全2巻完結のおすすめ漫画

手頃な巻数で読み応えあり!全2巻・上下巻で完結するおもしろい漫画のご紹介です。随時更新予定。

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「百万畳ラビリンス」たかみち

ゲーム会社でバグ探しのアルバイトをする女性が、ルームメイトと共に謎の木造迷路に彷徨い込む。

得体の知れない、ゲームそのものような迷路の世界。その正体は?果たして二人はそこから脱出できるのか?

というゲーム感満載の「百万畳ラビリンス」。

たかみち「百万畳ラビリンス」
[たかみち 著 少年画報社「百万畳ラビリンス」上巻より引用]

もしゲーム空間に、実際にまぎれこんでしまったら…。

ゲーム好きならたまらない、そんな空想を漫画化したような作品です。

注目は、作中で描かれる迷路空間。異空間が実在するかのようなその描写、作者・たかみちさんの表現力が光ります。

そして後半は意外な展開を見せる物語。2016年のマンガ大賞ノミネート作品です。

百万畳ラビリンス(上) (ヤングキングコミックス)著者:たかみち出版社:少年画報社発行日:2015-08-10

NKJK

病に倒れた幼馴染み。彼女を回復させるための一助となるのは「笑い」。

お笑いにうとい女子校の優等生が、友人たちや、長期入院中の少女「師匠」と協力し、密かなミッションを開始する、という吉沢緑時さんの「NKJK」。

吉沢緑時「NKJK」
[吉沢緑時著 双葉社「NKJK」1巻より引用]

不慣れな「お笑い」に挑戦する、マジメな高校生。それは時にはダチョウ倶楽部風だったり、懐かしのCM芸だったり。その馬鹿さ加減に爆笑。

ですがその裏に常に漂うのは、悲壮感。

そして、ただただ友のために行動する彼女たちの姿に、あれ、なぜか目から汗が…。

笑って泣けて、そして笑顔のこぼれる、良作コメディです。

NKJK : 1 (アクションコミックス)著者:吉沢緑時出版社:双葉社発行日:2016-03-12

「子供はわかってあげない」田島列島

書道部の門司くんと水泳部の朔田さん。一見つながりのない二人は、ふとしたきっかけから、朔田さんの実父を探すことに。

門司くんの姉(元・兄)も巻き込んだその道中で、意外な真実が―?

という、ひと夏のボーイ・ミーツ・ガールを描く上下巻「子供はわかってあげない」。

田島列島「子供はわかってあげない」
[田島列島 著 講談社「子供はわかってあげない」上巻より引用]

とにかく作者・田島列島さんの、ライトなタッチで軽快に進む物語が心地よい。

ボケとツッコミ、笑いを取り混ぜた軽妙なノリで、ぐいぐい引き込まれます。

それでいてしっかりと練り込まれたストーリー、読ませます。甘酸っぱーい、あの夏をあなたに。

子供はわかってあげない(上) (モーニングコミックス)著者:田島列島出版社:講談社発行日:2014-09-22

「さよならフットボール」新川直司

中学サッカー部、ただ一人の女子部員である恩田希。彼女は男子とのフィジカル差を理由に、監督から試合出場を認められていない。

しかし因縁の男子と対決するために、なんとしても次の試合に出る必要が!

その時、彼女が取った行動は…?

女子サッカー部員の躍動を丁寧に描いた、新川直司さんの「さよならフットボール」。上下巻完結の良作スポーツ漫画です。

"新川直司「新装版
[新川直司 著 講談社「新装版 さよならフットボール」2巻より引用]

男子と女子の体格差があらわになってくる、中学生という時期。

不利な条件を抱えつつも、類まれなるサッカーセンスを持つ女子選手が、男子選手を翻弄していく様に釘付け。

本作の主人公・恩田希を中心に、高校女子サッカーを描く続編「さよなら私のクラマー」も連載中です。

新装版 さよならフットボール(1) (月刊少年マガジンコミックス)著者:新川直司出版社:講談社発行日:2014-10-17

「WHITE NOTE PAD」ヤマシタトモコ

ある日突然入れ替わる、17歳の女子高生と38歳の中年男性の心。

「17歳」は読モとして活躍し、「38歳」は生きる術を持たずにその日暮らし。

そして入れ替わりから一年後に「再会」した二人。女は男に「助け合おう」と提案するが…。

ヤマシタトモコ「WHITE NOTE PAD」
[ヤマシタトモコ 著 祥伝社「WHITE NOTE PAD」1巻より引用]

