SF漫画好き必見!読み応えのあるSF漫画おすすめ24選

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数多くある漫画ジャンルの中でも、1・2の人気を誇るSF漫画。

身近に起こるちょっと不思議な話から、宇宙の深淵まで、実に多彩な物語が展開されるジャンル。これまでに、数多くの名作漫画を産み出してきました。

そんなSF漫画から、実際に読んだおすすめの漫画、24作品をご紹介。読むとそのSF世界に惹き込まれる、味わい深い作品ばかりです。

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プラネテス

プラネテス(1) (モーニングコミックス)幸村誠:講談社

「ヴィンランド・サガ」で人気の幸村誠さん。その出世作となったSF漫画「プラネテス」全4巻。宇宙開発で生じる宇宙のゴミ(スペースデブリ)を回収する、主人公・ハチ(ハチマキ)とその仲間たちを描いた、本格SF漫画です。

リアルな宇宙開発漫画が増えるに従って、SF漫画でも「デブリ問題」が描かれるようになりました。地味な話ではあるのですが、それだけに宇宙開発の空気が一層身近に感じられます。


[幸村誠 著 講談社「プラネテス」2巻より引用]

放置すれば宇宙船を傷つけるデブリ。その処理問題の現実や、月面や船内でタバコが自由に吸えない苦労、深淵な宇宙空間に対する心理的恐怖など、自分が宇宙開発の前線にいるかのような現実感を味わえます。

そしてハチは苦難を乗り越え、やがて木星を目指す船のクルーに。果たして彼を待ち受けるものは…?

リアルな宇宙描写とともに、作品の根幹を成す深みのある人間描写が、今もなお「プラネテス」をSF漫画ジャンルにおいて、不動の人気作品としています。4巻と短い巻数ながら、圧倒的な存在感のあるSF漫画

アフター0

アフター0〔著者再編集版〕(1) (ビッグコミックス)岡崎二郎:小学館

岡崎二郎さんの「アフター0」全10巻。どの巻の、どの作品から読んでも安定のクオリティで面白い、SF短編集の金太郎飴。豊富な科学知識とユーモラスな絵柄の組み合わせで、SF作品が苦手な方にもオススメできる作品。


[岡崎二郎 著 小学館「アフター0〔著者再編集版〕」5巻より引用]

「あの世」が無いことを、理論で証明しようとするお坊さん。その行く末を描いた「あの世の方程式」(5巻収録)などは、いろいろと考えさせられる作品。

サラリと読んだ後、何度も繰り返し読み込みたくなる内容。短編なので短時間の漫画読書にも最適。老若男女にオススメできるSF漫画です。

藤子・F・不二雄SF短編

藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(1)ミノタウロスの皿藤子・F・不二雄:小学館

とある地球型の惑星に不時着した宇宙船。その乗組員である「おれ」は、可憐な人間の少女と出会う。しかしその星を支配しているのは人間ではなかった…(「ミノタウロスの皿」)

藤子・F・不二雄「ミノタウロスの皿」
[藤子・F・不二雄 著 「ミノタウロスの皿」より引用]

藤子・F・不二雄SF短編<PERFECT版>(4)未来ドロボウ藤子・F・不二雄:小学館

古代ペルシアの兵士たち。遠征中、飢えを凌ぐために「くじ」で仲間を食うことに。そこから逃れた男は、荒野の果ての光にたどりつく。そこには言葉の通じぬ謎の女性が一人。(「カンビュセスの籤」)

藤子・F・不二雄「カンビュセスの籤」
[藤子・F・不二雄 著 「カンビュセスの籤」より引用]

初めて藤子・F・不二雄氏のSF短編を見た時は衝撃的だったなぁ…。「ドラえもん」と全然違う(笑)。しかし作品群に含まれる毒にチクリとやられると、やがてその魅力の虜に。その中でも特にインパクトがあったのが、「ミノタウロスの皿」「カンビュセスの籤」です。

両者で扱っている具材は近いものがあるのですが、その味付けは全く異なるもの。読み比べると味わい深さを感じるとともに、藤子氏の発想の豊かさに驚かされます。同氏の他のSF短編では、「ひとりぼっちの宇宙戦争」もオススメ。

天国の魚(パラダイス・フィッシュ)

