全2巻完結のおすすめ漫画まとめ

手頃な巻数で読み応えあり!全2巻・上下巻で完結する、おもしろい漫画のご紹介です。随時更新予定。

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百万畳ラビリンス

百万畳ラビリンス(上) (ヤングキングコミックス)たかみち:少年画報社

謎の木造迷路に迷い込んだ、ゲーム会社バイトの女性ふたり。そこは得体の知れない、ゲームそのものような迷路の世界。果たして二人は脱出できるのか?そして謎の世界の正体は?

というゲーム感満載の「百万畳ラビリンス」。もしゲーム空間に、実際にまぎれこんでしまったら…。ゲーム好きならたまらない、そんな空想を漫画化したような作品です。

たかみち「百万畳ラビリンス」
[たかみち 著 少年画報社「百万畳ラビリンス」上巻より引用]

ゲーム風、といっても主人公たちは生身の人間。行動を一歩間違えれば生死も危うくなる展開に、予想外のドキドキが。

注目は、作中で描かれる迷路空間。かつてゲームで見た異空間を、実在するかのようにコミカライズする作者・たかみちさんの表現力が光ります。

そして後半は意外な展開を見せる物語。2016年のマンガ大賞ノミネート作品です。

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麻衣の虫ぐらし

麻衣の虫ぐらし(1) (バンブーコミックス)雨がっぱ少女群:竹書房

雨がっぱ少女群さんの「麻衣の虫ぐらし」。特技はあるが訳あって絶賛無職中の美女・麻衣と、祖父の農業を受け継ごうとする少女・菜々を中心に、キャッキャウフフでコミカルなアグリカルチャー・ライフが描かれる。

雨がっぱ少女群「麻衣の虫ぐらし」1巻
[雨がっぱ少女群 著 竹書房「麻衣の虫ぐらし」1巻より引用]

…と思いきや、1巻後半の菜々の祖父の死からのシリアス展開からのガチ百合展開へ。

  • ガチ過ぎる虫知識
  • ガチ過ぎる農業
  • ガチ過ぎる美女たちによる百合展開

とまるで噛み合わない内容を、奇跡的に取りまとめて全2巻完結としたユニークな作品。虫、美女、農業・自然と、どの方面から見てもおもしろく、興味深い内容。

ホラー漫画も描く雨がっぱ少女群さん、その作風の片鱗を伺わせる狂気が、ところどころから滲み出ているのが隠し味。

なお「麻衣の虫ぐらし」は全2巻に加え、サブキャラである来夏と美津羽にスポットを当てた「麻衣の虫ぐらし 来夏と美津羽の特別編」全3話も、電子版のみで配信中。本編とは異なる風味でこちらもオススメ。

キヌ六

キヌ六(1) (アフタヌーンコミックス)野村亮馬:講談社

野村亮馬さんのSF漫画「キヌ六」。タイトルは主人公の二人「キヌ(絹)」と「お六」から。

イギリスが支配する架空の日本。英軍に追われる「地球で作られた火星人」キヌと、巻き込まれたサイボーグ少女・六。火星への脱出を目指し、東京から名古屋までの逃避行を繰り広げる様が、ノンストップで描かれます。

野村亮馬「キヌ六」1巻
[野村亮馬 著 講談社「キヌ六」1巻より引用]

英・露の諜報員たちを超人的な能力で蹴散らすキヌのアクションと、独特のSF世界観が圧倒的。反目しながらも(っていうかキヌの性格が特殊すぎるんだけど)次第に信頼関係を築いていく、キヌ六コンビの関係もおもしろい。

当初から全12話完結の予定ゆえテンポよく進み、いい感じにコンパクトにまとまっている全2巻。野村亮馬さんの漫画はKindle限定ですが「第三惑星用心棒」もオススメ。

NKJK

NKJK : 1 (アクションコミックス)吉沢緑時:双葉社

病に倒れた幼馴染み。彼女を回復させるために必要なのは、「笑い」。

「お笑い」にうとい女子校の優等生が、友人たちや長期入院中の少女「師匠」と協力し、友人を救うために密かなミッションを開始する、という吉沢緑時さんの「NKJK」。

吉沢緑時「NKJK」
[吉沢緑時著 双葉社「NKJK」1巻より引用]

