SF漫画好き必見!読み応えのあるSF漫画おすすめ24選

数多くある漫画ジャンルの中でも1・2の人気を誇るSF漫画。身近に起こるちょっと不思議な話から宇宙の深淵まで、実に多彩な物語が展開されるジャンル。これまでに数多くの名作漫画を産み出してきました。

そんなSF漫画から実際に読んだおすすめの漫画を24作品、選んでみました。どれもそのSF世界に惹き込まれる、味わい深い作品ばかりです。

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プラネテス

「ヴィンランド・サガ」で人気の幸村誠さん。その出世作となったSF漫画が「プラネテス」全4巻です。宇宙開発で生じた宇宙のゴミ「スペースデブリ」を回収する主人公・ハチ(ハチマキ)とその仲間たちを描いた本格SF漫画です。

リアルな宇宙開発漫画が増えるに従って、SF漫画でも宇宙のゴミ「デブリ」問題が描かれるようになりました。地味な話ではあるのですが、それだけに宇宙開発の空気が一層身近に感じられます。


[幸村誠 著 講談社「プラネテス」2巻より引用]

宇宙船を傷つけるデブリの現実はじめ、月面や船内でタバコが自由に吸えない苦労、深淵な宇宙空間に対する心理的恐怖など、自分が宇宙開発の前線にいるかのような現実感に思わず没入。

そして作品の根幹を成す深みのある人間描写が、今もなおSF漫画の代表作として高い人気を誇る理由。4巻と短い巻数ながら、圧倒的な存在感を読み手に残してくれる作品です。

プラネテス(1) (モーニングコミックス)著者:幸村誠出版社:講談社発行日:2001-01-23

アフター0

岡崎二郎さんの「アフター0」全10巻。どの巻の、どの作品から読んでも安定のクオリティで面白い、SF短編集の金太郎飴。豊富な科学知識とユーモラスな絵柄の組み合わせで、SF作品が苦手な方にもオススメできる作品。気軽に読めます。


[岡崎二郎 著 小学館「アフター0〔著者再編集版〕」5巻より引用]

「あの世」が無いことを理論で証明しようとするお坊さんの行く末を描いた「あの世の方程式」(5巻収録)などは、いろいろと考えさせられる作品。気軽にサラッと読んだ後、手元に置いて何度も繰り返し読みたくなる魅力があります。子どもが読んでも楽しめる漫画です。

アフター0〔著者再編集版〕(1) (ビッグコミックス)著者:岡崎二郎出版社:小学館発行日:2002-07-30

天国の魚(パラダイス・フィッシュ)

高山和雅さんの「天国の魚」全1巻。2030年、巨大彗星が地球に落下。その衝撃波から逃れ海中のシェルターに避難した5人の「家族」。彼らが次に目覚めたのは、1970年だったー。彼らに何が起こったのか。彼らはどこへ辿り着くのか。

青林工藝舎出版のSFコミック。単巻完結ですが、全318ページの大ボリュームで読み応えバツグン

災害に巻き込まれのち、過去に戻った家族。一見タイムスリップものかと思いきや、そこには意外な「真実」が隠されています。奇をてらわない正統派のSFで、よいSF作品を読んだ、という読後感を味あわせてくれます。

天国の魚著者:高山 和雅出版社:青林工藝舎発行日:2014-09-20

機動警察パトレイバー

ゆうきまさみさんの「機動警察パトレイバー」全22巻(少年サンデーコミックス版)。人が搭乗する全高約8メートルの作業用ロボット「レイバー」が活躍する世界。急増する「レイバー犯罪」に対応するために新設された「特車二課」の活躍を描く、近未来ロボットSF。

アニメ含め推しもされぬ人気作品ですが、ロボットものながら女性が主人公、戦争ではなく警察VS犯罪集団、魅力的な悪役、そして洗練されたデザインの主役メカ「イングラム」など、他のロボット漫画にはない数々の魅力が詰まっています。


[ゆうきまさみ 著 小学館「機動警察パトレイバー」5巻より引用]

