漫画1分レビュー

漫画1分レビュー『室外機室 ちょめ短編集』

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だいたい1分でサクッと読める!漫画『室外機室 ちょめ短編集』レビュー。

室外機室 ちょめ短編集 (アクションコミックス)
  • 即売会で買った「読むたびに中身が変わる同人誌」。その虜になった女性が取った行動は―『接ぎ穂』
  • 交通事故に遭った女性は浮遊霊となり、気ままな空の旅へ。向かう場所は―『21gの冒険』
  • 深夜12時を境に、日本とは「似て非なる国」の情報を流すラジオ。しかしその内容は次第に緊迫し―『混信』
  • 図書館の「謎の階段」を降りた女性。彼女を待っていたのは無限に広がる不思議な「本の空間」だった―『地下図書館探検譚』

以上4編を収録した、著者初の商業単行本。

まず目を引くのが、カバー絵からもうかがえる緻密な描き込み。室内、上空から見た街、地下世界など、圧巻の風景に引き込まれる。

そして日常にいるはずの主人公たちが、知らず知らずのうちに異空間に巻き込まれていく「不思議な冒険」。ハイクオリティな背景と相まって、奇妙な没入感あり。

個人的なオススメは図書館の地下へ、地下へともぐっていく『地下図書館探検譚』。見開きを多用して描かれる「幻想的な図書空間」には、本好きにはたまらない魅力あり。意外な人間関係につながるストーリーもGood。

短編ながら、それぞれ独特にして確かな世界観を持つ各話。読み手の想像力を掻き立てる読後感が心地よい。良いロー・ファンタジー短編集です。

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