漫画『終の退魔師 ―エンダーガイスター』―迫力のオカルト・アクション(&セクシー)

四方山貴史さんの『終の退魔師 (ついのたいまし)―エンダーガイスター』。

特殊な退魔能力を持つ主人公がスタイリッシュなバトルを繰り広げる、オカルト・アクション漫画です。

連載はCygamesの漫画アプリ『サイコミ』で、単行本は2022年3月現在、小学館より電子書籍版が9巻まで刊行中。紙書籍版も2021年8月より刊行が始まりました。(※本記事は電子書籍版を読んでの感想です。)

なお電子書籍版の正式タイトルは『終の退魔師 ―エンダーガイスター―<無修正ver.>』。『<無修正ver.>』というワードが付いていますが、アプリでは表現できない部分が「無修正」となっています(笑)。

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『終の退魔師 ―エンダーガイスター』感想・レビュー

あらすじ・概要

元軍人で一級の退魔師(エクソシスト)・黒沢アキラ。

体から湧き出る魔煙(クワルム)で、構造を理解したものを一時的に再現する「物質の再構築」能力と、超人的な身体・格闘術を併せ持つ通称「黒の射手」

退魔協会の命により日本へ渡ったアキラは、高度な霊装術具を操る女性退魔師・淡縞千景(あわしまちかげ)をパートナーとし、『「闇の柱」現象』の原因究明にあたることに。

しかしそれは、多くの退魔師が任務中に死亡しているハードなミッション。着任早々、アキラたちの前には強力なモンスター、そして刺客が続々と現れて…?

以上が『終の退魔師 ―エンダーガイスター』の導入部。以降アキラと千景を中心に、ド派手なオカルト・アクションが描かれていきます。

なお本作は、四方山貴史さんの前作『VS EVIL(バーサス・イビル)』全3巻の続編。同一の世界観を持ち、一部登場人物も重複しています。

劇中にも所々で『VS EVIL』と関連した話題が出ますが、未読でもおそらく楽しめるでしょう。気になったら『VS EVIL』も読んでみる、ぐらいの感じでOK。もちろん先に読んでおくと理解が進むことは言うまでも無し。

「何でもあり」のハードな退魔アクション

「退魔」「エクソシスト」と言えば「魔を祓う」もの。この『終の退魔師 ―エンダーガイスター』もタイトル通りその系統の話。

ですがそこにミリタリー感あふれるガン・アクションや、格闘技・剣術などの肉体系バトルを組み込んでいるのが大きな特徴。

敵もオカルト的心霊現象はもちろん、オーガ・コボルトなどのファンタジー系モンスターや、式神的な日本妖怪、そして特殊能力を持つ殺し屋など、バラエティに富んだものが登場。

退魔をベースにしつつ、「何でもあり」のハードなバトル(ちょいグロあり)が繰り広げられます。

またキャラクター設定・セリフ・アクションほか、作中の随所に有名映画へのオマージュが仕込まれているのも『終の退魔師 ―エンダーガイスター―』の大きな特徴。

それが他のアクション漫画に無い、独特のスタイリッシュ感を付加。スカッとする読み心地を味あわせてくれます。

「遺跡」での新感覚バトルが面白い!

そんな『終の退魔師 ―エンダーガイスター』、単行本3~4巻で語られる「暴走~黒沢アキラが誕生するまで」のエピソードが非常に面白い!

退魔師になる前のアキラは、ドイツの特殊部隊に所属する優秀な軍人。…だったのですが、物語冒頭でなぜか、全身に「奇妙な紋様」を浮かべ、アフリカのゲリラ相手に大暴走!

そのきっかけは、ヨハネスブルクの地下遺跡。上官の命令で潜入するアキラのチームにに襲いかかるのは、倒しても倒しても立ち上がってくるプレデターのような不死の化け物!

そこで描かれる戦い、映画『ハード・コア』にインスピレーションを受けたという「POV(一人称視点)バトル」が大迫力!スピード感あふれる新感覚アクションに引き込まれます。

そして追いすがる敵から仲間を守るため、アキラが取った捨て身の行動。それにより身体に「ある異変」が起こり暴走!

それを凄腕の退魔師(エクソシスト)である女性に静止(1巻冒頭のシーン)されて…という「黒の射手」誕生までの興味深いエピソードが綴られていきます。

バイオレンスな戦いの行方は…?

しかしその異質な能力ゆえ、彼自身も「敵」のターゲットに。4巻以降は凶悪な殺し屋たちとの戦いへ突入!

ここでもまた銃・刀から拳法・呪術・特殊能力まで、バラエティ豊かなアクション・バトル(&ちょいエロ)が展開されることに。

強力な殺し屋の攻撃に、幾度となくピンチに陥るアキラと仲間たち。退魔師協会内部の裏切りもチラつく中、生き延びて『闇の柱』現象の真実にたどりつくことができるのか…?

…といった感じの「終の退魔師 ―エンダーガイスター―」。スタイリッシュなバトル・アクションがてんこ盛りで非常に面白い!

ややバイオレンス強めな表現もありますが、ところどこに挟まれるコメディ表現や映画へのオマージュが、それらと不思議なバランスを形成。

アキラやパートナー・千景をはじめとしたユニークなキャラクターの魅力とも相まって、読み始めると止まらない面白さのある漫画となっています。

また「<無修正ver.>」と銘打つだけあって、本編&おまけページのセクシー描写も見逃せないところ(笑)。

まあ「セクシーピンナップ」レベルなんですが、洒落が効いていて思わず笑ってしまう。『終の退魔師 ―エンダーガイスター』のお楽しみの一つです。

まとめ

以上、四方山貴史さんの漫画『終の退魔師 ―エンダーガイスター』感想・レビューでした。

銃器・剣術・格闘術などによるアクション、異形の織りなすオカルト&バイオレンス描写、そしてちょいエロと、多岐に渡る要素が独特のセンスでまとめあげられていて、非常に読み応えあり。

物語も巻を重ねるにつれ迫力を増し、謎もいい感じで深まってきました。オカルト好き・アクション好き・ちょいエロ好き(笑)ほか、多方面にオススメの漫画です。

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