全3巻で完結するオススメのおもしろい漫画【随時更新】

全3巻という短い巻数ながら、確実なおもしろさが詰まっているオススメのおもしろい漫画を集めました。随時更新予定。

リウーを待ちながら

富士の麓に位置する地方都市を襲った、ペストによるアウトブレイク。女性医師・玉木と疫研の原神は対応に奔走するが、死者は増える一方。果たして致死率100%の感染症に対抗する術はあるのか?

朱戸アオ「リウーを待ちながら」
[朱戸アオ 著 講談社「リウーを待ちながら」1巻より引用]

良質な医療サスペンスを多く手がけられている漫画家・朱戸アオさん初の長編連載作品。「リウーを待ちながら」では感染症の恐怖、そして事態に直面した人々に悲哀がリアルに描かれます。

もし本当に日本で感染症によるアウトブレイクが発生したら、劇中のような事が起こるに違いない。そんな気持ちを抱かせる内容。いたずらに恐怖を煽るでも無く、お涙頂戴でも無く、ある意味冷徹に描かれる医療ヒューマン・ドラマ。不思議な読後感があります。

リウーを待ちながら(1) (イブニングコミックス)著者:朱戸アオ出版社:講談社発行日:2017-06-23

決してマネしないでください

工科医大で理論物理を専攻する学生・掛田くん。学食のお姉さん・飯島さんに恋をするも、女性へのアプローチベタからあえなく撃沈。しかしまずは仲良くなるところからはじめよう、と教授や仲間の協力を得て、飯島さんと一緒に楽しい実験を行うが―?

絵・物語・知識と三拍子そろった、笑って学べる理系コメディ。蛇蔵さんの「決してマネしないでください」。

「スタントマンはなぜ炎にまかれても平気なのか?」「切れた蛍光灯を灯すにはどうすればいいのか?」といった疑問を、実際の科学実験や偉人の功績に絡めて掛田くんたちが解決しようとする過程が楽しい!

ちゃんと理論・理屈にもとづいてのアプローチなので、学生にも読んで欲しい漫画。おもしろいです。

決してマネしないでください。(1) (モーニングコミックス)著者:蛇蔵出版社:講談社発行日:2014-12-22

ちづかマップ

東京に住む女子高生・鹿子木ちづかは古地図が大好き。幼馴染みの三四朗や祖父・善七、そして友人たちとともに、ちづかが地図を片手に東京や地方の名所を歩き回る、ゆるふわ街再発見漫画「ちづかマップ」。講談社版・旧「ちづかマップ」全1巻を下敷きに、リニューアルされた全3巻。

衿沢世衣子「ちづかマップ」
[衿沢世衣子 著 小学館「ちづかマップ」1巻より引用]

衿沢世衣子さんのさらりとした線で活き活きと描かれるキャラクターたちが、東京を中心に日本の街や名所を探検します。読んでると「おでかけしてみようか」という気になってくる、楽しい漫画です。

ちづかマップ(1) (フラワーコミックススペシャル)著者:衿沢世衣子出版社:小学館発行日:2012-08-09

この世界の片隅に

昭和初期、絵が得意な浦野すずは、結婚のため広島から呉へ。折しも世は第二次世界大戦の真っ只中。生活に必要な物資は次第に不足していくが、すずはささやかな楽しみを見つけながら夫・周作とその家族と共に生きる。そして戦局は進み、広島には「あの日」が―。

こうの史代「この世界の片隅に」
[こうの史代 著 双葉社「この世界の片隅に」上巻より引用]

2016年後半に話題をかっさらった同名映画の原作「この世界の片隅に」。「夕凪の街 桜の国」のこうの史代さんにより描かれた、戦争をテーマとしたマンガです。

テーマが戦争…と書くと構えてしまうかもしれません。ですがこうの史代さんによる優しい絵柄で、ユーモアたっぷりに描かれる当時の風情が何より魅力的な本作。まずはそれを楽しむ気持ちで読んでみてはいかがでしょうか。きっと心に残るものがあるはず。

この世界の片隅に : 上 (アクションコミックス)著者:こうの史代出版社:双葉社発行日:2008-01-12

超嗅覚探偵NEZ

ペット専門の探偵・松下操は、犬以上の超人的な嗅覚の持ち主。その能力で行方不明のペットや探しものを見つけ出す。そんな松下の同級生である刑事・神保は、ふとしたことから彼と再会。その能力を捜査に使える、と判断した上司の命令で、松下に協力を依頼する。が、松下は大の警察嫌いで―。

那州雪絵「超嗅覚探偵NEZ」
[那州雪絵 著 白泉社「超嗅覚探偵NEZ」1巻より引用]

「デビルイヤーとデビルアイがあってなぜデビルノーズが無い!」と憤る松下のご怒りもごもっとも。数少ない「超人的な嗅覚」を題材にしたある意味、超能力漫画な那州雪絵さんの「超嗅覚探偵NEZ」。ミステリー要素も納得の作り込み。笑いも交えながら、ラストは意外な方向へ。

超嗅覚探偵NEZ 1 (花とゆめコミックススペシャル)著者:那州雪絵出版社:白泉社発行日:2012-03-19

おとうふ次元

現代世界で遭難したタイム・トラベラー「ジン・トライ」。救助を待つ彼がとった行動は…何もしないこと!過去への干渉を最低限にとどめようと行動するジンだが、しかし現代には危険がいっぱいで―?

