漫画は大好き!でも長編を読んでる時間が無い!というあなたに最適な、「5巻以内で完結するおすすめ漫画」のまとめです。
漫画リスト
IPPO
12歳より修行し、東京でビスポーク(注文靴)専門店「IPPO」を開店した一条歩(いちじょう・あゆむ)。
イタリアの靴職人である祖父ゆずりの技術、そして創意工夫で、靴に夢と希望を抱くクライアントのために革靴を作る。「いい靴」をめざして。
若き注文靴職人を描くドラマ作品『IPPO』全5巻。漫画家”えすとえむ”さんの、洗練された筆致で描かれるビスポークの世界が、とても魅力的。
靴に想いを重ねるオーナーと、それに応える若き職人。そこから生み出される、この世にただ一足のビスポーク。歩と靴たちが、素敵な世界を見せてくれます。物語の中でゆっくり紡がれる、歩のラブロマンスにも注目。
花園メリーゴーランド
柏木ハルコさんの『花園メリーゴーランド』全5巻。山奥の集落に迷い込んだ少年が、性に対する独特の習慣を持つ人々に翻弄されつつも、大人の階段を登っていくが…。というエロティック・ドラマ。
男性器を祀ったり、夜這いの習慣があったり、といったかつての日本にあったであろう文化を、色濃く残す地域。そこで女性経験の無い少年たちに年輩の女性が筆おろしをする儀式に、成り行きから、参加することになった主人公。
このシーンが実に濃厚。そこに至るまでの盛り上げ方と、作中全体に漂う独特の色香の相乗効果で、そんじょそこらのエロ作品よりはるかに煽情的でエロい!
その余韻に浸っていると、しかし後半では出稼ぎで不在だった男衆が村に帰ってきて、物語は緊迫の展開に…!エロからのサスペンス展開が、バランス良く収まった全5巻。民俗学的な監修も付いている作品で、貴重な漫画体験をさせてくます。
デビルマン
1970年代の発表以来、全世界に大きな影響を与え続けている永井豪さんの漫画『デビルマン』全5巻。
復活をかけて人類を攻撃してくるデーモン族に対抗するため、自ら悪魔と合体、「悪魔人間=デビルマン」となった不動明の戦いが描かれるバイオレンス・アクション。
サスペンス感あふれるデビルマンの誕生(1巻)、美しき敵・妖鳥シレーヌとのスピード感あふれる迫真のバトル(2巻)などは、近年の漫画には無い圧巻の読み応え。
そして伏線を回収しながら向かう、人類VS悪魔の最終決戦。デビルマンとなった不動明はその戦いの果てに何をみるのか―?
全5巻のコンパクトさながら、漫画家・永井豪さんの凄みが詰まりまくった作品。今読んでも色褪せない面白さがあります。一気読み必至!
アドルフに告ぐ
第二次世界大戦時の神戸。ドイツ人少年・アドルフは、同じくアドルフの名を持つ友人のユダヤ人少年を通じ、ヒットラー出生の秘密を知ってしまう。
一方ドイツでオリンピックを取材中の新聞記者・峠は、弟をナチスに殺される。その犯人を追う峠もまた、ヒットラーの謎に関わっていく。
言わずと知れた手塚治虫先生の名作マンガ『アドルフに告ぐ』。初めて本作を読んだ時、少年向けの手塚漫画とは大きく異なる、大人の雰囲気に圧倒されたことを思い出します。
陰謀が陰謀を呼び、そして数奇な運命をたどる二人のアドルフ。ミステリー好きにもオススメの漫画です。(※講談社文庫版は全3巻、手塚プロダクション版は全5巻)
彼方のアストラ
篠原健太さんの『彼方のアストラ』全5巻。謎の光球に飲み込まれ、宇宙空間に放り出された少年少女たち。彼らが宇宙船アストラ号で、故郷への帰還をめざすサバイバルSF。
主人公たちが帰還ルートにある惑星に立ち寄り、食料を得るために冒険をする、というゲーム感覚な展開がシンプルに面白い。しかし単なるサバイバルSFでないのが、『彼方のアストラ』のスゴイところ。
彼らを亡き者にせんとする謎の光球の存在。そして仲間の中に、帰還を妨害する「刺客」の存在がいる、といったサスペンス展開にドキドキ。
全5巻という締まった巻数に、テンポよく冒険・SF・サバイバル・青春を詰め込み、そしてきっちりと完結させた秀作。綿密に張られた伏線と、その回収は必見。
狼の口 revised edition
14世紀初頭のアルプス。イタリアへと続く難攻不落の関所「狼の口」を治める冷酷な代官・ヴォルフラムと、圧政に反発し関所を落とさんとする民衆。
その苛烈にして凄惨な戦いを描く久慈光久さんの『狼の口 revised edition』全4巻(現在は新装版が刊行中。オリジナルは『狼の口 ヴォルフスムント』全8巻)。
歴史もの・合戦ものが好きな方におすすめしたい…のですが、第一話でいきなりヒロインが断頭されるという、ショッキングな出だしが。
他にも痛そうな描写が多々あるので、耐性の無い方はそれなりの覚悟を持ってどうぞ。後半で描かれる城塞戦は圧巻。
惑星クローゼット
ある日、地球とは異なる不思議な世界で目覚めた中学生・あいみは、記憶をなくした少女・フレアに出会う。眠る時だけその世界に入るあいみは、彼女の力になることを決意。だがそれは過酷な冒険の始まりだった…!