「入れ替わりもの」と言えば映画「君の名は。」がヒットしましたが、それは同年代のさわやかな入れ替わりとは限らない。

そんな恐ろしさも含んだ入れ替わりを描いたのが、ヤマシタトモコさんの「WHITE NOTE PAD」。

若い女性の立場を使って、「強くてNEW GAME」な人生を送る元38歳。陰鬱な展開が…と思いきや、意外や意外、なかなか哲学的な内容。

わたしって何だろう、わたしを形作っているものって何だろう。

そんなことを考えずにはいられない、読む内にガンガン惹き込まれていく漫画です。

WHITE NOTE PAD(1) (FEEL COMICS swing)著者:ヤマシタトモコ出版社:祥伝社発行日:2015-12-04

恋する仏像

会田薫さんの「恋する仏像」。

木彫りの仏像を彫る「仏師」を目指す、幼馴染の高校生ふたり。

一人は寡黙に仏像製作に打ち込みその才能を開花させ、しかし一人は優秀でありながらもその才能を認められず仏像から離れていく。

そんな二人の心の通い合いを描いた青春ストーリー。

会田薫「恋する仏像」
[会田薫 著 講談社「恋する仏像」1巻より引用]

とにかく二人の主人公の描写が丁寧。そして仏師の世界という、ある種、荘厳な空気感が彼らの心情を際立たせていて素晴らしい。

ちょっと苦しくなるぐらいマジメで、胸を打つ心の通い合いが、全2巻できっちり描かれています。

恋する仏像(1) (ITANコミックス)著者:会田薫出版社:講談社発行日:2017-07-07

「メガロポリス・ノックダウン」田澤類

18歳未満お断りのオンライン・クライムアクションゲーム「メガロポリス・ノックダウンTOKYO(MKDT)」。

その魅力に取り憑かれた小学生・鋭美は、親の目を盗んでゲーム環境を構築することに成功。

鋭美が未成年であることを知らない青年・守とパートナーとなり、MKDTの世界を楽しむが…。

田澤類「メガロポリス・ノックダウン」
[田澤類 著 KADOKAWA / メディアファクトリー「メガロポリス・ノックダウン」1巻より引用]

大人の世界に憧れて、つい無茶なことをしてしまう子ども。よくある話ですが、本作の主人公・鋭美は憧れすぎて、その一線を超えすぎちゃった子(笑)。

そんな彼女が、大人にまじって殺伐としたオンラインゲームにはまっていく様子に、ブラックな笑いがあります。

子を持つ親にとっては、なかなか示唆深い内容も。

メガロポリス・ノックダウン 1 (MFC)著者:田澤 類出版社:KADOKAWA / メディアファクトリー発行日:2017-01-23

 Boy Meets Girl ~マウンドの少女~

背は低いけど元気なショート・モリタケ少年と、サウスポーでサイドスローのエース・しおり。

リトルリーグに属する小学六年生の二人を、しおりを密かに想うモリタケ視点で描いた、塀内夏子さんの「Boy Meets Girl ~マウンドの少女~」。

恋を恋とも認識しない、微妙な年頃の少年少女。モリタケ少年としおりの、ちょっと甘酸っぱくてさわやかな交流。

とともに、やがて少年たちと体格に差が付き、違うスポーツの道を歩んでいく少女を描いたジュニア・スポーツ漫画の秀作。

気持ちの良い読後感を残してくれます。

Boy Meets Girl ~マウンドの少女~ 1巻著者:塀内夏子出版社:電書バト発行日:2016-04-08

「ヘレンesp」木々津克久

自動車事故で、両親と視力・聴力・言語を失った少女・ヘレン。事故以降、彼女は不思議な力を身につける。

そして愛犬ヴィクターとともに、不可思議な現象の数々に遭遇して―。

という基本1話完結のストーリー、木々津克久さんの「ヘレンesp」。

「ハートフル・ファンタジー」といった書籍紹介もありますが、そこは木々津克久さんの作品。そこそこの毒をはらんでおりますw。

そして本書を読んだあとに「アーサー・ピューティーは夜の魔女」を読むと、最高におもしろい。

ヘレンesp 1 (少年チャンピオン・コミックス)著者:木々津克久出版社:秋田書店発行日:2009-01-01

「ラーメン食いてぇ!」林明輝

辺境の地で遭難し、今まさに息絶えようとする美食家。妻を亡くし、生きがいを失った老ラーメン店主。友人に裏切られ、自殺を図ったその孫の女子高生。

そんな三人の人生を結びつけるのは、一杯のラーメンだった?

