【15選】このSF漫画が本格的で面白い!オススメSF漫画まとめ

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リアルな本格SFからアクション・コメディ・ファンタジー系SFまで、全1巻から長編連載作品まで、読むとそのSF世界に惹き込まれるオススメSF漫画まとめです。

本格SF漫画まとめ

実際に読んで面白かったSF漫画の中から、選りすぐったオススメ作品をご紹介します。随時更新中。

SF漫画リスト

キラリティ

大石まさるさんの『キラリティ』全1巻。月・火星・アステロイドベルト(小惑星帯)にも人類が住む時代。ベルターの双子キラとラリティは「ある目的」で、スペースコロニーのパーツを運ぶ巨大曳航船ドゥルガー10に潜入する―。

明るいノリと美麗なキャラクター、本格的かつセンスの良いSF描写が魅力の漫画。細かいディテールにも手抜きが無く、全1巻完結とは思えないスケールの大きなSF展開が読み応えあり。

なお本作は『ライプニッツ』シリーズの2作目なのですが、不思議な宇宙ネコ・ライプニッツが出てくる、ということだけ知っていれば前作未読でも楽しめると思います。

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マーチャンダイス

同じく大石まさるさんの『ライプニッツ』シリーズ3作目、『マーチャンダイス』全3巻。繋がりとしては世界観のみなので、こちらから読んでもOK。

火星の地下多層構造都市で人類が日常を送る時代。長期滞在型シェアアパート「マーチャンダイス」に集う人々を描く本格的SF…観のもとで展開される、ライトでコミカルな群像劇。

その中心となる二人、マーチャンダイスの大家にして賞金稼ぎのラーテルと、一攫千金を求める地球人マチコのキャラクターが、バツグンに面白い!ハイレベルな作画から生み出される、軽妙にしてセンスあふれる本格的SFストーリーが魅力です。

『ライプニッツ』シリーズの感想記事はこちら

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ベントラーベントラー

野村亮馬さんの『ベントラーベントラー』全3巻。宇宙人が「外星人」と呼ばれ一般化した社会。外星人絡みのトラブル処理にあたる公務員女性・すみちゃんと奇妙な宇宙人・クタム君を描くコメディSF

飄々として何事も深く考えないすみちゃんと、高度な知能を持ちながらボケ倒すクタム君。本格的SF感あふれる事件と、その合間に展開されるゆる過ぎる掛け合いに、思わず笑いがこぼれます。

そんな笑いに包まれたSF物語、ひたすら続くかと思われたゆるやかな日常は、しかしラストで驚愕の展開を迎える―!これが良い意味でビックリ展開。このラストのおかげで、忘れられないSF作品となりました。

『ベントラーベントラー』の感想記事はこちら

第三惑星用心棒

野村亮馬さんの『第三惑星用心棒』。自主レーベル『馬頭図書』より刊行のフルカラー・インディーズ・コミックで、2巻まで刊行中。「Kindle Unlimited」でも読めます(2021年8月現在)。

29世紀の地球で「迷走兵器(ロストボーイ)」を処理する、歌って踊れる陽気なアンドロイド「エルシー」の活躍描くSF漫画。

牧歌的な雰囲気と、それに反比例するようなリアルなSF感、そして人間よりも人間くさい主人公・エルシーがめちゃくちゃ魅力的。弾き語りや自転車の曲乗りをこなす彼女のユーモラスさと、手に汗握る迫力の戦闘シーンに、グイグイ引き込まれます。

『第三惑星用心棒』の感想記事はこちら

AIの遺電子 Blue Age

山田胡瓜さんの『AIの遺電子 Blue Age』。2023年9月現在、単行本が6巻まで刊行中。本作は無印『AIの遺電子』の「過去編」的位置づけで、本作より読み始めてもOK。

AIが革新的に進化し、人型AI「ヒューマノイド」と人類が共生する未来。研修医・須堂光を通して未来の医療・倫理問題を描く、SF医療ヒューマン・ドラマです。

AIの遺電子 Blue Age 1 (少年チャンピオン・コミックス)