天国の魚(パラダイス・フィッシュ)高山 和雅:青林工藝舎

高山和雅さんの「天国の魚」全1巻。

2030年、巨大彗星が地球に落下。その衝撃波から逃れ、海中のシェルターに避難した5人の「家族」。彼らが次に目覚めたのは、1970年だった。彼らに何が起こったのか、そして彼らはどこへ辿り着くのかー、というオリジナルSF作品。単巻で完結しており、全318ページの大ボリュームで読み応えバツグン。

災害に巻き込まれたのち、過去に戻った家族。一見タイムスリップものかと思いきや、そこには意外な「真実」が隠されています。奇をてらわない正統派のSFで、よいSF作品を読んだ、という読後感を味あわせてくれます。

機動警察パトレイバー

機動警察パトレイバー(1) (少年サンデーコミックス)ゆうきまさみ:小学館

ゆうきまさみさんの「機動警察パトレイバー」全22巻(少年サンデーコミックス版)。

全高8メートル前後の搭乗式作業用ロボット「レイバー」を労働力とする近未来。急増する「レイバー犯罪」に対応するために新設された「警視庁特車二課」の活躍を描く、近未来ロボットSF。

アニメ含め、推しもされぬ人気作品。ロボットものながら女性が主人公、警察VS犯罪集団という非戦争モノ、魅力的な悪役、そして洗練されたデザインの主役メカ「イングラム」など、他のロボット漫画にはない数々の魅力が詰まっています。


[ゆうきまさみ 著 小学館「機動警察パトレイバー」5巻より引用]

何よりSFロボット漫画が、少年サンデーというメジャー誌で22巻という巻数になるまで連載が続いた、という事実がそのおもしろさの何よりの証左。

ゆうきまさみさんの絵柄とも相まって、今読んでも決して古さを感じさせない名作です。イングラムVSグリフォンの最終決戦は、ロボット漫画誌に残る迫力。

七夕の国

七夕の国(1) (ビッグコミックス)岩明均:小学館

「寄生獣」でブレイクした、岩明均氏のSF漫画「七夕の国」全4巻。「寄生獣」はSFか?というのは議論の別れるところだと思いますが、「七夕の国」はまごうかたなきSFですよね。

「物に小さな穴を開ける」といった、役に立たない超能力を持つ青年・南丸。実はその超能力にはルーツがあり、彼の通う大学の教授失踪にも関連が。やがて世界をゆるがす大きな事件が起こり、それは南丸に縁のある一族と関係がー、という伝奇・ミステリー要素の強いSF

岩明均「七夕の国」
[岩明均 著 小学館「七夕の国」3巻より引用]

全4巻という短めの巻数の中に、歴史・ミステリー・ホラー要素を詰め込み、なおかつその物語の背後に無限の宇宙を感じさせる作品。岩明均氏のスゴさを感じずにはいられません。

寄生獣は怖そうだからちょっと…という方は、是非「七夕の国」からチャレンジしてみてください。

バタフライ・ストレージ

バタフライ・ストレージ(1)【電子限定特典ペーパー付き】 (RYU COMICS)安堂維子里:徳間書店(リュウ・コミックス)

安堂維子里さんの「バタフライ・ストレージ」。2018年刊行の全4巻で、第一部完結となりました。

人が死ぬとその肉体は瞬時に朽ち果て、魂は記憶を保持したまま「蝶」となる世界。妹の蝶を奪ったテロリストを探し、蝶に絡む犯罪に立ち向かう特殊部隊の一員となった主人公を描くSF漫画です。


[安堂維子里 著 徳間書店「バタフライ・ストレージ」2巻より引用]

独特のSF世界観や、ハードなアクションが魅力的な「バタフライ・ストレージ」。影のある主人公・百士はじめ、蝶を管理する「死局」に属する特殊捕蝶班の面々がユニーク。

2巻で徐々にその世界観があきらかになり、盛り上がってきたところでしたが、諸事情により一時完結。4巻ラストでは、第二部の始まりを予感させる展開が。新世代のSFアクション、続編の登場が待たれます。

→「バタフライ・ストレージ」の世界観を引き継ぐ『死局特殊蝶犯罪対策室「特蝶」』が、2018年9月30日よりヤングキングアワーズ誌にて連載中!