何よりSFロボット漫画が少年サンデーというメジャー誌で、コミックス22巻という巻数になるまで連載が続いた、というのがそのおもしろさの何よりの証左。ゆうきまさみさんの絵柄とも相まって、今読んでも決して古さを感じさせない名作です。イングラムVSグリフォンの最終決戦は迫力があって必見。

機動警察パトレイバー(1) (少年サンデーコミックス)著者:ゆうきまさみ出版社:小学館発行日:1988-06-18

七夕の国

「寄生獣」でブレイクした岩明均氏のSF漫画「七夕の国」全4巻。「寄生獣」はSFか?というのは議論の別れるところだと思いますが、「七夕の国」はまごうかたなきSFですよね。

「物に小さな穴を開ける」といった役に立たない超能力を持つ主人公・南丸。実はその超能力にはルーツがあり、彼の通う大学の教授失踪にも関連が。やがて世界をゆるがす大きな事件が起こり、それは南丸にも関係が-、といった伝奇・ミステリー要素の強いSF

岩明均「七夕の国」
[岩明均 著 小学館「七夕の国」3巻より引用]

全4巻という短めの巻数の中に歴史・ミステリー・ホラー要素を詰め込み、なおかつその物語の背後に無限の宇宙を感じさせる作品。岩明均氏のスゴさを感じずにはいられません。寄生獣は怖そうだからちょっと…という方は是非「七夕の国」からチャレンジしてみてください。

七夕の国(1) (ビッグコミックス)著者:岩明均出版社:小学館発行日:1997-06-30

バタフライ・ストレージ

安堂維子里さんの「バタフライ・ストレージ」。2018年2月現在、連載中の作品。単行本は2巻まで刊行されています。

人が死ぬとその肉体は瞬時に朽ち果て、魂は記憶を保持したまま「蝶」となる世界。妹の蝶を奪ったテロリストを探し、蝶に絡む犯罪に立ち向かう特殊部隊の一員となった主人公を描くSF漫画。


[安堂維子里 著 徳間書店「バタフライ・ストレージ」2巻より引用]

独特のSF世界観や、ハードなアクションが魅力的。影のある主人公・百士はじめ、蝶を管理する「死局」の特殊捕蝶班がユニーク。2巻で徐々にその世界観があきらかになり、今後の展開からますます目が離せない、新世代のSFアクションです。

バタフライ・ストレージ(1)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)著者:安堂維子里出版社:徳間書店(リュウ・コミックス)発行日:2016-12-01

放浪世界

水上悟志さんの短編5編を収録した「放浪世界」全1巻。厳密なSF作品は「虚無をゆく」のみですが、これが実に読み応えのあるSF漫画。

団地に住む少年・ユウ。その世界の外には「虚無」が広がり、年に1・2回「怪魚」が襲来する。怪魚と戦うのは、団地をその頂きに抱く超巨大ロボット。やがて彼を取り巻く環境が徐々に明らかになり…というSF作品。


[水上悟志 著 マッグガーデン「水上悟志短編集「放浪世界」」より引用]

短編にしては多めの全74ページというボリュームに詰まった内容。様々なSF要素をうまく組み合わせ、それでいて他にはないオリジナルなSF観が練り上げられています。ユーモアを混じえながら描かれる壮絶な人生と、虚無を抱いた物語はどこへ行き着くのか?「虚無をゆく」以外の4編も、水上悟志さんらしいおもしろさがあります。

水上悟志短編集「放浪世界」 (コミックガーデン)著者:水上悟志出版社:マッグガーデン発行日:2018-01-10

宇宙のプロフィル

こがたくうさんの「宇宙のプロフィル」全1巻。ファンタジック、シリアス、ミステリー風作品まで、本格的なSF漫画5編を収録したオムニバスです。

夢の中で宇宙船の異星人少女と心がシンクロする女子高生を描いた「京子の夢」、地球と月を結ぶ定期船の中で起きたトラブルと過酷な結末を描く「小さな彗星」など、SF好きなら「こういうSF漫画が読みたかった!」と思う魅力的な作品ばかり。

こがたくう「宇宙のプロフィル」
[こがたくう 著 講談社「宇宙のプロフィル」より引用]