「超AI」とヒューマノイドにより、豊かな方向へ向かった人類社会。と同時に、生命や生き方にかかわる価値観・倫理観のアップデートが求められるように。医療の現場で発生する諸問題に、須堂らはどのように対応するのか?が見どころ。

各話興味深い内容なのですが、高度なAIに管理された街での出来事を描く『新世界編(4巻終盤より)』がものすごく!面白い。リアルなSFドラマは、SFファンならばゾクゾクを感じずにはいられないはず。

『AIの遺電子 Blue Age』の感想記事はこちら

天国大魔境

石黒正数さんの『天国大魔境』。2023年9月現在、単行本が9巻まで刊行中。

大災害により文明が崩壊した日本を、「天国」を探して旅する二人を描く『魔境編』。閉鎖的な近代空間である「学園」で、不思議な力を持った子どもたちを描く『天国編』。2つの軸が入り乱れて構築される、世紀末SFアドベンチャー&サスペンス漫画

天国大魔境(1) (アフタヌーンコミックス)

序盤の巻ではなかなか全体像が見えず、ややモヤモヤも。ですが6巻あたりから伏線の回収が本格的に始まり、めちゃくちゃ面白い!2軸が接近すると同時に新たな謎も生まれ、作者の巧みな物語構成に引き込まれていきます。

また親しみやすい絵柄ながら、胸糞展開ありのなかなかハードな世界観も、本作の魅力の一つ。ダーク&シリアス、不穏な空気がクセになるSF作品です。

『天国大魔境』の感想記事はこちら

攻殻機動隊

士郎正宗さんの『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』。義体(サイボーグ)化、電脳へのアクセスが一般化した西暦2029年を舞台に、超高性能サイボーグ・草薙素子(少佐)率いる公安9課の活躍描くSFアクション漫画。

世界に大きな影響を与えたアニメ映画『GHOST IN THE SHELL』、そのベースとなった原作。ネット・電脳・義体などのSF要素、そして「ゴースト(≒霊体・人格)」という概念とそれをキーとした物語は、予想もつかないSF世界を見せてくれます。

深いポリス&ミリタリー知識から生み出されるアクションや、草薙素子率いる公安9課メンバーのユニークなキャラクターも「攻殻機動隊」の大きな魅力。SF漫画の傑作です。

『攻殻機動隊』の感想記事はこちら

アップルシード

士郎正宗さんの『アップルシード』全4巻+α。非核大戦後、バイオロイド(人造人間)が統治する都市「オリュンポス」でポリスとして活動する、人間・デュナンとサイボーグ・ブリアレオスを描く、近未来アクションSF

士郎正宗さんの代表作『攻殻機動隊』と地続きの世界観を持つ本作(発表はこちらが先)。リアリティあふれるSF設定、本格ガン・アクション、SF感あふれるストーリーが魅力です。

『アップルシード』は全体としては未完ですが、各巻の話はそれぞれで区切りが付いています。初出は1985年ということで古典の領域に入りつつも、古さを感じさせない魅力を持つSF漫画。読むとSF観が変わるでしょう

『アップルシード』の感想記事はこちら

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火の鳥

「おすすめのSF漫画」という括りで紹介するには有名すぎますが、SF漫画紹介としては外せない作品、手塚治虫さんの『火の鳥』。

  • 宇宙船内で起こった殺人事件とその真実を描いた「宇宙編」
  • 過去と未来が交錯する長編「太陽編」
  • クローン人間の殺し合いを画策したテレビマン、その業を描いた「生命編」
  • 罪を背負って無限の時間を生きる人間を描いた「異形編」

などなど、不死の鳥「火の鳥」を絡めた多彩なSFストーリーが描かれます。

各作品は単体のSF漫画としても、また『火の鳥』という大長編の一部としても楽しめる作り。個人的にはループものの一つの完成形とも言える『異形編』(9巻収録)がオススメ。単体で読んでも楽しめます。

『火の鳥』の感想記事はこちら

プラネテス

幸村誠さんの『プラネテス』全4巻。宇宙開発で生じるスペースデブリ(宇宙のゴミ)を回収する、主人公・ハチとその仲間たちを描いた、本格SF漫画。アニメ化もされました。

