漫画『終の退魔師 ―エンダーガイスター』―迫力のオカルト・アクション(&セクシー)

四方山貴史さんの『終の退魔師 (ついのたいまし)―エンダーガイスター』。

特殊な退魔能力を持つ主人公がスタイリッシュなバトルを繰り広げる、オカルト・アクション漫画です。

連載はCygamesの漫画アプリ『サイコミ』。2023年5月現在、小学館より電子書籍コミックスが13巻まで刊行中。紙書籍版も2021年8月より刊行が始まりました。

なお電子書籍版の正式タイトルは『終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>』。

『<無修正ver.>』というワードが付いていますが、アプリでは表現できない部分が「無修正」となっています(笑)。

『終の退魔師 ―エンダーガイスター』感想・レビュー

あらすじ・概要

元軍人で一級の退魔師(エクソシスト)・黒沢アキラ

体から湧き出る魔煙(クワルム)で、構造を理解したものを一時的に再現する「物質の再構築」能力と、超人的な身体・格闘術を併せ持つ、通称「黒の射手」

退魔協会の命により日本へ渡り、高度な霊装術具を操る女性退魔師・淡縞千景(あわしまちかげ)とともに、『「闇の柱」現象』の原因究明にあたる。

しかしそれは、多くの退魔師が命を落としたハードなミッション。続々と現れる強力なモンスター、そして刺客に、アキラたちは…?

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以上が『終の退魔師 ―エンダーガイスター』の導入部。以降アキラと千景を中心に、ド派手なオカルト・アクションが描かれていきます。

なお本作は、四方山貴史さんの前作『VS EVIL(バーサス・イビル)』全3巻の続編。

『終の退魔師 ―エンダーガイスター』から読み始めても問題ありませんが、徐々に物語がリンクしてくるので、途中からでも読んでおくとより楽しめるでしょう。

「何でもあり!」のハードな退魔アクション

タイトル通り、ベースは「退魔・エクソシスト」ものである『終の退魔師 ―エンダーガイスター』。

オカルト的心霊現象から、ファンタジー系モンスター、式神的な日本妖怪、そして特殊能力を持つ殺し屋まで、バラエティに富んだ敵が登場。

それらを結界や術式といった退魔的要素を絡めながら、ミリタリー感あふれるガン・アクションや、格闘技・剣術などの肉体系バトルで蹴散らしていく!

単に「魔を祓う」だけではない「何でもあり」のハードなバトル・アクションが、本作ならではの面白みとなっています。

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「遺跡」での新感覚バトルが面白い!

またキャラクター設定・セリフ・アクションほか、作中の随所に有名映画へのオマージュが仕込まれているのも、『終の退魔師 ―エンダーガイスター』の大きな特徴。

その「映画的面白さ」が特に感じられるのが、「暴走~黒沢アキラが誕生するまで」のエピソード(単行本3~4巻)。

退魔師になる前のアキラは、ドイツの特殊部隊に所属する優秀な軍人…

…だったのですが、物語冒頭でなぜか、全身に「奇妙な紋様」を浮かべ、アフリカのゲリラ相手に大暴走!

そのきっかけは、ヨハネスブルクの地下遺跡。倒しても倒しても立ち上がってくる不死の化け物(プレデターっぽい)が、アキラのチームに襲いかかる!

そこで描かれる映画『ハード・コア』にインスピレーションを受けたという「POV(一人称視点)バトル」が大迫力!思わずニヤリとする、新感覚のアクションが繰り広げられます。

終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>(4) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)

しかしやがて追い詰められるチーム。不死の敵から仲間を守るためアキラは、捨て身の行動を取るのですが、それが原因で身体に「ある異変」が…?

そして暴走するアキラを凄腕のエクソシスト、のちに師匠となる女性が静止して…という1巻冒頭の暴走シーンへ。スピーディかつスタイリッシュなアクション・ストーリーに引き込まれます。

バイオレンスな戦いの行方は…?

しかしその異質な能力ゆえ、アキラ自身も「敵」のターゲットに。4巻以降は凶悪な殺し屋たちとの戦いへ突入!

ここでもまた銃・刀から拳法・呪術・特殊能力まで、多彩な要素をぶっ込んだアクション・バトル(&ちょいエロ)が展開されることに。

強力な殺し屋の攻撃に、幾度となくピンチに陥るアキラと仲間たち。退魔師協会内部の裏切りもチラつく中、生き延びて『闇の柱』現象の真実にたどりつくことができるのか…?

…といった感じの『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』。スタイリッシュなバトル・アクションがてんこ盛り!

ややバイオレンス強めですが、随所に挟まれるコメディ表現や映画へのオマージュが、不思議なバランスを形成。

キャラクターの魅力とも相まって、読み込むほどに面白い!

終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>(9) (サイコミ×裏少年サンデーコミックス)

ちなみに「<無修正ver.>」と銘打つだけあって、本編&おまけページのセクシー描写も見逃せないところ。

まあ「セクシーピンナップ」レベルなんですが(笑)、洒落が効いていて思わず笑ってしまうお楽しみ要素です。

『終の退魔師 ―エンダーガイスター』まとめ

以上、四方山貴史さんの漫画『終の退魔師 ―エンダーガイスター』感想・レビューでした。

巻を重ねるにつれ、いい感じで深まってきたストーリーが絶妙!に面白く、読み応えがあります。

アクション、オカルト&バイオレンス、そしてちょいエロと、多彩な要素で楽しめる漫画です。

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