短編ながらも、壮大な宇宙を感じさせる心地よさ。バラエティ豊かなSF作品群を楽しめる漫画です。

宇宙のプロフィル (ヤングマガジンコミックス)著者:こがたくう出版社:講談社発行日:2016-07-20

70億の針

多田乃伸明さんの「70億の針」全4巻。ヘッドホンで周囲との接触を断つ女子高生・ヒカル。地球外生命体「テンガイ」の不手際で彼と一体化してしまった彼女は、図らずもテンガイと敵対する災いの渦・メイルシュトロームと戦うことに―。


[多田乃伸明 著 KADOKAWA「70億の針」1巻より引用]

出だしもろ「ウルトラマン」なSF漫画「70億の針」。宇宙人と合体してしまった主人公がイヤイヤ敵と戦いながらも、その殻を破って成長していく様が心地よい、隠れた名作です。

物語の中で描かれる、人と人とのつながりやヒカル自信の変化。それらが爽やかな読後感を与えてくれる、青春SFとでも呼ぶべき漫画

70億の針 1 (コミックフラッパー)著者:多田乃伸明出版社:KADOKAWA / メディアファクトリー発行日:2012-06-23

彼方のアストラ

篠原健太さんの「彼方のアストラ」全5巻。突如宇宙空間に放り出された少年少女たちが、宇宙船アストラ号で自給自足のサバイバルをしながら、故郷への帰還をめざすSF漫画。

バツグンのコメディセンスを遺憾なく発揮し、主人公たちが立ち寄る惑星で繰り広げられるテンポの良いサバイバルがおもしろい作品。しかし「彼方のアストラ」、単なるサバイバルSFではありません。

篠原健太「彼方のアストラ」
[篠原健太 著 集英社「彼方のアストラ」1巻より引用]

少年少女たちを宇宙空間に放り出さんとする謎の光球、仲間の中に存在する「刺客」、世界全体に関わる秘められた謎など、サスペンス要素がてんこもり。そして綿密に張られた伏線と、その回収はお見事。全5巻という締まった巻数に、冒険・SF・サバイバル・青春を詰め込んできっちりと完結させた、秀作SFです。

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)著者:篠原健太出版社:集英社発行日:2016-07-04

百万畳ラビリンス

知らぬ間に巨大構造物の中に閉じ込められてしまった礼香と庸子。バグ探しのアルバイトをしている二人はゲームの知識と経験をたよりに、ゲームそのもののような世界からの脱出を試みる-。

といったゲームテイスト満載のSF、たかみちさんの「百万畳ラビリンス」全2巻。空間の描き方やゲームっぽい要素・世界のルールがそこかしこに散りばめられ、ゲーム好きならば一度は迷い込んでみたい世界が描かれます。

たかみち「百万畳ラビリンス」
[たかみち 著 少年画報社「百万畳ラビリンス」上巻より引用]

しかしそこでは危険も隣り合わせ。実際のゲームとは違い、ゲームオーバーになれば人生終了の可能性も。ゲームっぽいゆるさの中にもどこか緊張感が漂い、意外な怖さを感じるSF漫画です。

百万畳ラビリンス(上) (ヤングキングコミックス)著者:たかみち出版社:少年画報社発行日:2015-08-10

スキエンティア

戸田誠二さんの「スキエンティア」全1巻。生きる希望の無い女性。彼女は体の不自由な老女からの「3ヶ月だけ体をレンタルしたい」という要望に応える。脊髄に埋め込まれたコントローラーにより操作される女性。パワーあふれる老女の生き方に圧倒されながら、やがて彼女にも変化が…。


[戸田誠二 著 小学館「スキエンティア」より引用]

以上は「世にも奇妙な物語」で映像化もされた、冒頭作「ボディレンタル」のあらすじ。「科学の女神」をその頂にいだく「スキエンティアタワー」の下で、普通の人々の生活に少しSF要素をプラスした物語が展開される、SFオムニバス漫画です。各話で描かれる、日常に光射すような瞬間が素敵