放浪世界

水上悟志短編集「放浪世界」 (ブレイドコミックス)水上悟志:マッグガーデン

水上悟志さんの短編5編を収録した、「放浪世界」全1巻。厳密なSF作品はその内の一編「虚無をゆく」のみですが、これが実に読み応えのあるSF漫画。

少年・ユウの住む団地。その世界の外には「虚無」が広がり、年に1・2回「怪魚」が襲来する。怪魚と戦うのは、団地をその頂きに抱く超巨大ロボット。やがてユウを取り巻く環境が、徐々に明らかになり…というSF作品。


[水上悟志 著 マッグガーデン「水上悟志短編集「放浪世界」」より引用]

短編にしては長めの全74ページというボリュームを持つ作品。様々なSF要素をうまく組み合わせ、それでいて他にはないオリジナルなSF観が練り上げられています。

ユーモアを混じえながら描かれる壮絶な人生と、虚無を抱いた物語は、果たしてどこへ行き着くのか?「虚無をゆく」以外の4編も、水上悟志さんらしいおもしろさが詰まっている短編集です。

宇宙のプロフィル

宇宙のプロフィル (ヤングマガジンコミックス)こがたくう:講談社

こがたくうさんの「宇宙のプロフィル」全1巻。ファンタジック、シリアス、ミステリー風作品など、本格的なSF漫画5編を収録したオムニバスです。

宇宙船内の異星人少女と、夢の中で心がシンクロする女子高生を描いた「京子の夢」。

地球と月を結ぶ定期船の中で起きたトラブルと、その過酷な結末を描く「小さな彗星」。

などなど、SF好きなら「こういうSF漫画が読みたかった!」と思う、魅力的な作品が詰まっています。

こがたくう「宇宙のプロフィル」
[こがたくう 著 講談社「宇宙のプロフィル」より引用]

短編ながらも、壮大な宇宙を感じさせるSF観の表現力が素晴らしい。バラエティ豊かなSF作品群を楽しめる漫画です。

70億の針

70億の針 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)多田乃伸明:KADOKAWA / メディアファクトリー

多田乃伸明さんの「70億の針」全4巻。

ヘッドホンで周囲との接触を断つ女子高生・ヒカル。地球外生命体「テンガイ」の不手際で肉体を失い、彼と一体化してしまう。そしてテンガイと敵対する災いの渦・メイルシュトロームと、図らずも戦うことに―。


[多田乃伸明 著 KADOKAWA「70億の針」1巻より引用]

という、出だしもろ「ウルトラマン」なSF漫画「70億の針」。宇宙人と合体してしまった主人公が、イヤイヤ敵と戦いながらも、その殻を破って成長していく様が心に残る、SF漫画の隠れた名作。

物語の中で描かれる人と人とのつながりや、ヒカル自身の変化。それらが爽やかな読後感を与えてくれる、青春SFとでも呼ぶべき漫画

彼方のアストラ

彼方のアストラ 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)篠原健太:集英社

篠原健太さんの「彼方のアストラ」全5巻。突如宇宙空間に放り出された少年少女たちが、宇宙船アストラ号で自給自足のサバイバルをしながら、故郷への帰還をめざすSF漫画。

バツグンのコメディセンスに笑いつつも、主人公たちが立ち寄る惑星で繰り広げられる、テンポの良いサバイバルに引き込まれる作品。

しかし「彼方のアストラ」、単なるサバイバルSFではありません。

篠原健太「彼方のアストラ」
[篠原健太 著 集英社「彼方のアストラ」1巻より引用]
  • 少年少女たちを宇宙空間に放り出さんとする、謎の光球
  • 仲間の中に存在する「刺客」
  • 世界全体に関わる、秘められた謎

といったサスペンス要素がてんこもり。そして綿密に張られた伏線と、その回収はお見事。

全5巻という締まった巻数に、冒険・SF・サバイバル・青春を詰め込んできっちりと完結させた、秀作SFです。

百万畳ラビリンス

百万畳ラビリンス(上) (ヤングキングコミックス)たかみち:少年画報社

知らぬ間に、謎の巨大構造物の中に閉じ込めらた礼香と庸子。バグ探しのアルバイトをしている二人は、ゲームの知識と経験をたよりに、ゲームそのもののような世界からの脱出を試みるー。