“つばな”さんの『惑星クローゼット』全4巻。ほんわかカワイイ女の子と、それと真反対なクリーチャーたちの不気味さが、独特の世界観を形成するホラーSF漫画。
女の子が魅力的であればあるほど、人体変形系のグロテスクさが際立ってくる感じがステキ。次は何が起こるのか…というドキドキ・緊張感たまらない!全4巻です。
海月と私
亡き父の残した小さい旅館を、期間限定で継いだ元板前。短期で働ける仲居さんを募集したところ、やってきたのは美人で人当たり良く、そして素性のしれない「海月(くらげ)」のような女性だった…。
麻生みことさんの『海月と私』全4巻。まじめ一本の中年主人公とほがらか美人の若き仲居が織りなす楽しいコメディ漫画…
…と思いきや、ミステリアスなヒロインが物語を翻弄、やがて訪れるのは破綻か大団円か。怒涛の展開を見せる4巻は必見。人を食ったようなタイトルですが、隠れた名作マンガです。
【コミックシーモア】
アマイタマシイ
スイーツの力でさびれた商店街の復興を目指す二人の若者は、伝説のシェフかつ「無冠の帝王」である熊谷に助力を請う。性格のクセが強すぎる彼は「辞めたい時にいつでも辞める!」を条件にシェフ就任。パティスリーをオープンするが…?
杉本亜未さんの『アマイタマシイ』全3巻。個性的すぎるシェフ・熊谷のめちゃくちゃなキャラクターが面白すぎる!クセの強いスイーツ漫画。
しかし適度なうんちくを織り交ぜながら描かれるスイーツ描写は本格派。作中にぶっ込まれてくる「心に刺さる名言」にも注目。
のぼる小寺さん
小柄で金髪、ボルダリングに情熱を傾ける高校生・小寺(こてら)さんは、今日もただひたすら、上を目指す!
珈琲さんの漫画『のぼる小寺さん』全4巻。かわいい女子高生がスポーツに励む姿を愛でる漫画、と思ったら大間違い。小さな体からにじみ出る熱量に圧倒される…!
決して自分から何かを語るわけではない、しかし周囲の人間を自然と引きつける。そんな主人公・小寺さんが非常に魅力的な作品。常に何かにチャレンジしている人ならではの輝きを感じます。
ハルロック
電子工作大好きな女子大生・向阪晴(さきさか・はる)。彼女が仲間たちと日常のそこまで重要でない困りごとを電子工作で解決するコメディ漫画、西餅さんの『ハルロック』全4巻。
「電子”工作”」と言っても、その内容は本格的なもの。それらが予想外の笑える出来事を引き起こすのが、物語の面白み。しかし『ハルロック』の魅力はそれだけにあらず。誰かの役に立つことに喜びを感じ、やがてものづくりで起業を目指すハルと仲間たちが全4巻を通して成長するその姿に、前向きな勇気をもらえる漫画です。
70億の針
宇宙生命体テンガイは宿敵メイルシュトロームを追う最中、女子高生ヒカルの命を奪ってしまう。そのテンガイと肉体を共有することで蘇生したヒカルは、意志とは関係なく殺戮を繰り返すメイルシュトロームを追うことに…。
このあらすじを読んで、ウルトラマンとハヤタ隊員のそれを思い出したあなた。そんな方にオススメなのが、この漫画『70億の針』全4巻。
ヘッドホンを付けて殻に閉じこもる少女が、不思議な生命体との共生を経て成長していくSF漫画。派手なアクションと、青春のさわやかな香りが心に残ります。
セイバーキャッツ(SABER CATS)
山本貴嗣(やまもとあつじ)さんの『セイバーキャッツ(SABER CATS)』全5巻。人類が他の惑星にも居住するようになった近未来。武術の極みに達すると言われる「秘宝」を求め、武術家・光は地球に降り立つー。
ギャグ・セクシー・アクションなど、幅広いジャンルの漫画を描く作者。本作はその中でもアクション要素に特化。SF的世界観を背景に展開される、迫力ある格闘シーンが大きな見どころ。
また武術ストーリーの合間に織り込まれる兄弟弟子の確執や、光とヒロインである賞金稼ぎ・チカとのラブ・ロマンスなど、多彩な要素も魅力的。この『セイバーキャッツ』を読めば、山本貴嗣さんの作風の一端が良く理解できるのでは。
紅のメリーポピンズ
風変わりな装いをした、上品なメガネの女性・吏糸双葉(りいと・ふたば)。その正体は、世界でも10人しかいないと言われる「スーパーナニー」。しかし彼女はよんどころない事情で追われる身だった―。
高口里純さんの『紅のメリーポピンズ』全4巻。「ナニー」とは母親に変わって子育てをする女性のこと。基本、双葉さんが各家庭でスーパーナニーとして子育ての悩みを解決する育児マンガ…
…なのですが、彼女はとある事情で逃亡中。そこから「育児漫画+水戸黄門+逃亡者」をミックスした特異なおもしろさが生まれています。
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もののけ草紙
高橋葉介さんの『もののけ草紙』全4巻。
作者の代表作『夢幻紳士』に登場した女性キャラクター「手の目」が主人公。スピンオフ作品ですが、手の目を知らなくても楽しめます。
少女時代の手の目が活躍する前半から、物語はやがて成長した彼女と、押しかけ弟子「小兎(シャオツー)」のふたり旅に。
怪奇幻想的な趣で、「恐怖絵本」のような世界観。和テイストなホラー漫画が好きな方にオススメ。
まとめ
以上、「手頃な巻数で満足度高め!5巻以内完結のオススメ漫画まとめ」でした。関連記事でも完結漫画を紹介していますので、ご覧になってください。
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