宇宙船を傷つけるデブリの処理問題、月面や船内でタバコが自由に吸えない苦労、深淵な宇宙空間に対する心理的恐怖…。それまでのSF漫画とは一線を画す、リアルで本格的なSF描写が秀逸

そしてゴミ回収業から、木星を目指す船のクルーとなるハチ。数々の苦難に遭う彼を待ち受けるものは果たして…?作品の根幹を成す深みのある人間描写が、今なお『プラネテス』をSF漫画ジャンルにおいて、不動の人気作品としています。

宙に参る

助骨凹介さんの『宙に参る』。2022年11月現在、3巻まで刊行で以下続刊。宇宙船がセスナ機ほどの身近さになり、身体のパーツも挿げ替えが効く未来。夫の遺骨を地球の義母に届けるべく、息子とともに宇宙に出立する未亡人・ソラを描くSF作品。

「葬儀シーン」という斬新なスタートに始まり、「将棋AIは人類への反乱を企てるのか」「おでん屋の合計金額の謎」といったエピソードを積み重ね、「魔女」と呼ばれるソラの不思議な成り立ちに迫っていく物語。

ポップで親しみやすい絵柄と、それに反比例するかのようなリアルでハードなSF感に、抜群のセンスを感じます。

『宙に参る』の感想記事はこちら

ロボ・サピエンス前史

島田虎之介さんのSF漫画「ロボ・サピエンス前史」上下巻。

核燃料の回収にあたるロボット。職能をダウンロードし人間を助けるフリードロイド。地球型惑星探査のため外宇宙に向かうロボット。核廃棄物の貯蔵施設で25万年の監視を続けるロボット…。

オムニバス的に描かれるロボットのストーリーが、やがてひとつに収束。ホモ・サピエンスならぬロボ・サピエンスの来たるべき未来を予感させる、SF心を刺激するラストへ。夜中に一人で雰囲気に浸りたいSF漫画。イラストチックなビジュアルにも注目。

『ロボ・サピエンス前史』の感想記事はこちら

MOONLIGHT MILE

太田垣康男さんの『MOONLIGHT MILE』。日本人・猿渡吾郎と、アメリカ軍人・ロストマン。二人がかたやBS(ビルディング・スペシャリスト)として、かたや米国宇宙軍の軍人として月を目指す、本格ハードSF宇宙開発漫画です。

MOONLIGHT MILE【完全版】(1)

SFエンターテインメントも交えながら描かれる、人類が月面開発へ向かって歩みを進めてゆく様はまさに『MOONLIGHT MILE』。圧巻のSF描写で、1巻から一気にその世界に引き込まれます。

なお月面への道のりを描く過程は、第一部として完結。第二部からは、発展を遂げた月面の都市「ルナネクサス」を舞台に新たな物語が展開されています。

コドク・エクスペリメント

星野之宣さんの『コドク・エクスペリメント』全3巻。『コドク』は壺の中で毒虫を戦わせ、最強の毒を作りだす「蠱毒」のこと。その蠱毒のごとく、閉鎖された宇宙船内で戦いを繰り広げる、人間と生物兵器たち。生き残るのは果たして?

ハリウッド映画のようにテンポよく展開される物語に、一気読み必至。主人公たちの絶望的ともいえる戦いに思わず息を呑む、アクション要素の高いSF漫画です。

星野氏のSF漫画としては他に、恐竜世界でのサバイバルを描いた『ブルーホール』『ブルー・ワールド』もオススメ。

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光の王国

異星文明とのコンタクトを題材にしたSF漫画、菅原雅雪さんの『光の王国』全2巻。宇宙人の目を通した「人間」の本質、そして可能性が描かれます。

突如世界の夜空から暗闇が消え、人々の目には美しい光が映るように。そしてある公園を目指して歩みを進める、「メッセージ」を受けた人々。その一人、虐待を受けていた少年・ワタルは、そこで運命的な邂逅を果たし―

広大な宇宙、そしてそれと反比例するような人間の小ささを再認識させられる、不思議な読後感のあるSF漫画です。

まとめ

以上、「このSF漫画が本格的で面白い!オススメSF漫画まとめ」でした。本ブログではほかにも、全1巻・短編集のSF漫画をご紹介しています。こちらも併せてどうぞ。

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