といった、ゲームテイスト満載のSF。たかみちさんの「百万畳ラビリンス」全2巻。ゲームを彷彿とさせる空間の描き方や、要素・世界のルールがそこかしこに散りばめられ、ゲーム好きならば一度は迷い込んでみたい世界が描かれます。

たかみち「百万畳ラビリンス」
[たかみち 著 少年画報社「百万畳ラビリンス」上巻より引用]

しかしそこでは危険も隣り合わせ。実際のゲームとは違い、ゲームオーバーになれば人生終了の可能性も。ゲームっぽいゆるさの中にも、どこか緊張感が漂う。意外な怖さ・不気味さを感じるSF漫画です。

スキエンティア

スキエンティア (ビッグコミックススペシャル)戸田誠二:小学館

戸田誠二さんの「スキエンティア」全1巻。

生きる情熱を持たない女性。彼女は体の不自由な老女からの、「3ヶ月だけ体をレンタルしたい」という要望に応える。

脊髄に埋め込まれたコントローラーにより、体を操作される彼女。パワーあふれる老女の生き方に圧倒されながら、やがてその心に変化が…。


[戸田誠二 著 小学館「スキエンティア」より引用]

以上は「世にも奇妙な物語」で映像化もされた、冒頭作「ボディレンタル」のあらすじ。「科学の女神」をその頂にいだく「スキエンティアタワー」の下で、普通の人々の生活に少しSF要素をプラスした物語が展開される、SFオムニバス漫画です。

各話で描かれる、日常に光射すような瞬間が素敵

地底旅行

地底旅行 1 (ビームコミックス)倉薗 紀彦:KADOKAWA / エンターブレイン

倉薗紀彦さんの「地底旅行」全4巻。ジュール・ヴェルヌ原作の邦題同名作をコミカライズした作品です。

舞台は19世紀。青年アクセル、その叔父リーデンブロック教授、屈強・寡黙な現地ガイド・ハンスの三人。彼らが16世紀の錬金術師、アルヌ・サクヌッセンムの暗号をたよりに、アイスランドより地球の中心を目指す冒険譚


[ジュール・ヴェルヌ / 倉薗紀彦 著 KADOKAWA / エンターブレイン「地底旅行」2巻より引用]

いいね!倉薗氏の作画、ものすごく雰囲気があって良いです。太陽光が届かない地底へ、ただひたすら降りる旅。暗闇の恐怖、新たな発見、広がる不思議な空間…。「空想科学」の魅力が詰まっています。

物語のキーパーソンである、リーデンブロック教授のキャラクターも魅力的。破天荒なようでいて実に人間味があり、その躍動から目が離せません。これもまたSF。

火の鳥

火の鳥 手塚治虫文庫全集(9)手塚治虫:講談社

「火の鳥」は複数の出版社から発行されていますが、こちらは講談社・手塚治虫文庫全集全11巻(他、手塚治虫漫画全集版なども有り)。

「おすすめのSF漫画」という括りで紹介するには有名すぎて、少し気後れしてしまいますが、多くのSF要素が詰め込まれた名作です。

  • 宇宙船内で起こった殺人事件とその真実を描いた「宇宙編」
  • 過去と未来が交錯する長編「太陽編」
  • クローン人間の殺し合いを画策したテレビマン、その業を描いた「生命編」
  • 罪を背負って無限の時間を生きる人間を描いた「異形編」

などなど、不死の鳥「火の鳥」を絡めた多彩なSF展開が描かれます。

各作品は単体のSF漫画としても、また「火の鳥」という大長編の一部としても楽しめる作り。個人的には「異形編」(9巻収録)と「太陽編」が好きです。

7SEEDS

7SEEDS(1) (フラワーコミックスα)田村由美:小学館

巨大隕石衝突の予想により、絶滅の危機に陥った人類。7人✕5組(春・夏A・夏B・秋・冬)の男女を冷凍保存し、種の存続を図る「7SEEDS」計画を発動。

そして文明が滅びた後の世界で、別々の場所で目覚めた彼ら。環境の変化に戸惑いつつも、生き残りをかけたサバイバルを展開するー。

2001年から長期連載を続け、全35巻で完結した田村由美さんのSF漫画「7SEEDS」。連載は「月刊フラワーズ」(※連載初期は「別冊少女コミック」)なのですが、連載ラインナップを見ると7SEEDS、ちょっと毛色が違いますね(笑)。