不慣れなお笑いの世界に挑戦する、マジメな高校生。そのネタは、ダチョウ倶楽部風だったり、懐かしのCM芸だったり。その馬鹿さ加減に爆笑。

ですがその裏に常に漂うのは、悲壮感。そして、ただただ友のために行動する彼女たちの姿に、あれ、なぜか目から汗が…。

笑って泣けて、そして笑顔のこぼれる、良作コメディです。

子供はわかってあげない

子供はわかってあげない(上) (モーニングコミックス)田島列島:講談社

書道部の門司くんと水泳部の朔田さん。一見つながりのない二人は、ふとしたきっかけで一緒に朔田さんの実父を探すことに。門司くんの姉(元・兄)も巻き込んだその道中で、意外な真実が―?

という、ひと夏のボーイ・ミーツ・ガールを描く上下巻「子供はわかってあげない」。

田島列島「子供はわかってあげない」
[田島列島 著 講談社「子供はわかってあげない」上巻より引用]

作者・田島列島さんのライトなタッチと、登場人物のボケとツッコミ。笑いを取り混ぜた軽妙なノリで、ぐいぐい引き込まれます。

それでいてしっかりと練り込まれたストーリーが読み応えのある一作。甘酸っぱーい、あの夏をあなたに。

さんさん録

さんさん録 : 1 (アクションコミックス)こうの史代:双葉社

不慮の事故で妻に先立たれた参平は、息子家族と同居することに。なれない生活の手助けとなったのは、彼女が残してくれた生活の記録だった。

やがて働きに出る息子の妻を手助けするために、主夫となることを宣言する参平。記録をたよりに主夫業に奮闘するが?

という家族の様子が、柔らかなタッチで描かれるほのぼのコメディ「さんさん録」。

こうの史代「さんさん録」1巻
[こうの史代 著 双葉社「さんさん録」1巻より引用]

基本的に1話完結で描かれるショート・ストーリー。クスッと笑える話が積み重なって独特の空気感を作り上げていく、こうの史代さんならではのセンスが素晴らしい。

しかし全編を通してほんわか家族の様子が描かれるのかと思いきや、ストーリーは意外な方向へ。年下キャリアウーマンと参平の、意外なラブロマンスが?予想外の展開にドキドキします。

さよならフットボール

新装版 さよならフットボール(1) (月刊少年マガジンコミックス)新川直司:講談社

中学サッカー部ただ一人の女子部員である恩田希。超絶テクニシャンでありながら、男子との身体差を理由に、監督から試合出場を認められていない彼女。

しかし因縁ある幼なじみ男子と対決するために、次の試合になんとしても出なければならない!その時、彼女が取った行動は…?

女子サッカー部員の躍動を描いた、新川直司さんの「さよならフットボール」。上下巻完結の良作スポーツ漫画です。

"新川直司「新装版
[新川直司 著 講談社「新装版 さよならフットボール」2巻より引用]

男子と女子の体格差があらわになってくる時期。不利な条件を抱えつつも、類まれなるサッカーセンスを持つ女子選手が、男子選手を翻弄していく様に釘付け。

恩田希は、高校女子サッカーを描く続編「さよなら私のクラマー」にも登場します。

報いは報い、罰は罰

報いは報い、罰は罰 上 (ビームコミックス)森泉 岳土:KADOKAWA / エンターブレイン

水と墨を使った独特の描画法で物語を作り上げる作者・森泉岳土さん。ゴシック・ホラー「報いは報い、罰は罰」上下巻では、その表現方法の新たな可能性を見せてくれます。

風変わりな一族に嫁ぎ行方不明となった妹を探すため、山奥の洋館を訪れた女性。彼女が体験する恐怖の惨劇が、他の漫画には無い「昏さ」を持って描かれます。

森泉岳土「報いは報い、罰は罰」
[森泉岳土 著 KADOKAWA「報いは報い、罰は罰」上巻より引用]

一人、また一人と惨殺されていく住人たち。美麗な屋敷の装飾をバックに描かれる、終わりの見えない夜。恐ろしさの中に美しさを内包しながら展開される、狂気の物語。怖い。

WHITE NOTE PAD

WHITE NOTE PAD(1) (FEEL COMICS swing)ヤマシタトモコ:祥伝社

ある日突然入れ替わった、17歳の女子高生と38歳の中年男性の、心。「17歳」は読モとして活躍し、「38歳」は生きる術を持たずにその日暮らし。

そして入れ替わりから一年後に「再会」した二人。女は男に「助け合おう」と提案するが…。

ヤマシタトモコ「WHITE NOTE PAD」
[ヤマシタトモコ 著 祥伝社「WHITE NOTE PAD」1巻より引用]

