重武装した全身タトゥーのJKたちが治安維持を行う街で、転校生・シモンが見るものは…?
漫画『beautiful place(ビューティフルプレイス)』。「武装した女子高生」を描かせたら右に出るものはいない?松本次郎さんの、架空世界におけるハードなアクション・ストーリーです。
連載はヒーローズのWeb漫画メディア「コミプレ」。2022年7月現在、1巻が刊行中。
『beautiful place』感想・レビュー
どんな話?主なあらすじ
内戦下日本における不戦中立都市・N崎市。
全女子高群武装自治会連合所属・清進女子挺身隊2回生の花沢シモンは、先輩である高阪桃子とともに都市の治安を守るため犯罪者を…
まあ、あんまり難しいことは考えなくてもよろしい(笑)。
女子高生が武装して治安維持してる世界で、マジメな新人・シモンとイカれたパイセン・高阪がリアルなガン&格闘アクションを繰り広げる、というストーリーがざっくり理解できればOKです。
タトゥーだらけのJKアクション
兎にも角にも、なぜかJKたちが重武装している『beautiful place』。
彼女たちの目的は「街の治安維持」であり、冒頭では主人公・シモンが「実地訓練」として犯罪者を拘束する姿が描かれます。
Ipadで落書き beautiful place イメージイラスト 髪の毛苦手 pic.twitter.com/OjI117t9yC
— 松本次郎(ガー助) (@miita76956668) March 10, 2022
が、その後劇中に出てくる人物のほとんどは、全身にタトゥーや刺青の入りまくった制服姿の女子高生。
しかもみな異様に血の気が多くてガラが悪い(笑)。マジメな新入り・シモンとは必然的にぶつかり合うことに。
彼女たちが時に銃器、時に格闘術で、激しいバトルを展開するのですが、「本格的な銃器・ミリタリー描写」+「タトゥーだらけの女子高生」のシュールな世界が面白い!奇妙な迫力に圧倒されます。
パイセン・高阪のクセが強い!
そんな武装JKたちの中でもとりわけ異彩を放つのが、転校生であるシモンの「教官役」となる高阪桃子。
メガネのツインテでなかなかの美形。だがその首から下はタトゥーがびっしり。
ファミレスで趣味の漫画を描きながら「ウチはおめぇの教官役なんだからな。タメでも高阪パイセンと呼べよバカ」と初対面のシモンをナチュラルに罵るガサツな彼女。
ちなみに風呂はあんまり入ってないっぽい(笑)。
品行方正なシモンと対照的な、クセが強過ぎるキャラクター。そのイカれっぷりがステキ!
しかし銃器の取り扱いや格闘センスは一流以上。そしてその狂犬っぷりから、他校の生徒たちからも一目置かれる存在であるパイセン。
自分の言う事をきかないシモンに何かと突っかかるのですが、1巻中盤ではその緊張感が高まりすぎて…?
過酷なJKバトルの結末は…
そんなパイセン・桃子とバトったりフォローされたり、バディ感もある奇妙な関係を築きながら、犯罪者を追うシモン。
しかし街には他にも血の気の多い武装JKが。激しい衝突が起こるなか、果たして彼女は生きて任務を達成できるのか…。
精進校登校時の格好 自衛の為オープンキャリーでの武装。
形骸化している為、各自てんでバラバラな装備で適当。
各個の解説は以下を参照の事 pic.twitter.com/yZNNM9zndw— 松本次郎(ガー助) (@miita76956668) October 12, 2022
ややSF要素もある奇妙な世界観の中で、予想外にリアル過ぎるガン&格闘アクションが展開され、それが奇妙な雰囲気を形成する『beautiful place』。
読み進めるうちに、シモンやパイセンのハードな戦いから目が離せなくなっていく!
作者・松本次郎さんは過去作『女子攻兵』でも、女子高生(姿の巨大ロボット)アクションを描いていますが、こちらはエログロ度高め。
対して本作『beautiful place』は比較的マイルド(※相対的に)。構えずにシンプルにアクションを楽しむ、という感じで読んでみてください。
シモンと桃子の「意外なバディ」関係が築かれていく様にも注目です。
まとめ:予想以上の迫力でせまるJK重武装バトル!
以上、松本次郎さんの漫画『beautiful place』の感想・レビューでした。
1巻・約270ページのボリュームでひたすら描かれる、やや特殊な女子高生たちの重武装バトルが予想以上の迫力!なアクション・ストーリーです。
なお『beautiful place』1巻は、コミプレで2022年1月に公開されたCHAPTER7までを収録。2023年からはCHAPTER8~が連載されています。
1巻収録のストーリーはCHAPTER7でひと区切り付いているので、まずは1巻からお楽しみください!
コメント