にもかかわらず、長期連載で高い人気を保っているのがスゴイ。SF設定はもちろん、それを活かした緊迫の人間ドラマ・サスペンスから、目が離せない!2017年にめでたく大団円を迎えたので、ぜひ一気読みしてみてください。

ブラックマジック

【電子版】ブラックマジック (カドカワデジタルコミックス)士郎 正宗:KADOKAWA / 角川書店

「アップルシード」「攻殻機動隊」で有名な、士郎正宗さんの「ブラックマジック」全1巻。

金星を統治する巨大コンピュータの末娘であり、強大な力を持つ魔法使い「デュナ・テュフォン」。彼女の戦いを描いた、士郎正宗の初期作品。同氏が監督をしたアニメ作品「ブラックマジック M-66」の原型である、「ブービートラップ」も収録。

軍の制御を離れて暴走する、人型機動兵器「マリオ」。それを制止するべく、決死の戦いを挑む特殊部隊。オフィスビルという閉鎖空間で、彼らは狂気の戦闘マシーンを止めることができるのか?

士郎正宗「ブラックマジック」
[士郎正宗 著 青心社「ブラックマジック」より引用]

ビルの空調を調整して移動階を誘導したり、照明のオンオフでセンサーを潰したりといった、SF要素とミリタリー描写が融合した、士郎正宗作品らしい緻密な描写が楽しめる作品です。

なおアニメ「ブラックマジック M-66」は、動画サイトで視聴可能。

「ブラックマジック M-66」 | バンダイチャンネル

士郎正宗氏が動きにこだわったために作画枚数が増えに増え、発売も延期に延期を重ねたという、伝説的な作品。1987年の作品ですが、今見てもおもしろいです。

コドク・エクスペリメント

コドク・エクスペリメント (1) (幻冬舎コミックス漫画文庫)星野之宣:幻冬舎コミックス

星野之宣さんの「コドク・エクスペリメント」、文庫版全3巻。星野之宣さんは多くのSF漫画を発表していますが、その中からアクション要素の高い「コドク・エクスペリメント」をご紹介。

「コドク」は壺の中で毒虫を戦わせ、その中から最強の毒を作りだす「蠱毒」のこと。その蠱毒のごとく、閉鎖された宇宙船内で戦いを繰り広げる、人間と生物兵器たち。生き残るのは果たして?


[星野之宣 著 幻冬舎コミックス「コドク・エクスペリメント」1巻より引用]

ハリウッド映画のようにテンポよく展開される物語に、一気読み必至。主人公たちの絶望的ともいえる、生き残りをかけた戦いに思わず息を呑みます。

星野氏のSF漫画としては他に、恐竜世界でのサバイバルを描いた「ブルーホール」「ブルー・ワールド」もオススメ。

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集

三文未来の家庭訪問 庄司創短編集 (アフタヌーンコミックス)庄司創:講談社

庄司創さんのSF短編集「三文未来の家庭訪問」全1巻。表題作「三文未来の家庭訪問」他、「辺獄にて」「パンサラッサ連れ行く」の計3編を収録。

「三文未来の~」では、遺伝子デザインにより「出産可能な男児」の学校生活、そして彼を立派な納税者にするべく生活サポートをする家庭相談員・カノセさんの奮闘が描かれます。

庄司創「庄司創短編集 三文未来の家庭訪問」
[庄司創 著 講談社「庄司創短編集 三文未来の家庭訪問」より引用]

優秀な納税者を育てることで相談員の年金がアップする仕組みや、男性性の発展を求める思想など、現在よりも少し「豊かな未来」。

さて、そこは果たしてユートピアなのか?