スキエンティア (ビッグコミックススペシャル)著者:戸田誠二出版社:小学館発行日:2010-01-29

地底旅行

倉薗紀彦さんの「地底旅行」全4巻。ジュール・ヴェルヌ原作の邦題同名作をコミカライズした作品です。

舞台は19世紀。青年アクセル、その叔父リーデンブロック教授、屈強・寡黙な現地ガイド・ハンスの三人が、16世紀の錬金術師アルヌ・サクヌッセンムの暗号をたよりに、アイスランドより地球の中心を目指す冒険譚

いいね!倉薗氏の作画がものすごく雰囲気があっていいです。太陽光が届かない地底へただひたすら降りる旅。暗闇の恐怖、新たな発見、広がる不思議な空間…。「空想科学」の魅力が詰まっています。

物語のキーパーソンである、リーデンブロック教授のキャラクターも魅力的。破天荒なようでいて実に人間味があり、その躍動から目が離せません。これもまたSF。

地底旅行 1 (ビームコミックス)著者:倉薗 紀彦出版社:KADOKAWA / エンターブレイン発行日:2016-03-25

火の鳥

「火の鳥」は複数の出版社から発行されていますが、こちらは講談社・手塚治虫文庫全集全11巻(他、手塚治虫漫画全集版なども有り)。「おすすめのSF漫画」という括りで紹介するには有名すぎて少し気後れしてしまいますが、多くのSF要素が詰め込まれた名作です。

宇宙船内で起こった殺人事件とその真実を描いた「宇宙編」、過去と未来が交錯する長編「太陽編」、クローン人間の殺し合いを画策したテレビマンの業を描いた「生命編」、罪を背負って無限の時間を生きる人間を描いた「異形編」などなど、不死の鳥「火の鳥」を絡めて多彩なSFが展開されます。

各作品は単体のSF漫画としても、また「火の鳥」という大長編の一部としても楽しめる作り。個人的には「異形編」(9巻収録)、と「太陽編」が好きです。

火の鳥 手塚治虫文庫全集(9)著者:手塚治虫出版社:講談社発行日:2012-02-10

7SEEDS

巨大隕石衝突の予想により絶滅の危機に陥った人類は、7人✕5組(春・夏A・夏B・秋・冬)の男女を冷凍保存し種の存続を図る「7SEEDS」計画を発動。そして文明が滅びた後の世界、別々の場所で目覚めた彼らは、環境の変化に戸惑いつつも生き残りをかけたサバイバルを展開するー。

2001年から長期連載を続け、全35巻で完結した田村由美さんのSF漫画「7SEEDS」。連載は「月刊フラワーズ」(※連載初期は「別冊少女コミック」)なのですが、連載ラインナップを見ると7SEEDS、ちょっと毛色が違いますね(笑)。

にもかかわらず長期連載で高い人気を保っているのはスゴイ。SF設定はもちろん、それを活かした緊迫の人間ドラマ・サスペンスから目が離せない!2017年にめでたく大団円を迎えたので、ぜひ一気読みしてみてください。

7SEEDS(22) (フラワーコミックスα)著者:田村由美出版社:小学館発行日:2012-06-08

ブラックマジック

士郎正宗さんの「ブラックマジック」全1巻。金星を統治する巨大コンピュータの末娘であり強大な力を持つ魔法使い「デュナ・テュフォン」の戦いを描いた、士郎正宗の初期作品

士郎正宗さんのSF漫画と言えば「アップルシード」「攻殻機動隊」が有名ですが、本作には同氏が監督をしたアニメ作品「ブラックマジック M-66」の原型である「ブービートラップ」が収録されています。

軍の制御を離れ暴走する人形機動兵器と、それを制止するべく決死の戦いを挑む特殊部隊。オフィスビルという閉鎖空間で、戦闘マシーン「マリオ」を止めることができるのか?

