見るな (ヤングキングコミックス)著者:高港基資出版社:少年画報社発行日:1998-09-01

作者の高港基資氏は現在9巻まで出ている「恐之本」というホラー漫画の作者さん。こちら「顔を見るな」はその高浜氏の1巻完結の恐怖短編漫画。

表題作である「顔を見るな」ほか、全9編からなる漫画は、都市伝説風の恐怖話や心霊・怪奇現象を主題とした作品が中心。

中古車の安さには理由があった!(「安い車」)、霊感少女の身に起きた謎の怪現象とは(「天井のおばあさん」)。などなど、これぞ「怖い話」。むかしなつかしい「あなたの知らない世界」のような恐怖が味わえます。

「妖怪ハンター」諸星大二郎

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タイトル:妖怪ハンター 1 地の巻 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)著者:諸星大二郎出版社:集英社発行日:2005-11-18

諸星大二郎先生の代表作の一つ、「妖怪ハンター」シリーズ。「妖怪ハンター」なんていうと少年漫画っぽいですが(※もともとは少年ジャンプ連載)、シリーズで描かれる物語は実に重厚にしておどろおどろしい。「妖怪ハンター」と呼ばれる(揶揄もこめて)異端の考古学者・稗田礼二郎が日本古来の「魔」に関わる、というモダン・ホラー。なお稗田は主人公でありながら問題を積極的に解決するのではなく、語り部・傍観者的な立場であるというのがこのシリーズの大きな特徴。

過去にはヤングジャンプから大判コミックスが出ていたのですが絶版。現在は集英社文庫版「天の巻」「地の巻」「水の巻」の三冊をおさえれば基本はOK。阿部寛主演「奇談」の原作で「ぱらいそさいくだ!」でも有名な「生命の木」は必見。「妖怪ハンター」シリーズの醍醐味が集約されている一作。その他、再現した祭りで災いが起きる「闇の客人(やみのまろうど)」、人の願いを叶える謎の穴「蟻地獄」、神隠しにあった少女の謎「天神さま」などがおすすめ。どれも怖いです。

シリーズでは稗田礼二郎の他に、「稗田の教え子」として登場する潮(うしお)と渚が主人公の話や、「天孫降臨」シリーズで登場した薫と末加が活躍する話もあり。「妖怪ハンター」シリーズも2000年以降、長編「魔障ヶ岳」や稗田の教え子たちが活躍する「夢見村にて」など、ゆるゆると新作が発表されています。諸星先生には生ある限り「妖怪ハンター」シリーズの新作を描いていただきたい。

「伊藤潤二自選傑作集」伊藤潤二

漫画データ
タイトル:伊藤潤二自選傑作集 (朝日コミックス)著者:伊藤潤二出版社:朝日新聞出版発行日:2015-10-07

ホラー漫画界の大御所・伊藤潤二氏の作品からいいとこどりをした自薦作品集。伊藤氏自身の解説の付いた9編と、書き下ろしの1編を収録しています。

本書で名作「首吊り気球」を久しぶりに再読しましたが、これぞ伊藤潤二!な独特な世界観で満足。怖い漫画って、怖がらそうとしてすべっちゃう時があると思うのですが、伊藤氏はそれをホラー漫画の領域に絶妙なバランスで留まらせますね(意図的にギャグにしている部分もあるようですが)。

本書収録の一編「長い夢」は必見。一晩に長時間の夢を見る入院患者。夜を重ねるうちに次第に変貌していく男をやがて…。伊藤氏の解説を読みましたが、クリエイターの「一つの閃きから物語を作り上げる力」をひしひしと感じました。あの「富江」からもシリーズの一作「画家」を収録しています。

「ゴールデンゴールド」

漫画データ
タイトル:ゴールデンゴールド(1) (モーニングコミックス)著者:堀尾省太出版社:講談社発行日:2016-06-23

「刻々」の堀尾翔太氏最新作。現在まだ1巻のみの発売ということで未知数な部分もありますが、最近読んでおもしろかったのでご紹介。

海辺を歩く一人の侍。足元には異様な表情の死体群。しかし侍の目当ては見つからない…。時は流れて現代。離島で暮らす中学生・早坂琉花はある日海岸で奇妙な置物を拾う。置物を磨いて祠に祀ると「フクノカミ」が出現。それは琉花の暮らす祖母宅に居座り、やがて幸運をもたらすように。しかし怪しげなそれは、次第に島の生活に変化をもたらし…。

といったストーリー。「フクノカミ」は島民には「おっさん」の姿に見え、琉花を始めとした島外部から来た人間には異形に見える。幸福をもたらす物言わぬ神が人々にもたらすのは希望か破滅か。1巻ラストにはゾクリと来ました。続刊の発売が楽しみな漫画。モーニング公式から一話の試し読みができます。

ゴールデンゴールド / 堀尾省太 – モーニング公式サイト – モアイ

「もののけ草紙」高橋葉介

漫画データ
タイトル:もののけ草紙 (壱) (ぶんか社コミックス)著者:高橋葉介出版社:ぶんか社発行日:

「夢幻紳士」「学校怪談」など多くのホラー漫画を世に送り出し続ける高橋葉介氏の「もののけ草紙」全4巻。本書は「夢幻紳士」に登場したキャラクター「手の目」が主人公のスピンオフ作品です。

少女時代の手の目が活躍する前半から、物語はやがて成長した彼女と押しかけ弟子「小兎(シャオツー)」のふたり旅に。怪奇幻想的な趣です。

高橋氏の描く「恐怖絵本」的な世界を楽しめる漫画。和テイストなモダン・ホラー好きな方にオススメ。

「涅槃姫みどろ」大西祥平・中里宣

漫画データ
タイトル:涅槃姫みどろ 1 (少年チャンピオン・コミックス)著者:大西 祥平出版社:秋田書店発行日:2006-06-08

絶版漫画で恐縮ですが、少年チャンピオンで連載されていたホラー漫画「涅槃姫みどろ」。赤い左目を持ち決めゼリフ「あなた、厄い(やくい)わね…」を言い放つミステリアスな少女(?)・みどろが主人公のブラック・オムニバス。

形式としては「アウターゾーン」や「笑ゥせぇるすまん」が近いでしょうか。全体的には救いのない系の話が多いのですが、ちょっとユーモラスなみどろさんにクスリと来ます。

残念ながら絶賛絶版中ですので、読みたい方はAmazonもしくは秋田書店に電子化の要望を送ってみては。面白い漫画なのでこのまま埋もれさすには惜しい。

「おとろし」カラスヤサトシ

漫画データ
タイトル:おとろし (チャンピオンREDコミックス)著者:カラスヤサトシ出版社:秋田書店発行日:2015-07-17

昔話風な怖い話から現代の恐怖話まで、各話6Pの短編を計24編収録。「この世 / あの世」「善 / 悪」「夢 / うつつ」といった表裏一体の世界を描いたショート・ホラー漫画。

マムシを容易に捕らえるマムシ手を持つ老人の妄執「マムシデ」、廃村にある祖母の生家に異常な気持ちを抱く女性を描いた「想い」など、いずれも「心の闇」が垣間見えて怖いです。

この漫画を特に評価したいのは、24編全てで「恐怖」が追求されているところ。ちょっと笑えたり、泣けたりといった中途半端なお茶濁しはありません。「怖さ」を純粋に楽しみたい人にぜひ読んでいただきたい漫画。

「りんたとさじ」オガツカヅオ

漫画データ
タイトル:りんたとさじ著者:オガツカヅオ出版社:朝日新聞出版発行日:2014-03-31

「ネムキ」(現在はNemuki+(ネムキプラス))で掲載されていた漫画。心霊系の事件に関わる「リン太」と、リン太の彼女「さじ(佐藤順子)」の二人を中心に描かれる恐怖話。

リン太とさじの参加する学園祭。車いすの少女とその両親が二人の前に。両親は「娘と一緒に映画を見て欲しい」とさじにお願いするが―、という「傘の人」、一番怖かった。

絵柄もホラーの雰囲気を良く醸しだいていて、手軽に読める1巻完結の恐怖漫画としてオススメです。「黒い虫」が出て来る話があるので苦手な人はご注意を。私はダメです。

「鬼談百景」漆原ミチ

漫画データ
タイトル:鬼談百景 (単行本コミックス)著者:漆原 ミチ出版社:KADOKAWA / 角川書店発行日:2015-09-30

小野不由美氏の同名原作「鬼談百景」の99編から、13編を厳選してコミック化。「13」という数はやっぱり狙ってるんでしょうね。

漫画化にあたっては「よるくも」の漆原ミチ氏が作画を担当。小野氏の原作小説が、漆原氏のなめらかな線で昏く、ねっとりと描かれます。

百物語の雰囲気を活かした正当なホラー漫画。小説「鬼談百景」もあわせて読むとより恐怖感が味わえます。

「鬼を飼う」吉川景都

漫画データ
タイトル:鬼を飼う(1) (ヤングキングコミックス)著者:吉川景都出版社:少年画報社発行日:2016-02-29

舞台は昭和7年の東京。学生である鷹名と司は金髪の少女アリス、そして怪しげなもののけを扱う奇獣商・四王天に出会う。四王天が彼らに見せたものは、カゴに入った「鬼」だった…。

という、YOUNG KING アワーズで連載中の漫画「鬼を飼う」。いや、これはまったく怖くない漫画(今のところ)なのですが、妖怪や魔を描く漫画を紹介してきたのでその流れで。一巻のラスト近辺では四王天に敵対?する特高警察の一部隊なども登場して活劇の様相を呈しつつも、自らの心の暗部に気づいた鷹名と四王天・アリスの謎がこれから描かれるであろう昏き世界を予感させて、続きが気になります。早く二巻、出ないかな。

まとめ

以上、怖いけど!おっかなびっくりページをめくる手がとまらなくなる、おすすめの怖い漫画(妖怪や心霊中心)のご紹介でした。上記の漫画は比較的ショッキングな描写に頼らない漫画ですので、より幅広い世代に楽しんでいただけるのではないでしょうか。

恐怖系の漫画っておっかなびっくり読みつつも、ついついその面白さにはまってしまいますよね。お部屋の明かりを落としてお楽しみください。

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