「入れ替わりもの」と言えば映画「君の名は。」が大ヒット。同年代のさわやかな入れ替わりが描かれましたが、もしも入れ替わりが年の差男女で起こったならば…。

そんな恐ろしさも含んだ入れ替わりを描いたのが、ヤマシタトモコさんの「WHITE NOTE PAD」。

若い女性の立場を使って、「強くてNEW GAME」な人生を送る元38歳。陰鬱な展開が…と思いきや、話は意外な方向へ。

わたしって何だろう、わたしを形作っているものって何だろう。

そんな哲学的な気持ちを思わず抱いてしまう、異色の入れ替わり漫画です。

恋する仏像

恋する仏像(1) (ITANコミックス)会田薫:講談社

会田薫さんの「恋する仏像」。

仏像を彫る「仏師」を目指す、幼馴染の高校生ふたり。

一人は寡黙に仏像製作に打ち込みその才能を開花させ、しかし一人は優秀でありながらもその才能を認められず、仏像の世界から離れていく。

そんな二人の心の通い合いを描いた青春ストーリー。

会田薫「恋する仏像」
[会田薫 著 講談社「恋する仏像」1巻より引用]

とにかく二人の主人公の描写が丁寧。そして仏師の世界というある種、荘厳な空気感が彼らの心情を際立たせていて素晴らしい。

ちょっと苦しくなるぐらいマジメで、胸を打つ心の通い合いが、全2巻できっちり描かれています。

メガロポリス・ノックダウン

メガロポリス・ノックダウン 1 (MFC)田澤 類:KADOKAWA / メディアファクトリー

18歳未満お断りのオンライン・クライム・アクションゲーム「メガロポリス・ノックダウンTOKYO(MKDT)」。

その魅力に取り憑かれた小学生・鋭美は、親の目を盗んでゲーム環境を構築することに成功。鋭美が未成年であることを知らない青年・守とパートナーとなり、MKDTの世界を楽しむが…。

田澤類「メガロポリス・ノックダウン」
[田澤類 著 KADOKAWA / メディアファクトリー「メガロポリス・ノックダウン」1巻より引用]

大人の世界に憧れて、つい無茶なことをしてしまう子ども。よくある話ですが、主人公・鋭美は無茶が過ぎて、一線を超えちゃった子(笑)。

そんな彼女が、大人にまじって殺伐としたオンラインゲームにはまっていく様子。ブラックな笑いがあります。子を持つ親にとっては、なかなか示唆深い内容も。

Boy Meets Girl ~マウンドの少女~

Boy Meets Girl ~マウンドの少女~ 1巻塀内夏子:電書バト

背は低いけど元気なショート・モリタケ少年と、サウスポーでサイドスローのエース・しおり。

リトルリーグに属する小学六年生の二人を、しおりを密かに想うモリタケ視点で描いた、塀内夏子さんの「Boy Meets Girl ~マウンドの少女~」。

塀内夏子「Boy Meets Girl ~マウンドの少女~」1巻
[塀内夏子 著 電書バト「Boy Meets Girl ~マウンドの少女~」1巻より引用]

恋を恋とも認識しない、微妙な年頃の少年少女。モリタケ少年としおりの、さわやかでちょっと甘酸っぱい交流。

とともに、少年たちと体格に差が付いてくる時期の、少女のスポーツに対する真摯な気持ちを描いたジュニア・スポーツ漫画の秀作。気持ちの良い読後感を残してくれます。

ヘレンesp

ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)木々津克久:秋田書店

自動車事故で、両親と視力・聴力・言語を失った少女・ヘレン。事故以降、不思議な力を身につけた彼女が、愛犬ヴィクターとともに遭遇する不思議な事件を基本1話完結のストーリーで描く、木々津克久さんの「ヘレンesp」。

木々津克久「ヘレンesp」1巻
[木々津克久 著 秋田書店「ヘレンesp」1巻より引用]

「ハートフル・ファンタジー」といった書籍紹介もありますが、そこは木々津克久さんの作品。そこそこの毒をはらんでおりますw。

そして本書を読んだあとに「アーサー・ピューティーは夜の魔女」を読むと、最高におもしろい。

ラーメン食いてぇ!