ビルの空調を調整して移動階を誘導したり、照明のオンオフでセンサーを潰したり、SF要素とミリタリー描写が融合した、士郎正宗作品らしい緻密な描写が楽しめます。

「ブラックマジック M-66」 | バンダイチャンネル

なおアニメ「ブラックマジック M-66」は動画サイトで視聴可能。1987年の作品ですが、士郎正宗氏が動きにこだわったために作画枚数が増えに増え、発売も延期に延期を重ねた作品。こちらもオススメです。

【電子版】ブラックマジック (カドカワデジタルコミックス)著者:士郎 正宗出版社:KADOKAWA / 角川書店発行日:2015-09-10

コドク・エクスペリメント

星野之宣さんの「コドク・エクスペリメント」、文庫版全3巻。星野之宣さんと言えば多くのSF漫画を発表されていますが、その中からアクション要素の高い「コドク・エクスペリメント」をご紹介。

「コドク」は壺の中で毒虫を戦わせ、その中から最強の毒を作りだす「蠱毒」を指します。その蠱毒のごとく、閉鎖された宇宙船内で戦いを繰り広げる人間と生物兵器たち。生き残るのは果たして?


[星野之宣 著 幻冬舎コミックス「コドク・エクスペリメント」1巻より引用]

ハリウッド映画のようにテンポよく展開される物語に一気読み必至。主人公たちの絶望的ともいえる、生き残りをかけた戦いに手に汗握ります。

星野氏のSF漫画としては他に恐竜世界でのサバイバルを描いた「ブルーホール」「ブルー・ワールド」がオススメ。おすすめSF漫画としてはよく「2001夜物語」が挙げられますが、電子版はちょっと読みにくいです。

コドク・エクスペリメント (1) (幻冬舎コミックス漫画文庫)著者:星野之宣出版社:幻冬舎コミックス発行日:2007-06-24

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集

庄司創さんのSF短編集「三文未来の家庭訪問」全1巻。表題作「三文未来の家庭訪問」他、「辺獄にて」「パンサラッサ連れ行く」の計3編収録。「三文未来の~」では遺伝子デザインで生殖機能を持つ男子と、彼を立派な納税者にするため生活をサポートする家庭相談員・カノセさんの奮闘?が描かれます。

優秀な納税者を育てることで、相談員の年金がアップする仕組み、男性性の発展を求める思想など、現在よりも少し「豊かな未来」。さて、そこは果たしてユートピアなのか?

美しい人生の完結を目的として、その死の間際に宇宙人によって地獄をループさせられる男性を描いた「辺獄にて」も面白い。よくこんな話思いつくね(笑)。

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集 (アフタヌーンコミックス)著者:庄司創出版社:講談社発行日:2013-03-22

光の王国

菅原雅雪さんの「光の王国」全2巻。突如世界の夜空から暗闇が消え、人々の目には美しい光が映るようになった。そしてある日「メッセージ」を受けた人々が公園に集まり、虐待を受けていた少年・ワタルは、その場所で運命的な邂逅を果たす―


[菅原雅雪 著 講談社「光の王国」1巻より引用]

異星文明とのコンタクトを題材にしたSF漫画。宇宙人の目を通して「人間」の本質、そして可能性を描きます。広大な宇宙、そしてちっぽけな人間を再認識。

光の王国(1)著者:菅原雅雪出版社:講談社発行日:2012-05-31

MOONLIGHT MILE

既刊23巻発売中ですが、2011年10月より休載中、太田垣康男さんの「MOONLIGHT MILE」。主人公は日本人・猿渡吾郎とアメリカ軍人のロストマン。二人の天才クライマーが、かたやBS(ビルディング・スペシャリスト)として、かたや米国宇宙軍の軍人として月を目指す、本格ハードSF宇宙開発漫画

リアルな圧巻のSF描写で1巻から一気にその世界に引き込まれます。SFエンターテインメントも交えながら、人類が月面開発へ向かって着実に歩みを進めてゆく様が描かれる、まさに「MOONLIGHT MILE」。

一昔前だったら、宇宙開発におけるアメリカの競争相手はソ連(ロシア)だったのですが、本作では中国なのが時代ですね。アメリカのスターファイターVS中国初の有人宇宙船にして宇宙戦闘機である「天龍」の戦いはシビレます。