森繁拓真/カミムラ晋作「おとうふ次元」
[森繁拓真/カミムラ晋作 著 KADOKAWA/メディアファクトリー「おとうふ次元」1巻より引用]

「バタフライ・エフェクト」を逆手にとったSFコメディ漫画「おとうふ次元」。読者にとっての何気ない日常でも、未来を改変できないというジンにとっては脅威である、というところにおかしみがあります。

そんな中で、私達が当たり前と思っていたことも、見方を変えると実はちょっと不思議なことだと気付かされたり。コメディとしてもSFとしても秀逸な漫画。

おとうふ次元 1 (MFC)著者:カミムラ 晋作出版社:KADOKAWA / メディアファクトリー発行日:2015-12-22

I.C.U.

元物理学者・磯呂井心(イソロイシン)は職を失い、かつての友人・或木仁(アルギニン)の下で除霊に携わることに。除霊師でありながら霊視のできないニンは、霊の見える少女・アミノをスカウト。ここに異能な除霊チームが誕生する。


[タイム涼介 著 KADOKAWA「I.C.U. 」1巻より引用]

「日直番長」のタイム涼介氏による異色の心霊漫画「I.C.U.」。絵柄は独特なのですが、心霊現象の描写、真に迫っていて結構怖いです。軽妙なセリフ回しがクセになる、オカルト漫画の隠れた名作。面白いですよ。

I.C.U. 1巻 (ビームコミックス)著者:タイム 涼介出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2014-04-17

白い街の夜たち

服飾系の専門学校に通う文子(あやこ)は、ふとしたきっかけでトルコ料理店でバイトを始めることに。トルコ人オーナー・ホジャさん、従業員兼ベリーダンサーのざくろに囲まれ、次第にトルコ文化になじんでいく文子。先が見えずに苦しい気持ちを抱いていた彼女は、やがて自分の進む道を見つけ―。

ターキッシュな雰囲気あふれる異色のコミック、市川ラクさんの「白い街の夜たち」。日本人が普段ふれる機会の少ない、魅力的なトルコの文化を知るとともに、その中で描かれる一人の女性の成長から目が離せない。異文化に触れて新しい道を見出し、そして大人になっていく彼女の姿がまぶしい一作。

白い街の夜たち 1 (ビームコミックス)著者:市川 ラク出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2014-06-25

ブルー・ワールド

太古の時代へと続く謎の穴「ブルー・ホール」。イギリスとアメリカは共同して1億4500万年前のジュラ紀世界へ調査隊を派遣する。しかし突如起こったブルー・ホールの異常により現代への道は閉ざされる。取り残された人々はわずかな帰還の可能性にかけ、恐竜世界でのサバイバルに突入するが…?。

星野之宣「ブルー・ワールド」
[星野之宣 著 講談社「ブルー・ワールド」1巻より引用]

という星野之宣さんの「ブルー・ワールド」、オリジナルは全4巻、新装版は全3巻。恐竜世界で人類はどのように生き延びるのか?というSFファン・恐竜ファンならば誰もが描く夢を見事に漫画化。恐竜VS人間、想像以上のリアルなファイトは迫力抜群。人間同士のいがみ合いも起こる中、主人公たちは無事に現代世界へ帰還できるのか。迫力のSFサバイバルです。

新装版 ブルー・ワールド(1) (アフタヌーンコミックス)著者:星野之宣出版社:講談社発行日:2012-11-22

サイコろまんちか

対人スキルゼロだが、心理学に異様に詳しい女子高生・伊東。彼女が幼馴染みのイケメン阿部や心理学研究部の面々と共に、学内の相談事・困り事を心理学で解決?という心理学コメディ、小出もと貴さんの「サイコろまんちか」。

小出もと貴「サイコろまんちか」
[小出もと貴 著 講談社「サイコろまんちか」1巻より引用]

変態チックな伊東や、彼女にいいように言いくるめられる阿部や部員たちに大笑い必至。しかし作中で解説される「心理学」はいずれもマジメなものばかり。意外と実生活に活かせそう?読み始めると笑いが止まらない、名作コメディ漫画です。

サイコろまんちか(1) (月刊少年ライバルコミックス)著者:小出もと貴出版社:講談社発行日:2014-08-08

東京物語

時は昭和初期。帝都東京の出版社に勤める桧前平介は、とある宝石盗難事件を通じて謎の青年・牧野草二郎と出会う。下町の人々から慕われる「草ちゃん」と親交を深める平介だが、彼には何やら不思議な力があり、その過去にも秘密が…。

かつて徳間書店の「アニメージュ」に連載されていた漫画、ふくやまけいこさんの「東京物語」。現在は文庫版が全3巻で刊行中。ふくやまけいこさんの柔らかな絵柄が何より魅力的な作品。昭和ロマン漂う東京の風景にもマッチしています。当時読んでいた方も、ラストを見逃していた方も、また手にとってみてはいかがでしょうか。

東京物語 1 (ハヤカワコミック文庫)著者:ふくやま けいこ出版社:早川書房発行日:2004-12-15

明日のない空

東大阪で定時制高校に通いながら、ハンドボールに熱意をもやす少年たちと、それを見守る少女の物語。塀内夏子さんの「明日のない空」。

塀内夏子「明日のない空」
[塀内夏子 著 電書バト「明日のない空」1巻より引用]

決して恵まれているとは言えない環境の中、泥臭く生きていく彼らの姿。そしてスポーツシーンで描かれる躍動感。他のスポーツ漫画では読むことのできない濃密な物語があります。少年たちを見守る存在であるヒロイン・瑤子が素晴らしい。

明日のない空 1巻著者:塀内夏子出版社:電書バト発行日:2016-04-08

まとめ

以上、「全3巻で完結するオススメのおもしろい漫画」でした。よろしければ関連記事もぜひご覧ください。

コメント