ラーメン食いてぇ!(上) (モーニングコミックス)林明輝:講談社

辺境の地で遭難し、今まさに息絶えようとする美食家。妻を亡くし、生きがいを失った老ラーメン店主。友人に裏切られ、生きる希望を失ったその孫の女子高生。

そんな三人の人生を結びつけるのは、一杯のラーメン。

林明輝「ラーメン食いてぇ!」
[林明輝 著 講談社「ラーメン食いてぇ!」上巻より引用]

ラーメン好きですか?私はどちらかと言えばうどん派なんですが、この「ラーメン食いてぇ!」を読んだあとは、速攻でラーメンが食べたくなりましたね、えぇ。

ラーメンに関する自分のワザを伝えるおじいちゃんと、それを必死にに受け継ごうとする孫の描写が秀逸。ラーメンって奥深いなぁ…。

なお「ラーメン食いてぇ!」の上巻には短編「傘がない!」、下巻には同じく短編「宇宙人かよ!」を収録。こちらも本編に負けず劣らず、味わい深くて面白いです。

水色の部屋

水色の部屋 (上)ゴトウ ユキコ:太田出版

母・サホと二人暮らしの高校生の正文。若く魅力的な母親に、複雑な気持ちを抱いている。その正文の幼馴染・京子は同級生・河野と付き合いだすが、河野はサホにも興味を抱き…。

母親が目の前で乱暴を受けているという、衝撃的なシーンから始まる「水色の部屋」。全編にただよう思春期の陰鬱さを、ゆるやかに、ねっとりと、絡みつくように描いた怪作。

あらためて読み返すと、しかし印象的なのは母の愛、だろうか。

アイ’ム ホーム

アイ’ム ホーム(上) (ビッグコミックス)石坂啓:小学館

不慮の事故で記憶を失ったサラリーマン。無意識に帰宅した場所は、別れた妻と娘が暮らす家だった。

今の家族の顔が「仮面」にしか見えない彼の手元には、謎の鍵束。本当に帰るべきホームはどこなのか。自分探しの旅が始まる。

石坂啓「アイ’ム ホーム」上巻
[石坂啓 著 小学館「アイ’ム ホーム」上巻より引用]

キムタク主演でドラマ化もされた漫画。一見、人の良いサラリーマン風な主人公だが、回を重ねるにつれて意外な側面が見えていく、という趣向がおもしろい。

オリジナルは20年近く前のマンガで、主人公のモーレツ社員ぶりは年代を感じさせますが、今読んでも色褪せない良作。

GREY

GREY (上) (ぶんか社コミック文庫)たがみよしひさ:ぶんか社

特権階級「市民(シチズン)」になるために、「戦士(トループス)」となった人々が戦闘に身をやつす、荒廃した未来。多くの仲間を失いながら、「死神」と呼ばれる男・グレイがたどりつく真実とは―?

たがみよしひさ「GREY」
[たがみよしひさ 著 ぶんか社「GREY」下巻より引用]

「少年キャプテン」に連載されていたアクションSF漫画、たがみよしひささんの「GREY」。オリジナルは全3巻で、現在は文庫版上下巻が刊行中。

迫力のアクションと、たがみ節とも言うべきスカしたセリフがクセになる、カッコいいSF。今読むと懐かしさ、というより逆に新鮮味を感じますね。独特なメカデザインにも注目。

春の呪い

春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)小西 明日翔:一迅社

妹・春を病気で亡くした姉・夏美。妹の婚約者であった冬吾の申し出を受け、彼と付き合うことに。しかし夏美が出した条件は、「春と冬吾が行った場所に、自分を連れていくこと」だった。

小西明日翔さんの「春の呪い」。キャラクターの心情が躊躇なく会話で綴られる、という独特な作風ですが、作者がもともと小説を書く人だったということを知り、納得。

死んでしまった妹の「呪い」を受けた二人の、行き着く先とは。

緊迫感あふれる恋愛漫画。冬吾と重ねた手に夏美が包丁を突き刺す、第一話の扉絵がとても印象的。

まとめ

以上、「全2巻で完結するオススメのおもしろい漫画」でした。関連記事で別の漫画もまとめていますので、ぜひご覧ください。

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