月面への道のりを描いた第一部は完結し、第二部からは発展を遂げた月面の都市「ルナネクサス」での新たな物語が展開されます。が、現在は太田垣康男氏がガンダム漫画「サンダーボルト」を執筆していることもありこちらは休載中…。復活が待たれます。

MOONLIGHT MILE(1) (ビッグコミックス)著者:太田垣康男出版社:小学館発行日:2001-05-30

藤子・F・不二雄SF短編

とある地球型の惑星に不時着した宇宙船。その乗組員である「おれ」は可憐な少女と出会うが、その星を支配しているのは人間ではないようで…(「ミノタウロスの皿」)

逃亡中の古代兵士。仲間を食うための「くじ」から逃れ、荒野を超えて男がたどりついた光。そこには言葉の通じぬ謎の女性が一人。(「カンビュセスの籤」)

初めて藤子・F・不二雄氏のSF短編を見た時は衝撃的だったなぁ…。「ドラえもん」と全然違う(笑)。しかしその作品群に含まれる毒にチクリとやられると、やがてその魅力の虜に。その中で特におもしろかったのが「ミノタウロスの皿」と「カンビュセスの籤」です。

両者で扱っている具材は近いものがあるのですが、その味付けが全く異なっていて、読み比べると味わい深いものが。と同時に、藤子氏の発想の豊かさに驚かされます。同氏の他のSF短編では「ひとりぼっちの宇宙戦争」もオススメ。

藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(1)ミノタウロスの皿著者:藤子・F・不二雄出版社:小学館発行日:2000-07-25
藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(4)未来ドロボウ著者:藤子・F・不二雄出版社:小学館発行日:2000-10-25

Spirit of Wonder

昭和61年から平成7年にかけてモーニング・アフタヌーン誌に掲載された、鶴田謙二氏のSF作品を収録した短編集「Spirit of Wonder」。


[鶴田謙二 著 講談社「Spirit of Wonder」より引用]

絵柄はちょっと年代を感じさせますが、それもまた味。どの話もほのぼのとして楽しく読めます。何より、鶴田氏独特の肉感的なヒロインたちが魅力的。鶴田作品の代表的キャラクター「チャイナさん」を描くチャイナさんシリーズ3作も収録

Spirit of Wonder (アフタヌーンコミックス)著者:鶴田謙二出版社:講談社発行日:1997-08-22

笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ

未来予知が可能な「精神波検出装置」の被験体となった男。彼が実験の末に見た「バニーズ」とは?(「バニーズ」)

寒冷化した世界。タイムトンネルとなったロッカーを通して寒冷化前の世界と「貿易」をする科学者。時空を超えた取引の結末は―(「ロッカー貿易」)

笠辺哲「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」
[笠辺哲 著 小学館「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」より引用]

といった短編を収録した、笠辺哲さんの「短編マンガ集 バニーズ」。笑えるようで、笑えないようで、やっぱり少し笑えるかもしれない。ゆる~いSF中心の9短編を収録。

笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ (IKKI COMIX)著者:笠辺哲出版社:小学館発行日:2005-12-26

星のポン子と豆腐屋れい子

「星のポン子と豆腐屋れい子」全1巻。豆腐屋の姉弟と、宇宙からきた不思議なセールスウーマン「ポン子」の交流をほっこり描いたSF漫画


[小原愼司 著 講談社「星のポン子と豆腐屋れい子」より引用]

…原作:小原愼司・作画:トニーたけざき、な時点で「ほっこり」してるわけが無い(笑)。予備知識を持たずに読んだ方が絶対おもしろいので詳細には触れませんが、「表紙詐欺かよ!」と叫ばずにはいられない、愉快なSF漫画です。

星のポン子と豆腐屋れい子 (アフタヌーンコミックス)著者:小原愼司出版社:講談社発行日:2013-11-22

まとめ

以上、SF好きにおすすめしたい面白いSF漫画24選でした!

未来へ、宇宙へ、異次元へ。SF漫画は現実世界を生きる私達を一気に夢の世界へ連れて行ってくれます。面白い漫画が読めるということはホントに幸せですね。

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