林明輝「ラーメン食いてぇ!」
[林明輝 著 講談社「ラーメン食いてぇ!」上巻より引用]

ラーメン好きですか?私はどちらかと言えばうどん派なんですが、この「ラーメン食いてぇ!」を読んだあとは、速攻ラーメンが食べたくなりましたね、えぇ。

ラーメンに関する自分のワザを伝えるおじいちゃんと、それを必至に受け継ごうとする孫の描写が秀逸。ラーメンって奥深いなぁ…。

上巻には読切「傘がない!」下巻には同じく読切「宇宙人かよ!」を収録。どちらも味わい深くて面白いです。

ラーメン食いてぇ!(上) (モーニングコミックス)著者:林明輝出版社:講談社発行日:2015-04-23

「水色の部屋」ゴトウユキコ

高校生の正文は、バツイチの母・サホと二人暮らし。魅力的な母親に複雑な気持ちを抱いている。

同級生の河野は、正文の幼馴染・京子と付き合いだすが、サホにも興味を持ち出し…。

母親が目の前で乱暴を受けているという、衝撃的なシーンから始まる「水色の部屋」。

全編にただよう思春期の陰鬱さをゆるやかに、ねっとり絡みつくように描いた怪作。

あらためて読み返すと、しかし印象的なのは母の愛、だろうか。

水色の部屋 (上)著者:ゴトウ ユキコ出版社:太田出版発行日:

「アイムホーム」石坂啓

不慮の事故で記憶を失ったサラリーマン。何気なく帰った場所は、別れた妻と娘が暮らす家だった。

今の家族の顔が、仮面にしか見えない彼。そして手元には謎の鍵束。

本当に帰るべきホームはどこなのか。自分探しの旅が始まる。

キムタク主演でドラマ化もされた漫画。一見ひとの好いサラリーマン風な主人公だが、回を重ねるにつれて意外な側面が見えていく、という趣向がおもしろい。

オリジナルは20年近く前のマンガなので、主人公のモーレツ社員ぶりは年代を感じさせますが、今読んでも色褪せない良作。

アイ’ム ホーム(上) (ビッグコミックス)著者:石坂啓出版社:小学館発行日:1999-01-01

「GREY」たがみよしひさ

特権階級「市民(シチズン)」になるためにポイントを得るべく、人々が戦闘に身をやつす荒廃した未来。

多くの仲間を失いながら、「死神」と呼ばれる男・グレイがたどりつく真実とは―?

たがみよしひさ「GREY」
[たがみよしひさ 著 ぶんか社「GREY」下巻より引用]

「少年キャプテン」に連載されていたアクションSF漫画、たがみよしひささんの「GREY」。オリジナルは全3巻で、現在は文庫版上下巻として刊行中。

たがみ節とも言うべきスカしたセリフがクセになる、カッコいいSFです。

今読むと懐かしさ、というより逆に新鮮味を感じますね。独特なメカデザインにも注目。

GREY (上) (ぶんか社コミック文庫)著者:たがみよしひさ出版社:ぶんか社発行日:

「春の呪い」小西明日翔

妹・春を病気で亡くした姉・夏美。彼女は春の婚約者であった冬吾の申し出で、彼と付き合うことに。

しかし彼女が出した条件は「春と冬吾が行った場所に自分を連れていくこと」だった…。

小西明日翔さんの「春の呪い」。キャラクターの心情が躊躇なく会話であらわされる、という独特な作風ですが、作者がもともと小説を書く人だったということを知り納得。

死んでしまった妹の「呪い」を受けた二人の、行き着く先とは。

緊迫感あふれる恋愛漫画。冬吾と重ねた手に夏美が包丁を突き刺す、第一話の扉絵がとても印象的。

春の呪い: 1 (ZERO-SUMコミックス)著者:小西 明日翔出版社:一迅社発行日:2016-04-25

まとめ

以上、「全2巻で完結するオススメのおもしろい漫画」でした。関連記事で別の漫画もまとめていますので、ぜひご覧ください。

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