トランスジェンダーをSF設定に絡める、庄司創さんらしい世界観がユニーク。

美しい人生の完結を目的として、宇宙人によって死の間際に地獄をループさせられる男性を描いた「辺獄にて」も、ドラマティックで面白い。

よくこんな話思いつくね(笑)。

光の王国

光の王国(1)菅原雅雪:講談社

菅原雅雪さんの「光の王国」全2巻。

突如世界の夜空から暗闇が消え、人々の目には美しい光が映るように。そして「メッセージ」を受けた人々は、ある公園を目指して歩みを進める。その一人、虐待を受けていた少年・ワタルは、その場所で運命的な邂逅を果たす―。


[菅原雅雪 著 講談社「光の王国」1巻より引用]

異星文明とのコンタクトを題材にしたSF漫画。宇宙人の目を通して「人間」の本質、そして可能性を描きます。広大な宇宙、そしてちっぽけな人間を再認識できる、全2巻ながらスケールの大きいSF作品。

MOONLIGHT MILE

MOONLIGHT MILE(1) (ビッグコミックス)太田垣康男:小学館

既刊23巻発売中ですが、2011年10月より休載中、太田垣康男さんの「MOONLIGHT MILE」。

主人公は日本人・猿渡吾郎と、アメリカ軍人・ロストマン。天才クライマーでもある二人が、かたやBS(ビルディング・スペシャリスト)として、かたや米国宇宙軍の軍人として、それぞれ月を目指す、本格ハードSF宇宙開発漫画

SFエンターテインメントも交えながら、人類が月面開発へ向かって着実に歩みを進めてゆく様が描かれる、まさに「MOONLIGHT MILE」。圧巻のSF描写で、1巻から一気にその世界に引き込まれます。

一昔前だったら、宇宙開発におけるアメリカの競争相手はソ連(ロシア)だったのですが、本作ではそれが中国であることが時代を感じさせます。

アメリカのスターファイターVS中国初の有人宇宙船にして宇宙戦闘機である「天龍」の戦いはシビレます。

月面への道のりを描いた第一部は完結し、第二部からは発展を遂げた月面の都市「ルナネクサス」での新たな物語が展開。

が、現在は太田垣康男氏がガンダム漫画「サンダーボルト」を執筆していることもありこちらは休載中…。復活が待たれます。

Spirit of Wonder

Spirit of Wonder (アフタヌーンコミックス)鶴田謙二:講談社

昭和61年から平成7年にかけてモーニング・アフタヌーン誌に掲載された、鶴田謙二氏のSF作品を収録した短編集「Spirit of Wonder」。


[鶴田謙二 著 講談社「Spirit of Wonder」より引用]

絵柄はちょっと年代を感じさせますが、それもまた味。どの話もほのぼのとして楽しく読めます。

何より、鶴田氏独特の肉感的なヒロインたちが魅力的。鶴田作品の代表的キャラクター「チャイナさん」を描く、チャイナさんシリーズ3作も収録

笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ

笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ (IKKI COMIX)笠辺哲:小学館

未来予知が可能な「精神波検出装置」の被験体となった男。彼が実験の末に見た「バニーズ」とは?(「バニーズ」)

寒冷化した世界。タイムトンネルとなったロッカーを通して、寒冷化前の世界と「貿易」をする科学者。時空を超えた取引の結末は―(「ロッカー貿易」)

笠辺哲「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」
[笠辺哲 著 小学館「笠辺哲 短編マンガ集 バニーズ」より引用]

などのSF短編を収録した、笠辺哲さんの「短編マンガ集 バニーズ」。笑えるようで、笑えないようで、やっぱり少し笑えるかもしれない。ゆる~いSF中心の9短編を収録。

星のポン子と豆腐屋れい子

星のポン子と豆腐屋れい子 (アフタヌーンコミックス)小原愼司:講談社

「星のポン子と豆腐屋れい子」全1巻。豆腐屋の姉弟と、宇宙からきた不思議なセールスウーマン「ポン子」の交流を、ほっこり描いたSF漫画。


[小原愼司 著 講談社「星のポン子と豆腐屋れい子」より引用]

…原作:小原愼司・作画:トニーたけざき、な時点で「ほっこり」してるわけが無い(笑)。

予備知識を持たずに読んだ方が絶対おもしろいので、あえて詳細には触れません。

が、「表紙詐欺かよ!」と叫ばずにはいられない、愉快なSF漫画です。

まとめ

以上、SF好きにおすすめしたい面白いSF漫画24選でした!

未来へ、宇宙へ、異次元へ。SF漫画は現実世界を生きる私達を一気に夢の世界へ連れて行ってくれます。

面白いSF漫画が読めるということはホントに幸せですね。

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